キミの欠片
キミは……
キミが好きかい?
もし嫌いなら
過去を振り返ってごらん
記憶から
消し去りたいこと
全く楽しくなかった
あの頃の
ことなんて
思い出したくもない
だから
昔の自分は
──嫌い
泣き虫で……
わがままで……
怖がりで……
怒りんぼで……
でもね?
そのどれもが
キミなんだよ?
過去の記憶の中で
生き続ける
キミは
独りで
寂しがっていないかい?
忘れられる為だけに
生き続ける
キミは
助けを求めているんじゃない?
あの頃
誰にも話せず
膝を抱えて
耐えることしか
出来なかった
あの時の
キミに
キミが
手を差し伸べて
あげるんだ
誰よりも
気持ちが解る
キミなら
いや──
キミだからこそ──
心に空いた
ピースを
取り残された
キミの欠片で
埋めることが
出来るんだ
そしたらさ──
きっと……
キミは
キミを
好きになれるよ
過去と向かい合うって、勇気が必要ですよね。
この詩が、その一助になりますように。