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宇宙船は俺の楽園~百年の眠りから目覚めた、孤独な億万長者~  作者: まいぷろ
第21章:究極の一隻を目指して

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115.閉鎖の真相

夜になり、佐々木とリベラはメイリンに呼び出された店へ向かった。


店に入り、個室に通されると、すでに一杯飲んでいるメイリンがいた。

「あ、来た来た。ささきー。おそいよー」


どうだった、と佐々木が席に着きながら聞くと、メイリンは答えた。

「いろいろわかったよ。まあ焦らないで」


メイリンは店員を呼んで、店のオススメとビール注文を済ませた。


佐々木と乾杯し、メイリンはビールを一気に飲み干し、もう一杯を注文したあと、話し始めた。

「ヘキサ・ヤードのことだけど、あそこはこの星を牛耳る大手3社によって閉鎖に追い込まれていたよ」


メイリンが挙げたのは、ボレアス・ダイナミクス、ネクサス・システムズ、そしてゼニス重工の三社だった。

ヘキサ・ヤードが作る宇宙船は質が良かった為、大手三社が原材料の供給を邪魔した。

結果、生産計画が頓挫し、廃業に追い込まれたというわかりやすい構図だった。


「20人ほどのスタッフは大手3社に吸収されたそうだよ。今は、社長とその娘の2人で再起を図ろうと頑張っているみたいだね」


どうだい、とメイリンが聞くと、佐々木は言った。

「ひどい話だね」


「いえ、好都合ですね」

反対の意見を、隣で聞いていたリベラが言った。


佐々木はその発言にギョッとしてリベラを見たが、メイリンも「だよな」とリベラに同意した。


ふたたびメイリンを見た佐々木にどういう意味か説明しだした。

「だってさ、ここにいてもロクな仕事ができないんだから、佐々木が引き抜くのは簡単ってことじゃん。さらに娘が佐々木のハーレム入りしたらみんなハッピーになる訳だし」


呆れる佐々木をよそに、リベラは話を続けた。

「その2人の所在はわかったのでしょうか?」


「それも押さえたよ」


そう話し終えると、メイリンは急に佐々木にしなだれかかった。

「あーあ。二人っきりの夜も今日までかー。今日はとことん付き合ってもらわないと割に合わないからね」



食事の後、佐々木たちはホテルの部屋に戻ってきた。


メイリンは服を脱ぎながらバスルームへ向かい、やがてザバンと湯船に浸かる音が聞こえてきた。

「ささきー、はやくー」


浴室からメイリンに呼ばれ、佐々木もバスルーム中へ入った。


二人は広いジャグジーの中で向かい合って座った。


ふと思い出した佐々木が、昼間の出来事を切り出した。

「そういえば今日、宇宙船を購入したよ」


「えっ? どんなの?」

メイリンが身を乗り出して聞いてくる。


「店に入って一番に目についた船だよ」

佐々木がそう答えると、メイリンは笑い出した。


「いいじゃん。いよいよ大金持ちっぽいじゃん、ソレって」


「明日、契約書とかいろいろホテルまで持ってきてくれるってさ」

こともなげに説明する佐々木に、メイリンはニタニタと笑いながら近寄っていった。

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