55.ハーレム要員追加
ホテルに戻った佐々木とリベラが部屋のドアを開けると、メイリンがすでにソファに座って待っていた。
「佐々木!リベラ!無事だったか!心配してたんだぜ!」
メイリンは立ち上がり、心底安堵したように二人を出迎えた。
「ええ、メイリンさんのおかげです。ドレッドノートさんともお友達になれましたし」
佐々木は呑気に答え、リベラは静かに頷いた。
「ハッ!友達か。アンタもとんでもない男だよ」
メイリンは笑い飛ばした後、急に真面目な顔に戻った。
「でだ、佐々木。あんたのハーレムに私も入れてくれるんだよな?」
「ん?ハーレムって、なんのことです?」
佐々木は驚いて聞き返した。
リベラが佐々木に説明した。
「私がドレッドノートのタワー前でタクシーを降りる際、メイリンさんによければ佐々木様のハーレムに入りませんかと打診しました」
「ええっ!リベラ、そんな話をしたの?」
佐々木は目を見開いてリベラを見た。
リベラは佐々木の狼狽を無視して続けた。
「果たしてソコは問題でしょうか?大事な点はこんなに有能で美しい女性が佐々木様と一緒にいたいと言ってくれている所です。ここまで女性に言わせておいて邪険に扱うのはいかがなものでしょう?」
メイリンは佐々木に手を差し出した。
「そうだよ。あたしの力はわかってくれたよな?あんたといれば、食いっぱぐれなさそうだし。末永くよろしく頼むぜ、ササキさま!」
メイリンとリベラの強引さに呆れながらも、笑って返した。
「そうですね。これからよろしくお願いします、メイリンさん!」
佐々木も差し出された手を強く握り返した。
佐々木たちがテーブルにつくと、メイリンはすぐに本題に入った。
「メテオラ社のことを調べたぜ。ドレッドノートに依頼を出したヤツがわかった」
メイリンは情報をテーブル上に映し出した。
「セレネの技術回収を依頼したのは、メテオラ社のゲインという開発部長だ。この件について企業の上層部は知らないか、見て見ぬふりをしてる。依頼はゲインの独断で、組織と繋がって処理されてる」
佐々木は眉をひそめた。
「つまり、そのゲイン部長が依頼を取り下げてくれれば、この件は終わりなんですね」
メイリンはニヤリと笑った。
「コイツの弱みも、調べてある。コイツの好みは生身の女性より、アンドロイドや義体化している女性だ。特に、ハイエンドな女性に異常な執着がある」
メイリンは自分の左手で左胸を軽くカチンと叩いた。
「つまり、私やリベラが奴のフェチのど真ん中だ。2人でかかればどちらかがコイツを惹きつけられるだろう」
メイリンは作戦を説明した。
「私たちは2人でコイツの行きつけの店に潜入するんだ」
リベラも状況をすぐに理解した。
「より強く求めた方が、ゲインの弱みを握る役割を担うということですね」
佐々木は心配そうな顔をした。
「そんなの2人が危ないんじゃないか?」
リベラは首を振った。
「ご安心下さい。今回は所詮、表の人間との交渉です。ドレッドノートとの交渉に比べれば大したことはありません」
続いてリベラはメイリンを見た。
「メイリンさん。あなたと私でゲインの弱みを確実に取り押さえましょう」
メイリンはリベラの静かに燃える闘志をみて、大きく頷いた。
「面白くなってきた。こいつは最高のショーになるぜ!」
佐々木は、この計画が最も効果的だと理解したがどこか心配が残った。
「リベラ、メイリンさん。くれぐれも気をつけてくださいね」
リベラとメイリンは2人で作戦の詰めに入った。
この作戦中、佐々木はホテルで待機することになった。
だんだん孤独じゃなくなってきましたね・・・
題名変えるかな。。。




