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クリスマスプレゼント

作者: せおぽん
掲載日:2025/12/12

シングルファーザーの僕は、娘のクリスマスプレゼントに悩んでいる。


娘は小学5年生だ。不器用な僕に我儘も言わず、素直な良い子に育ってくれた。


お人形を欲しがる歳でも無くなったし、最新のゲーム機にも興味が無いようだ。文房具などでは、クリスマスプレゼントらしくない。


本がいいかもしれない。読書が好きなようだから。だが、本ならなんでも良いわけでも無いだろう。


考えてもしょうがない。娘に直接聞けばいい。


「クリスマスプレゼント、何が良い?」

「お父さんには、言わない。サンタさんに手紙を書く」


と、娘は少し不機嫌そうに応えた。もうサンタなんて信じちゃいない歳だろうに。


翌朝、目を覚ますと僕の枕元に手紙がおいてあった。サンタさんへ。と書いてある。中にはこう書いてあった。


「サンタさんへ。 クリスマスプレゼントはブラジャーが欲しいです。体育の時間が恥ずかしいから」


ああ、僕は情けない父親だ。娘の事を案じてやれない情けない父親だ。


その日のうちに、娘を連れてデパートに行った。女性の店員に「お願いします」と、娘を預ける。


ほどなくして、ラッピングされた袋を大事そうに抱えた娘が言った。

「お父さん、ありがとう」

「ありがとうは、サンタさんに言いなさい。クリスマスで無くても、いつでも良い。また、手紙を出すといい」

「お父さん、ありがとう」と、彼女はもう1度言った。


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