54話 38人の勇者
結局、アレイシアは能天気に歩いて行き、街の西部……貴族区の近くに店を構える甘味処の本店へ堂々と並ばずに入って行きやがった。わたしでも並んだのに、神であるこやつは気にする様子も見せなかった。
「で? で? アリシアは何にしますか? わたしは〜おまんじゅう全種で! あ、ここの払いはお願いしますね」
「はぁ⁉︎ お前が払えよ!」
「だってわたしお金持ってませんしぃ〜」
店の外で行列をなしている人種たちを無視し、そして店内にいた一組の客を帰らせて場所確保。あまつさえ、堂々と『愛している』だなんて恥ずかしいことを言っておきながら、その対象にたかりをする……。
もう唖然とするしか他になかった。
「お、お前……わたしを元気づけるために場所を移してくれたんだよな?」
一応……一応心配になったので聞いておく。
すると、目を輝かせてメニューとにらめっこしているアレイシアは、不思議なことを聞いた、とぽかんとして少し首を傾ける。
「え、あ? 違うの? そうなんだなぁって思って感動してたんだけど? え? 違うの?」
ピンと来ていない顔を見せられ戸惑いながらも、何度も聞くようにそう問う。アレイシアは眉をひそめ、何度か視線を彷徨わせた後、ようやく納得がいったとポンと一つ手を打つ。
「そ、そうですそうです。そのと〜りですよ! いや〜悟られちゃいましたか。あはは〜恥ずかしいですねー」
「もういいよ……。てかこっちのが恥ずいって……。お前ってホント……もうホント……」
「ほ、ホントですよ〜? ちょ、顔をあげて下さいって! ホントですからね!」
あんなに視線を斜めに向けて言われたら嫌でも違うって分かるよ! その場の雰囲気にのまれてついつい恥ずかしいことを考え、あまつさえそれを本人に確認しちゃったんだよ? それで当の本人は思ってすらいないなんて……恥ずかしさで現実から逃避したい。
それに、両手で顔を覆っているわたしの肩をそんな優しく叩くな……。余計に傷が深くなるじゃないか。
しかしそんな思いを知ってか、それとも知らずか、アレイシアは楽しげな声をかけてくる。
「ほらほら〜。ちゃっちゃと頼んじゃってくださいって。あ、店員さ〜ん! まんじゅうを出来るだけたくさんお願〜い!」
「っておい! お前無一文だろが! 会計はわたしなのに遠慮ってもんがないのかよ!」
「えぇ〜アリシアは使いきれないほどお金持っているじゃありませんか〜。誤差ですよ誤差」
ええい黙れ黙れ! ふて腐れたように言うな! 気持ち悪い。たしかにこないだ宝石を換金したばっかだからお金は腐るほど持っているし、ここの和菓子全部頼んだところで懐は全然痛くない。
でも、こいつに奢るのは嫌だ。たかる気満々マンのこやつに金を使ってやりたくない。何より、それが当然とばかりのそのアホ面が気に入らない。
「それでも普通は気にするだろ……ヘレナは思いっきりしてたぞ?」
旅の間のヘレナの様子を思い出しつつ、呆れたようにそう言う。しかし、アレイシアはそれはそれこれはこれ、とでも言わんばかりに指をくるくると回す。
「それは〜ヘレナさん性格ですぅ〜。わたしはわたしなので遠慮なんかしませんよ〜だ」
「……も、もうそこまでくればいっそのことすごいって思うよ……」
「あれ? 褒めてくれました? ねぇ! アリシア今褒めてくれましてよね⁉︎」
褒めてねェ!!!! それとそんなに体を乗り出してくんな! ほら、お前の体重がすっごいから机がギシギシいってるぞ⁉︎ お前絶対食いすぎなんだよ!
机を挟んだ向こう側のアレイシアが引っ付こうとしてくるのを押し返し、わたしも店員に注文を出す。
「で、何なのさ。もう奢ってやるから話せよ」
「……そうですね」
この甘味処は王都でも大人気らしく、店内は大変賑やかだ。店員も忙しそうなので頼んだものが来るまでは少しの間手持ちぶたさになる。だから当初の目的を少々早いが始めてしまおう。
アレイシアは少し言いづらそうにしながら、それでもゆっくりと言葉を紡ぐ。
「あ、あの……アレイシアは気づいていますよね?」
「…………。は? 何が?」
まだ続くのだろうとアレイシアの言葉の先を待ったが、それ以上何も語られなかった。騒がしい客どもをうざったく思いながら、曖昧な話し方しかしない彼女を少し訝しむ。
するとアレイシアはあわあわと胸の前で手を振り、慌てて言葉を継ぎ足す。
「ほ、ほら勇者ですよ! 前勇者さんと雰囲気が違いましたよね?」
「あぁ〜たしかに思った。トーヤとマイはそうでもなかったけど、その他の勇者は違ったね」
言われるまで全然思い出せなかった。というのも、ここのところの『勇者』たちがうざったすぎて頭の中から排除していたからだ。うん、すぐに思い出せなかったのはわたしのせいじゃない。あいつらがうるさいのが悪いのだ。
だけどそれがどうしたのだろう? 召喚されるのは一概にそうと決まっているわけじゃないんじゃないのか? 調べたことがないから知らないけどさ。
そんな風に不審に思っていたのが顔に出ていたのか、はたまたお得意の小手先魔法でわたしの思考を読んだのかは知らないが、アレイシアはさらに情報を追加してくる。
「今回召喚されるはずだったのは西谷 冬夜さんだけのはずでした」
「ん? いやいやいや、現に40人もアホみたいに召喚されてるじゃん」
「いえ……本来なら冬夜さんお一人だけが召喚される予定でした」
心なしかうつむいている彼女をジッと目を細めて見つめる。しかしアレイシアには嘘をついている様子は見られない。
なら彼女の言うことが本当だとして、一体どうして『40人』も……と思考を巡らせる。
そしていくつか思いついたことがあり、しかしそれを問う前に聞きたいことがあった。
「勇者たちが使う『スキル』は完全にお前の術式だったけど、アレはどうして? もしそうだとしても……そこが引っかかる」
「……ふふ、やっぱりアリシアは鋭いですね」
その何かを秘したような笑い方は少し苦手だ。こいつの一番ウザいところは、時々見せるこの何でも見透かしているような態度だ。表情は朗らかに微笑んでいるように見えて、しかし目は一切の温かさを宿していないような……そんな目をしている時の彼女は苦手だ。
そんなことを心の内でグチるわたしをよそに、その冷たい瞳に温度を戻したアレイシアは気軽に語り出す。
「わたしって一応は上位神ですけど、実力的には中位神の上の方とどっこいどっこいなんです」
「……まぁそうだったね。常々疑問だったよ。弱すぎない? ってね」
「あはは〜そうですね。わたし自身は弱いんですけど、様々な功績? を出した結果、上位神に位置づけられたんです」
それから淡々と懐かしいものを掘り返すように語られた彼女の言葉は……ほんとしょうもないことだった。神さまってのも世知辛いな〜って思っちゃうくらい楽しくない話だったからね。
アレイシアの話を要約するとこうだ。
人種たちが『スキル』を作ったのがヘレナであり、また人種用の『魔法』――正式には『魔術』――を編み出したのも彼女であったらしい。それらの『公式』は様々な世界で使われるようになり、その功績で『上位神』になったらしい。
「あれ? てことは、わたしと初めて会った時ってまだ中位神だったの」
話を聞いてふとそんなことを思った。よくもまぁ『中位神』程度の格でわたしに挑んで来たもんだよ。
するとアレイシアはクスッと笑みを浮かべる。
「いえ違いますよ。神にも人種たちの『学校』みたいなのがあるんです」
「は? が、学校? か、神なのに?」
「ふふ。そうです。それで在学中に『スキル』と『魔術』を作り上げたのです」
それを先生に提出したら腰をひっくり返しかえしていましたよ。そう楽しげに話す。当時のことが今でも鮮明に思い返せるのだろう。そんなのわたしでもずっと覚えていそうな光景だ。是非とも見てみたかった。
しかしながら、こいつは『学校(笑)』に通っている間にあんな複雑で頭がおかしくなるような公式を作っていたのか。……こやつはアホだけど……アホだけど、やっぱり天賦の才を持っている。
「すごいよ。本当にそう思う」
これは心からの言葉だ。ほぼ全能のわたしを持ってしても、アレイシアのようなことは出来ない。それくらい彼女はスゴイのだ。
「へ? ア、アリシア……つ、ついにおかしくなってしまいました?」
「たまに褒めたらそれか⁉︎ その性格が変わるくらい殴ってやるぞ?」
「あ、あやまりますぅぅぅぅ! うれしい! うれしいですよ!」
わーいわーいとワザとらしく喜んでいるアホウは放っておくとして……。あぁ、頼んでいたものが来ちゃったじゃないか……。まだ本題にすら入ってないぞ?
「あ! 大量のまんじゅうです! やっぱこっちのがうれしいです!」
「お前……本当に殴ってやろうか? 多分そっちのがいいんじゃない?」
おでこに手を当てうぅ……と唸っているわたしをよそに、店員はアレイシアの前に次々とまんじゅうを並べていく。とても忙しいであろう時間帯にこの注文……こやつは他人の迷惑をもっと気にしろ……。まぁわたしも一切したことがないんだけどさ……。
そうしてアレイシアの前にはおまんじゅうが乗せられた皿がたくさん並び、わたしの前にはようかんが同じくらいあった。
「美味しそうですね〜」
「うん。そうだね」
……反省なんてしないよ? アレイシアが大量注文しているんだし、わたしもしたところで誤差だよ。いや違うけど、忙しいことには変わりはないし、やっぱり誤差なんじゃないかなぁ。
いやさ、ようかんってほんっと〜に美味しいんだよ? それに栗とかまっちゃとか……いっぱい味があって美味しいんだもん! 仕方がないじゃん。美味しいのが悪い。それを出しているこの甘味処って店が悪い。つまりはわたしは悪くない。
さて、お菓子が来て途切れちゃったけど、話を再開させようか。
次々にまんじゅうを口に放り込むアホに呆れつつも声をかける。
「で? お前が『スキル』を作ったのはわかった。ならなんで……そうか……そういうことね」
「ありゃ? やっぱりあなたとのこういう話はつまらないですね。遠回りに話していくのが面白いですのに」
「テメェ……最上級にウザい」
「うふふん。あなたも遠回しに話すの好きじゃないですか」
まぁそうなんだけどね。それでも他人からされるとすっごくムカつく。今度わたしもしてやろう。って、そんなことは今はどうでもいい。
大体のことは分かった。だがしかし、それだけではまだ説明が付いていない。トーヤは分かった。残りの『38人』も分かった。……じゃあマイはなんなんだ?
おいマイはどうなんだよ、そう視線だけで伝える。
するとアレイシアは一瞬ぽかんと惚け、あぁと声を漏らしてから答える。
「舞さんは冬夜さんの召喚に巻き込まれてしまい、彼女はわたしが召喚したことになったのです。加えて、舞さんは冬夜さんと過ごすことで彼の性格によって行ったのでしょう」
ふむ、ヘレナが最近わたしのマネをし出したのと同じようなことか。『勇者』のそばにいるものは『勇者』に惹かれていく。『強い者』に焦がれるのは……同じなんだな。
「そう……。たしかにトーヤは『勇者』たる少年だ」
「ですね〜。勇者召喚って、『勇者』たる人物を異世界から召喚しますからね」
「へ〜そうなんだ。知らなかったよ」
「……悪いことをしているのは……自覚していますけどね」
そんなに沈むことはないじゃないか。前はそうするしか方法はなかったんだから。
人種が絶滅する……そんな状況で唯一打てた手が『勇者召喚』だった。アレイシアは『魔族』をも殺したがらないが、いくらなんでも『魔族』より『人種』の方が優先度が高いはずだ。
それでもあの時、彼女は崖っぷちになるまで手を出さず、わたしも『魔族』を殺す……誰かを殺すのをためらって何もしなかった。
それに、あの子の最期は決してアレイシアの責任じゃない。悪いのは――腐ってしまった人種だ。
「この話はやめておきましょうね」
暗い思考に囚われそうになったわたしを、アレイシアのなんの感情も入っていないような声が遮った。
それに少しビクビクしながらも、そうだねと返して話を元の道に戻す。
「えっと……で? あの『38人』の本当の目的って何?」
まぁつまりは『38人』はアレイシアの以外の神によって『勇者召喚』に割り込まれた者たちだ。
アレイシアの作った公式でスキルとかも与えられた。だから彼らの使うスキルは彼女が与えたのだとわたしは勘違いしたのだ。
それとマイに関しては、その何者かの神が『勇者召喚』に強引に割り込んだために、術式が暴走して近くにいたマイを巻き込んでしまったのだろう。
初めに与えられたというマイとトーヤの『スキル』は他の勇者らより弱かったと聞いた。おおかた、トーヤに使っていたリソースを二つに分け、そして二人に再度分配したのだろう。きっとアレイシアにも突然のことであったから、そうするしかなかったのだ。
そして迷宮に落ちたトーヤに加護を与えることで強化。ついでにマイも強化する。まぁマイに加護を与えなかったのは本来の勇者ではないからだろう。
「それは……」
だからトーヤとマイに関しては解決している。彼らの目的はハッキリしていて、それは『偽魔王』を倒すことだ。
しかし他の神が割り込んで召喚された『38人』の目的が分からない。……この世界を征服でもしようというのだろうか? わたしがいるから無理だと思うんだけど。
アレイシアは話すのをためらい、なかなか口を開こうとしなかった。しばらくじっと待ってやると、彼女の側に並べられた皿が空っぽになる頃にやっと話し出した。
「怒りません?」
「……まぁ話して。それから考える」
やっと口を開いたと思ったら……。さっきお前は『お母さんです』なんて胸張ってたじゃないか。娘にそんなことを質問するって……割とマジで惨めじゃないか?
ずっと話すのをためらっているアレイシアに、怒らないから、と仕方なく言ってやると、彼女はしぶしぶと口を開く。
「え、えっと〜……あの38人の目的はアリシアを……殺すことなんです」
「…………。あ、あのさ、それ本気で言ってる?」
「マジです……」
「かぁぁぁ〜〜〜。マジか〜〜」
アレイシアの口から出た言葉に、もう呆れるなんてものを通り越してしまった。わたしはバタンと後ろに手をついて、天井を見上げる。
い、いや。だって『わたし』を殺そうなんて……どうあがいても出来るわけないじゃん。理不尽な要求を押し付けられた彼らには本気で同情する。
なんで神はわたしに勝てるって思ったのだろう? 殺したいのなら最高神を三柱ほど連れて来いって……いや、マジでそうしろって。あの程度……焼け石に水だぞ?
「てか、そもそもなんでわたしを『殺す』なんて考えになったんだ? あんたら神どもに害をなそうなんて考えてないぞ」
そう、そうなのだ。わたしに手を出せば面倒なことになるって、誰が考えても分かりそうなものだ。自殺願望持ちの酔狂な神以外はそんなことをしないだろ。
誰だよそんなアホな神は。と呆れてものも言えなくなっていると、そんなアホとは別種のアホがためらいがちに言葉を紡ぐ。
「えっとですね……。わ、わたしが彼らに言っちゃたんです」
「…………。はぁ……聞きたくないけど、聞くぞ? 何を」
もう嫌な予感しかしないが、ガシガシと頭をかいてそう問う。
すると、せわしなく目を宙に彷徨わせながらアレイシアは口を開く。
「わ、わたしって神の中でもかなり美人さんだって言いましたよね?」
「あぁ聞いた」
「それに、自分で言うのもアレなんですが……わたしって『スキル』とか『魔術』一人で作れる天才じゃないですか」
「あぁ認めてる」
そこら辺は知っている。だけど今はそんなことを聞きたいんじゃないんだ。お前が何をやらかしたのか、それを知りたいのだ。
そこから話すのをまた渋っているアレイシアに一つ蹴りを入れ、今度は折ると脅して先を促す。
そんなわたしに恐怖してか、ふるふると肩を震わすアレイシアはおずおずと唇を動かす。
「び、美人でそ、聡明なわたしには……その、婚約を結びたいって言ってくる神が多いんです……」
「……そんな神さま事情なんて知りたくなかったけど……まぁそれで?」
神でも婚約とかあるだなんて本当に知りたいなんて思わない。てかもっとハキハキ話せよ。なんかうざったい。
「で、ですが……わたしってまだ結婚したくないので、どうにか断ろうとしました。ですが全然引いてくれなくて……つい言っちゃったんです。『わたしと結婚したいのならアリシアを倒してみて下さい!』って……」
「おい、わたしはお前の愛する子どもじゃなかったのか? 殺せって……酷くない?」
「ち、違います⁉︎ 『殺せ』ではなく『倒せ』です! 戦って勝てばいいです、そういう意図で言ったのですが……なぜか『殺すこと』と彼らに勘違いされたのです」
「……もうどっちでもいいよ」
つまるところ、全ての原因がテメェのせいだってのはハッキリと分かったからな……。しかもなんでそんな生々しい話しを聞かされなきゃならんのだ。
てかそれを聞かされたわたしはどうすればいいんだ? その男神に同情して、やられたフリでもしてやればいいのか? やっかいなアホを押し付けられるいい機会じゃないか?
「まぁそれは……あとでしばくとして、だ。それを踏まえて、何をわたしにさせたいんだ? その男神を殺せってか? そんなことをすれば戦争になるぞ?」
「分かってますよ、そんなことくらい」
ならなんなんだ。もう余計なことなしに一直線に答えに向かってくれ、お願いだから。
「38人の勇者の方たちを元の世界に返して欲しいんです。……元の状態で」
「ん? それがお前のわたしに求めること」
やっと切り出したかと思えば、なんら簡単なことだった。そもそも、『本体』で地上に降りてきているんだし、アレイシアでもそれくらい出来るだろ。
訝しんで彼女を見つめると、肩を落とし沈んだ声で答える。
「わたしに婚約を求める男神たちに邪魔されて出来ないんです……。アリシアなら何も問題なく出来るでしょうし、その男神たちに力を見せてくれればなぁ〜と」
「……つまりはその男神をビビらせろってこと?」
「はい……。もうマジでしつこいのでどうにかして欲しいんです!」
きっと今のわたしの状態が本当の『呆れてものも言えない』ってものなのだろう。わたしの思考は全停止し、怒鳴ってやろうかとも思ったがそれもアホらしくなり、分かった、とアレイシアの頼みを了承していた。
結婚したくない! なんて……どっかの生娘じゃないんだし……そもそもお前いくつだよ……。婚期? を逃す前に籍入れとけって……。ちやほやされている間が華だぞ?
もうどうでもよくなってしまったわたしは机の上のようかんを片付ける。わたしが了承したのがそんなに嬉しかったのか、アレイシアがわたしのようかんを奪ってきたが……それすらも怒る気がないよ……。




