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宇宙船は俺の楽園~百年の眠りから目覚めた、孤独な億万長者~  作者: まいぷろ
第11章:義体と裏社会

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50.ギルからの課題

10章のあらすじ

登場人物:佐々木啓介(30歳、男性)、リベラ(船のAI、女性)、宇宙商人・ギル(130歳、男性)、ギルの妻・リラ(年齢不詳、女性)、アード(設計士、80歳、男性)

セレネの安全のため全資源を差し出すという佐々木の覚悟に、ギルの妻リラが感動。佐々木との賭けに負けたギルは、セレネを狙う組織との仲介を無償で引き受けることになった。佐々木は資源隠蔽と収益化のため、伝説の要塞アヴァロンでの「カジノ経営」をギルに提案。アヴァロンの巨大骨格を見たギルは、要塞を隠れ蓑にした資源隠蔽策を閃き、協力を決意する。アークで、ギルは佐々木の膨大な資源と幸運に驚愕し、元設計士の旧友アードと再会。仲間として手を組む運命的な繋がりを確認する。

ギルがアークを後にした後、リベラが静かに尋ねた。

「佐々木様。先程、ギルさんから何を頼まれていたようですが。どんなお話だったのでしょうか?」


佐々木は肩をすくめた。

「セレネの件で、ギルはただの仲介役だったでしょ。問題を解決するためにその組織のボスってのに直接会ってこいと言われたんだ」


リベラは鋭く聞き返した。

「つまり、ギルさんは面倒事を佐々木様に全部振ったと?」


佐々木は苦笑を浮かべながら推測を口にした。

「まあ、そもそもギルもアークの資源を使って何とかしようと思ってたんじゃないかな?仲介料として少し上乗せして僕らに請求する…みたいな」


リベラは冷静に状況を分析した。

「少しかどうかはわかりませんが。たしかに、そう考えれば納得できますね」


佐々木は、ポジティブな面に目を向けた。

「これまでと違う点は、僕らに直接交渉を任せてくれたことかな。仲介料をタダで」


リベラは淡々と結論付けた。

「それなら、ギルさんの対応も納得できますね。相手がやっかいな人物なら、佐々木様が交渉した方がうまくいくと思ったのかもしれませんね」


「あと、ギルは、今後こういったやっかい事を自分たちで対応できると言う点も確認したかったようだね。カジノ経営で本格的に手を組む相手が弱腰だと信用もできないだろうし」


「私たちは宇宙に出れば無敵ですが、こと対面戦となると対処が弱い点はいなめません」

そういうとリベラは考え込んだ。

「せっかくなので、そういったアンドロイドを用意してみましょう」


2人の会話にセレネが入ってきた。

「それって私の話ですよね。佐々木さん、私も連れて行って下さい」


しぶる2人にセレネは続けた。

「いつまでも守ってもらうだけでは私もだめな気がしてるんです。佐々木さんの隣りにいる資格があることを証明させて下さい」


セレネの意思は固く、意見を曲げる気はなさそうだった。


会話の途中、セレネに付けられていた、専用アンドロイドがセレネの元にやってきた。

「セレネ様。ご依頼いただいておりました新型エネルギー炉の設計が完了いたしました。構築に入る前にご確認をお願いします」


「うっ…」

セレネは固まってしまった。


その状況で口を開いたのはリベラだった。

「残念ですが、セレネさん。あなたが今一番やらなければならない仕事はアヴァロン計画の遂行ではないでしょうか。お気持ちは重々理解しておりますので、今回はこちらでの作業に注力願います」


数時間後、佐々木とリベラは、ルインキーパーに乗り込み、ギルに指定されたカマール星へと向けて飛び立った。

最近皆さんからいただく評価はかなり嬉しく、書いてよかったと思えます。

またよければ見に来てくださいね。


そろそろ、ちょっと雰囲気を変えたい…

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