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宇宙船は俺の楽園~百年の眠りから目覚めた、孤独な億万長者~  作者: まいぷろ
第26章:老兵は死なず

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154/158

154.二度目の誓い

すべてを聞き終えたリラは、ようやく泣き止んだ。

「なるほどねぇ。そういうことだったのかい」


そう言うやいなや、リラはギルバートの顔面を拳でぶん殴った。


義体であるギルバートの体は非常に硬い。


殴った自分の腕を痛めながら、リラは怒鳴った。

「どうせ私はここにずっといたんだし、リベラとゼウスに話すなら、私にも教えてくれても良かったんじゃないの?」


「「「「あっ!」」」」

その正論に、食堂にいた全員が息を呑んだ。


ギルバートはたじろぎながら弁明した。

「い、いや。もしかしたら失敗してたかもしれねーしさ。その時にお前が落ち込むのが見たくなかったんだよ」


リラは聞く耳を持たず、食堂の脇に立てかけてあった鉄パイプを手に取ると、再びギルバートを殴りにかかった。

「うるさい! そんな危険なことを私が許すと思ってるのかよ」


「いや、おかげでうまく死亡を演出できたんだし、万々歳じゃんか」


逃げ回るギルバートとの間に、リベラが割って入った。

「リラさん、ここにはベガもいます。そのような行為は謹んでください」


リラがハッとしてベガを見ると、ベガはリラとギルバートの追っかけっこを見てキャッキャとはしゃいでいた。


「な、リベラもこう言ってるし、今回は一旦水に流そうぜ」


ギルバートが調子よく言ったが、リラの怒りは収まらなかった。


彼女は鉄パイプを元の場所に戻すと、今度は佐々木の方へ歩み寄った。


佐々木の顔に緊張が走る。


するとリラは佐々木の顔を両手で掴み、自分の顔に近づけて口づけをした。

「な、何やってんだよリラ!」


ギルバートが絶叫した。


「うるさい! お前が言ったんだろ。何かあれば佐々木のハーレムに入れって。私は今日から佐々木のハーレムの一員になる。それでいいよね、リベラ?」


「はい。ぜんぜん問題……」

リベラが言いかけたところで、ギルバートが必死の形相で佐々木の方へ駆け寄った。


「問題ありありだわ! ありゃあ俺に何かあった時の話だ!」


「いいじゃない。実際死んだんだし」


「まあ、死んだけどよ。こうやって生きて帰ってきてるわけなんだから、その話は無効だ」


「無効か有効かを決めるのは私だよ!」


結局、ギルバートと共にリラの前で必死に土下座をする佐々木の姿を見て、リラの怒りは一旦収まった。


佐々木は顔を上げ、噛み締めるように言った。

「ギル……じゃなかった。ギルバート。君が生きていてくれて、本当に嬉しいよ」


「おう。俺も無一文になっちまったが、これからはお前らと一緒にここを盛り上げていくぜ」


新しい体を手に入れたギルバートは、力強く笑って応えた。


「オレとお前が手を組めば、オレ達は最強のパートナーになると思わないか?」


どこかのアニメで聞いたようなセリフを吐く商人と、佐々木は、どこかのアニメで見た独特な組み方で腕を組んだ。

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