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34話 さぁ、旅を続けようか

 あれからトーヤたちと様々なことを話し合った。と言ってもわたしからの質疑応答みたいな感じであり、談笑したのではないだろう。

 しかしながら朝から日が落ちるまでの間中そうしていると親近感みたいなものが……わかないな。どうにもヘレナは親しみを持ったらしいが……わたしからすれば彼らはただの暇つぶしになるモノでしかなかった。

 それは『彼』をトーヤたちに重ねて見てしまっているからだろう。


 ――真実を知れば……はてさて、彼らはどんな反応をするのだろうか……とね。


 トーヤたちやヘレナは話し合いの末、わたしが魔族の襲撃をどうにかすると言ったにも関わらず、自分たちでなんとするなんて結果にまとまった。まぁどうしようもなくなったら助けてください、そうヘレナは笑っていたけどね。


 トーヤは真剣な表情で言った――俺たちは苦しんでいるこの世界の人たちのために魔王を倒さないとダメなんだ……と。

 マイは頰をかきながら言った――魔王を倒さないと、わたしたちも元の世界に帰れないらしいですからね……と。

 ヘレナはわたしをチラッと見ながら言った――強大な魔族との戦いに慣れていないといけませんしね……と。



 見も知らない人種のため、自分たちの故郷に帰るため、困っている者を見捨てられないため……。

 彼や彼女らの決意は立派でキレイで……どれも誇っていいくらいのものだ。


 また、三つ隣で和気藹々としている彼女らは魔族に親を殺された、村を焼かれた、拉致された……などなど。その復讐だったり救出だったりとちゃんと立派な理由を持っている。


 魔種は人種からすれば……いや、世界からすれば『悪』なのだろう。魔種(わたしたち)でも自分を見てみると、まぁ『悪』だと断ずる。何せ人種(きみたち)は『創造する者』に対して魔種(わたしたち)は『破壊する者』でしかないのだから。


 そんな人種にとっての『悪』を滅ぼさんとするのは良いことであり、それを身を削ってでも出来るのは凄いことだ。ましてや本来関わることのなかった者がそれをしようって言うんだから笑える。


 だけど……たしかに彼、彼女らの決意は立派だ、キレイだとは言ったけど……。そこまでの『清潔さ』を果たしてこの世界の人種(おまえら)に受け止められるのだろうか。


 わたしは以前、その白さがどうしようもなく汚されてしまっているのを知っている。だからこそ……今回はどんな結末を迎えるのか、それが楽しみで仕方がないのだ。


 マイは元の世界に戻りたい……そう口にしていた。

 彼女は元々が戦闘に向いていない精神構造をしている。聞くに彼女らの世界は……もっと詳しくは自分たちの国は戦火に長い間包まれていないらしいのだ。そんな平和に溢れているところから目の前で誰が死んでもおかしくない世界に来たのだ……そりゃ嫌だろう。

 だけど彼女は……マイは立ち上がった。彼ら召喚者――もっともこの二人しか知らないが、ヘレナと同じく『お人好し』なのだ。


 わたしはその勇気を賞賛しよう。その無垢な心を尊ぼう。……だがその『帰りたい』という願いは……本来、残念ながら叶わないものだ。もっとも……今回はわたしが手を出すからその範疇にはない。

 しかしながら、焦点を当てるべきは『帰れるか帰れないか』じゃない。人種は元から『帰る手段』など用意していないということだ。

 あのアホが人種にもたらした『勇者召喚』とは異世界からこちらへの一方通行なものだ。逆走なんて本当は出来ない。もしあの女神が地上に完全状態で降臨出来るのならいけただろうがそれは制限があって出来ず、また人種の『力』だけではそんな『奇跡』なんて起こせるはずもない。


 それなのに勇者(このこたち)を召喚した国は『魔王を倒せば帰れる』だなんて(うそぶ)いている。断言しよう……魔王を倒したところで『帰れる』なんてことはない。現状、地上にいる者で世界を渡れるのはわたしかルミエだけだ。

 わたしにはお菓子を持って来れば割とあっさり返すだろうし、ルミエには……まぁ遊び相手か異世界の知識なんかをやれば送ってくれるだろうさ。


 だからそんな嘘をついて騙している人種(こいつら)にそこまでするだなんて……本当にバカバカしい。

 トーヤやマイ、ヘレナは救いたいと言葉は違うが同じことを言っていて……多分それは実現するのだろう。ましてや他の勇者もいるのだ。以前ほど時間がかからないかもしれない。


 さて……世界を救った後、彼らは遠くないうちに真実を知るだろう。その時どんな顔をするのだろうか。そして救われた人種たちはどんな反応を見せるのか……。

 わたしはそれが見たくて見たくて……。だからまぁいい暇つぶしにはなるだろう。あの時カレンと帰っていたら知らないままだったかもしれない。情報収集が趣味のルミエのことだ……多分それを理由にカレンを退かせたのだろう。ただ……それではヘレナを見て笑っていたのが……まぁ理由の一つとでも考えておこう。


 わたしは物語を読むのは何かと好きだ。たまにルミエがどこかの世界からパクってきているものを勝手に読んでいる。そこには幸せな結末、悲しい結末、虚しい結末……様々あったが、一番好みだったのは全部が全部笑顔で終わる物語だ。

 どこを見ても幸せそうで楽しそうで……わたしが欲しいと思ったモノだ。


 しかしそれは作り話であって実話じゃない。現実での『笑顔』だなんて誰かの『涙』なしでは語れないものだ。

 だからこそ――泣く者が出来るだけ少なくした物語ってのが嫌いだ。そんな話を綴るくらないならみんな等しく『悲しみ』を分け合う物語の方がよっぽどましだ。


 まぁ……だけどわたしはみんな笑顔の結末が好きだ。



 ***



 わたしたちは現在、今までとは比べられないくらいの宿に泊まっていた。と言っても部屋にタンスがあるだとかお風呂があるだとか、ベットがちょっと上質だったり新築なくらいだけど……。それでも上質なのには変わらないし、値段もそこそこお高い。


 宿泊代はヘレナが払うのに、何故あのケチなヘレナがここに宿を変えたのか……。

 それは甘味処をおいとましようとした時、ひょこっとトーヤの後ろから顔を出した白猫ちゃんことミュリアが、連絡はどうしたらいいの? なんて可愛い声で聞いてきたからである。

 わたしは宿に来てくれればいいよ、と言ったのだが……ほとんど宿になんておらず、街をぶらぶらしている。そうヘレナに言われて、うむむ……となったのだ。

 そんな中、トーヤがわたしたちの宿に泊まればいいとか言ってきたが、ヘレナのお人好しが発動して彼らの宿にわたしたちが泊まることになったのだ。そっちらの方が大人数ですし、そんなことを言っていた。


 幸いなことに、ヘレナは道中で魔物を狩りまくっていたのでそこまで懐に苦しくない。また、ここに滞在している間も外に狩に行っているのだ。

 しかし貧乏性はそう簡単に治るものなんかじゃないらしく、もうここ五日はその情けない声を聞いている。



「うぅ……やっぱり高いです〜。前のところの2泊分ですよ? 増えた1だけでどれだけの食料が買えるか……。お風呂なんて嗜好品はいらないです」



 ぶーっとベットの上でジタバタしているが……知ってるよ? その風呂に入ってご満悦になっていることに。

 たしかに今のヘレナだったら風呂くらい自力で作れるけど、労力なく入れるんだから楽でいいじゃないか。

 それに彼女の悪癖にはウンザリする。なんたって寝る前にお金を数えだすのだ……。カチャカチャと軽い金属のぶつかる音が鳴り続けるので寝不足になりそうだよ。変な笑い声も上げているし……部屋を移そうかと考えている。



「ヘレナうるさい! もう何回も聞いたってそれ! いい加減そのケチくささをなんとかしなさい!」



 見かねて……てか我慢するのがアホらしくなって、唸っているヘレナに声を飛ばす。

 するとのっさりとベットから起きて、たどたどしい足どりで近付いて一言。



「アリシア……お金は大事なんですよ」



 この宿は街の中でも外れに位置しているため昼間だというのに静かだ。そんな宿に、小さいはずのヘレナの声がやけに大きく、重く響いた。


 たしかに金は大事かもしれないよ? でもそんな今から死地に向かうような形相で言うことなの? お金のことを語るヘレナって……普通に怖いよ。いやマジで……わたしもビビっちゃうくらいに。まぁ嘘だけど。……どっちだよ。


 バカみたいなことをちょっと笑みを浮かべて考えていると、ヘレナがズンと暗く俯いて苦しげに言葉を紡ぐ。



「わたしの実家の土地は不作が長いこと続いています……今この時もです。そのせいで領民たちは痩せ細り、どうにかしようとカーコフ家も行動したのですが……成果はありませんでした。ですから売れるものを全て売ってお金にして、そのほとんどをつかって最低限の食料を細々と領民たちすべてに渡していたのです」



 その領民たちを思ってか、ヘレナは泣きそうな顔になっている。そして、お金を稼ぐために兄弟姉妹たちは長男長女を残し働きに出ているらしい。

 だけどそんな彼らの収入があってもどうにか住民たちが死なない程度に食べていくのがやっとらしく、非常に厳しいらしい。



「……他の貴族には助けを求めなかったの?」



 人種たちは基本的に助け合いをするものだと教わった。だから当然のことのようにそんな疑問を呈した……呈してしまった。



「そんなの……そんなのしたに決まっているじゃないですか‼︎ 裕福なところに援助してもらおうと、ですが……! 見返りとして要求されたのが……厳しすぎたのです……」



 日が入って明るく、静謐としたこの部屋にはヘレナの声が大きくこだまする。耳をつんざくような叫び……しかし、弱々しく崩れ落ちてしまうヘレナ……。


 しまった。まずった。考えなしに言葉にした瞬間そう思った。ヘレナの故郷のことなんて聞いたことがなかった。聞く気もなかった。

 ヘレナはふと寂しそうな表情を浮かべることがしばしばあった。それが故郷を思ってのことだと感じ、聞くに聞けなかったのだ。

 それに街や村に立ち寄った際、魔物討伐で稼いだお金の大半をギルド経由でどこかに送っていたことも知っていた。


 正直、それを見た時、貧乏暮ししている家族にも贅沢をして欲しいって思いからのことだと思っていた。

 しかしそれは誤りだった。



「領民の半分以上を奴隷にと……そして借金は倍にして返せと……! そんなの無理に決まっているじゃないですか‼︎ 領民たちになんの責任があると言うのですか⁉︎」



 枷が外れてしまったように取り乱している。

 多分この頃鬱憤が溜まっていたのだろう。自分だけが腹が膨れるまで美味しいものを食べ、このような最低限から外れた宿に泊まって……きっと彼女の脳裏には自分の領のことがよぎっていたのだろう。


 わたしは勘違いをしていたのだろう。

 ヘレナがケチなのは正しいが、それは自分だけ贅沢をなんておこがましい、という思いから。最近寝る前にお金を数えていたのは、それでどれだけもつか計算していたのだろう。最近魔物狩りに精を出していたのも、領民たちが出来るだけ良いものを食べられるようにとのことだろう。



「勇者召喚の方法を見つければ支援する……。そう言われていたのに……その一縷の望みも絶えてしまいました……」



 わたしが贅沢なんて本来あり得ないのです……。風が吹くだけで消え入りそうな声でそう漏らす。

 ヘレナは旅が終わりに近づくにつれ、気分が落ちていっているように見えた。それをわたしは、別れが辛いのかな? なんて都合よく考えていた。……確かにそれもあったのだろうけど、大部分のところはそうじゃない。

 一向に見つからないことで、先が見えなくなってきてしまっていたのだろう。もし見つからなければこれからどうすれば良いのか……と。


 ヘレナ顔をふっとあげ、どう見ても無理した笑顔を作る。



「アリシアには感謝しているのですよ? もらった力で魔物を多く倒せるようになりました。お陰で実家の方も少しだけですけど余裕が生まれたらしいです」



 本当にありがとうございます、とヘレナは深く頭を下げる。

 今、彼女の表情は見えない。ただ……床を見れば察することくらいはわたしにだって出来る。


 だからわたしは襟首をかき、視線を定めないまま口を開く。



「ごめんね……うん、ごめん。わたしが悪かったね……。知らなかったからだけど……謝るよ」

「いえ……いいんです。私も話そうとはしませんでしたから……」



 ヘレナは俯いたまま、腕で目元を拭いながらそう答える。


 わたしはそういった『貧困』に出会ったことがない。だからヘレナの領がどんな状況なのか……本当に分かるだなんて言えない。

 しかし、気づくべきであった。ヘレナとはそう短くない関係なはずなのにさ。泣かしたいわけじゃなかった……鳴かしたかっただけだ。


 わたしはそっとヘレナから目をそらし、今まで言いたかったことを口にする。



「……そんなに苦しいんならわたしに言えばいいじゃん。知ってるよね? わたしって換金率が高いものをいっぱい持ってるって」



 言うと、ヘレナはグッと唇かみ、握りこぶしまで作って身を震わす。



「そ、そんなの言えるわけがないですよ……‼︎ アリシアにはとても大きなものをもらいました。それだけでも恩を返しきれないのに……それ以上だなんて……!」



 申し訳が立ちません。そう強く吐き出す。


 しかし恩を返せないなんていっているが、その恩とやらは君が決めることじゃないと思うんだよ。そもそも、生きたいと願うなら、もっと必死で貪欲で薄汚くならないとダメだろう。

 わたしは『汚いもの』は大っ嫌いだが、『意地汚い』のはそれがどうしたと笑い飛ばせる。

 生きたい、そんな願いから生まれる『汚さ』は見るものによっては美しくすら思える。そもそも『心』は全く汚れていないのだから問題にする気もない。


 わたしは冷たい室内を暖めるように深く息を吐き、そっとヘレナの頰に手を添える。



「別にいいじゃん。わたしなんてお菓子で釣れば動いたよ? それに……神の知識と魔力を授けたことへの恩返しはキチンとしてもらったよ?」

「そんなの……出来ているわけがありません……」



 優しく言ってもヘレナは納得してくれない。頑固だなぁと思いながらも、顔を近づけ、わたしは嘘偽りのない本心を耳元でささやく。



「ヘレナの旅はすっごく面白いよ。最近は城に引きこもってばっかでさ、ずっと退屈だったんだよ……」

「…………」

「それでさ、ちょっと前にカレンにいじわるされてお菓子がもらえなかったんだ。だから家出して、レンの実パイを食べに行こうって思って、当てずっぽうで人種の街に向けて転移して……そこでヘレナとあった」



 茶化したようにそう言うと、ヘレナもふっと楽しそうな笑みを浮かべてくれた。

 わたしはそれ感じながら、でさ、と話を続ける。



「へんなこともあったけど、わたしの知らない美味しいものにいっぱい出会ったし、果てには勇者だなんて面白いものまで見れた。……きっと、わたし一人だったら……ヘレナの護衛を受けていなかったら途中で飽きて帰っていたと思う」



 そうなれば勇者とか『わがし』とか『はんばーぐ』とか知らないままだっただろう。

 だからこそヘレナには感謝している。

 わたしみたいに長く生きているととっても飽き性になってしまい、目新しいものを追いかけたくなるのだ。そんな目新しいものを知るきっかけとなったヘレナには多少の恩がある。それこそ余りあるくらいだ。

 だからお金をくれ、故郷を救え、そんな簡単なことくらいなら聞くつもりだ。彼女が望みさえすれば……だけどさ。



「ヘレナ……恩をまだ返せていないのはわたしの方だよ。退屈を振り払ってくれたんだからさ。だから願いを言ってよ。大層な長いは叶えるわけにはいかないけど、ちょっとしたワガママくらいなら大丈夫だからさ」



 言うと、わたしはばっとその場で立ち上がり、ヘレナに手を差し伸ばした。

 そして、さぁと声をかける。


 すると、ヘレナは少し逡巡する様子を見せ、たどたどしい言葉を出す。



「い、いいのでしょうか……。……手を取っても、いいのでしょうか……」

「うふふん。アホだなぁ〜。ヘレナは考えすぎなんだよ」



 ほら早く、とにこにこ微笑んで手を開いたり閉じたりさせる。


 悩む必要があるわけがない。泣くほど辛いのなら遠慮なんてしちゃいけないんだよ。その上、そのたのむ相手がわたしだ。自慢じゃないけど出来ないことなんてほとんどないんだよ? 家事とか仕事が苦手なだけで、大体のことは出来るんだからね!



「君はお気に入りの人種だ。だから悩みがあるならきいてあげるよ。知ってる? わたしって気に入ったものにはとことん甘くなるんだよ?」



 まぁ反対に気に入らないものは徹底的に排除するけどね。軽く笑ってそう付け足すと、ヘレナは空笑いでそれは怖いですね、と呆れるように言った。


 そんなヘレナに変わらない笑みで手を差し伸ばし、声を弾ませ言う。



「さぁ、手を取って! そうすれば故郷を救う手助けをしよう!」



 すると、ヘレナはゆっくりと立ち上がり、目元をゴシゴシと袖でこすり、少し腫れた目を嬉しそうに細め、そして――



「お願いします」

「ふふん、いいともさ!」



 手と手を重ね、一つの約束をする。土地を肥えさせ、民も笑顔にする――そんな約束。


 あのアホの教えはこんな感じで良かったのだろうか……? 間違ってはいないか、いささか強引ではなかったか……喉に小骨が刺さったかのような思いが頭をよぎる。


 以前は存在自体気にかけていなかった。しかし知ってからは羨ましく……どうしても欲しいと思ったもの。『偽物(もらいもの)』ではなく『本物(わたしだけのもの)』こそを欲しいと……そう思った。

 ヘレナに差し出した手。それは一体どちらから出たものなのだろう……。確認する術など持ち合わせていない。わたしの唯一と言っていいほどに……それは出来ないのだ。


 答えを持った教師が居なくなって、生徒はどこで答え合わせをすればいいのだろうか……。

 子供たちに聞くのは恥ずかしいし、ヘレナにだって聞けやしない。


 あのねぼすけな女神様が降臨してくるのを待ちどうしく思いつつ、手のひらに感じる熱に意識を向ける。



「じゃあそうだね、この街の一件が終われば行こうか。ヘレナのとこの領民たちには悪いけど頑張ってもらわないと」

「そうですね……放り出して行くわけには行けません。それにいくらかお金も送りました。少しは大丈夫です」



 言い合って、お互いの顔を見合わしふふんと微笑む。


 そして、じゃあまずは、とわたしはドアの方視線を向る。



「お客さんを丁寧に追い返すことからかな」

「……はい?」



 きょとんとアホ面を晒すヘレナを余所に、下から聞こえるたくさんの慌ただしい足音に耳を傾ける。


 こんな静かなの場所を土足でかき乱すなんて、神が許しても、君たちの『神 (笑)』は許さないんだよ。うふふん。

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