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宇宙船は俺の楽園~百年の眠りから目覚めた、孤独な億万長者~  作者: まいぷろ
第21章:究極の一隻を目指して

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113.新たなる移動手段

20章のあらすじ

登場人物:佐々木啓介(30歳、男性)、リベラ(船のAI、女性)、メイリン(29歳、なんでも屋、女性)、クレア(31歳、元カジノオーナー、女性)

佐々木一行は、巨大カジノ「エリュシオン」へ乗り込む。佐々木はデポジット1,000億を全額賭ける異常な勝負で1兆6,000億を勝ち取り、カジノを破綻寸前へ追い込む。武力行使を企むオーナー・ラザルスを艦隊包囲で屈服させた佐々木は、実質的な傘下入りと引き換えに経営を救済する圧倒的な器を見せつけた。一行は新たな拠点となる豪華客船の購入を計画し、相談のため拠点アヴァロンへの帰路に就く。

佐々木とリベラ、メイリンを乗せたルイン・キーパーは、造船所で有名な惑星『セレノグラフィア』へ向かっていた。


窓の外に広がる星の海を眺めながら、佐々木は数日前の出来事を思い出していた。



それは、佐々木たちがアヴァロンに戻って数日がたち、皆を食堂に集めたときのこと。


リベラが、佐々木の決定事項として新たな船の購入を告げた。

「佐々木様の今後の移動手段として、新たに豪華客船を購入したいと思います」


その言葉に、アードが腕を組み、深く頷いた。

「そういえば確かに。こんな豪華な要塞を作ったにも関わらず、佐々木たちはずっとルイン・キーパーを使っていたな」


「ふふ。リベラにしちゃぁ、気が付かなかったというのは少し抜けているねぇ」

オリーヴも楽しげにアードに同意した。


「でも、ふつうの宇宙船じゃなくて豪華客船を個人で買おうってのが私たちっぽくていいですね」

ノアが同調した。


そこでアテナが前に出た。

「船の内装のデザインなら僕の出番だね。最高にラグジュアリーな空間にしてみせるよ。でも、船体そのものの造船は僕の専門外だ。信頼できる造船の専門家が必要だね」


すると、リベラが言葉を添えた。

「そうね直。それほどの人数を乗せないなら、武装をするのはどうでしょう。海賊に対応できるレーザー砲や、小型艇を積載することにしましょう」


しかし、現在の技術を使っても、豪華客船の造船には半年がかかる。

アテネの提案で、優秀な造船技師をアヴァロンにつれてくることにした。


『セレノグラフィア』で、収集な造船技師を引き抜いてきて、アヴァロンの建築ロボットに船を立てさせるのがいいのではないか、ということになった。


今回は少数精鋭で行くことになり、3人でセレノグラフィアに向かうことにした。


資金についてはアテナの提案で、造船に利用する希少金属を大量に持っていくことにした。

職人の心を動かすには、現金以上にそれが有効な切り札になる。



時間はルイン・キーパーの移動中に戻る。


「ふぅー、さっぱりした」

シャワーを浴びて、下着姿のままブリッジへ入ってきたメイリンは、ドリンクを飲みながら、佐々木の膝の上に座った。


「メイリン、せめて服くらい着たら?」

佐々木が苦笑しながら視線を逸らすが、メイリンは満足そうに佐々木の胸に頭を預けた。


「いいじゃん。いつもは誰かしら邪魔が入るけど、今は佐々木を独占できるから」


メイリンはそう言って笑った。

「それよりリベラ、向かってる星について教えてよ」


「はい。惑星セレノグラフィアはこの銀河でも有数の造船所を擁する星です。その中でもアテナ様から信用できる企業の紹介を受けました」

リベラが操作パネルを叩き、モニターに惑星のデータを映し出した。


「そこに行き、専門家に相談するのがいいと言われました。アテナ様いわく、要望に沿う船を作るにはその造船所に依頼するのが確実なのだそうです」


「専門家ねぇ。」

メイリンが笑い、佐々木にさらに体を密着させる。


前方には、巨大な造船ドックを幾重にも従えた惑星セレノグラフィアが見えていた。

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