98.新たなリゾート構想
カジノでの喧騒を後にし、佐々木たちはスイートルームへと戻った。
部屋に入るとすぐに、メイリンはまとっていた華やかなイブニングドレスを脱ぎ捨て、下着姿になった。
「あー、つかれた!カジノって、意外と体力いるね」
ノアもドレスを脱ぎながら、メイリンに共感した。
「たしかに。私も結構つかれちゃったわ」
メイリンは完全に佐々木の反応を面白がり、そのまま佐々木に抱きついた。
「汗かいちゃった!一緒にお風呂に入ろう!」
ノアも佐々木の背中を押しながら、バスルームへと向かった。
湯船の中で、メイリンは佐々木の頭に泡を乗せながら尋ねた。
「佐々木。あんなにいっぱい勝って、カジノから出禁とかにならないかな?」
ノアはメイリンの隣で髪を洗いながら答えた。
「それはさすがに、カジノの信用に関わるから出禁はないわよ。でも、イカサマは疑われるかもしれないわね」
メイリンは湯船で笑い転げた。
「確かに!アレは疑われてもしょうがないわ!だって、佐々木が賭けてた時だけ、ディーラーの顔がどんどん青くなっていったんだもん!」
3人のそばで、着替えの準備していたリベラが静かに言った。
「やはり、カジノ側が動いてますね。現在、佐々木様に関する徹底的な身元調査が行われています」
佐々木はリベラの話を聞いて驚いた。
3人が風呂から上がると、ちょうどアテナがスイートルームに戻ってきた。
「メイリン。あの波のプールの構造わかったよ。データももらったから、アヴァロンに同じものが作れそうだよ!」
「やったー!さすがねえさん」
メイリンはタオルがはだけるのも構わず、アテナに抱きついた。
アテナはさらに続けた。
「あとね、せっかくだから、波のプールだけじゃなくて、人工のビーチも作っちゃおう!最高のバカンス空間になるわ!」
「それ、すごくいいですね。さすがアテナさん!」
ノアもメイリン同様、アテナの提案を喜んだ。
「ハァ、私は女子にばかりモテるよね。どーなってるんだろうね佐々木?」
アテナにいい返事を返せず、固まるだけの佐々木を見て、リベラの説教が始まった。
「佐々木様、女性にここまで言わせて手を出さないというのは・・・」
「わかった。わかったから」
しかし、今日はみな疲れており、サービスすることも、されることもなく泥のように眠りについた。
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翌朝。
佐々木たちはカジノが運営する豪華な劇場へ足を運び、最近話題の歌手のコンサートを鑑賞した。
メイリンは佐々木の隣で熱狂した。
「ねえ佐々木!この人、むちゃくちゃ歌がうまくてかっこいいよ!アヴァロンにも、呼ぼうよ!」
佐々木はいいよと笑って答えた。
終演後、レイラの手配で、楽屋へと連れて行ってもらうことになった。
佐々木とメイリンは歌手と握手を交わし、サインを貰った。
その間、リベラはマネージャーを見つけ出し、名刺交換を済ませた。
部屋に戻る途中、佐々木はノアとメイリンに語りかけた。
「こうして豪華なリゾートを体験すると、アヴァロンはもっと手を加えられるし、加えたほうが魅力的になりそうだね」
佐々木は皆を見回し、微笑んだ。
「せっかくリゾートに来たんだ。今は仕事のことは忘れて、もっとインプットを楽しもう」




