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ユメノハナシ

作者: 葛西

こんばんは。

葛西と申します。


無駄なもの、余計なものを愛してしまうのは自分がその寄せ集めだと気づいたからです。

今回もサクッとどうぞ。

他人の夢の話ほど、聞いていてつまらなく、反応に困るものはないとあの人は言う。

だから、このユメノハナシは行き場を失って、ここに書かれることになった。

私はよく夢をみる。それも、空を飛んだり何かから逃げたりするありがちな夢ではなく、突拍子もないような、意味不明な夢が多い。

例えば、動物対野菜でサッカーの試合をしていて(もちろん私は動物チームだった)、ニンジンのディフェンスをかわしてシュートを決める夢とか、畳の部屋に正座をしていて、その太ももから、赤と黄色と青のキノコが(椎茸みたいに大きいものじゃなくて、なめこみたいな小さいものがいくつも)生えてくるのをひたすら払い続ける夢とか、弟が行方不明になって町中の人に目撃情報を求めるんだけど、その場所に行くとすでに弟はいなくて、次の目撃情報をたよりにその場所へ行くとまた弟はいなくて、最終的に小学校の屋上に行ったら、町中の人が集まってパーティーをしていて、町全体を巻き込んだ壮大なドッキリだった夢とか。

とにかく、よくわからない夢をみることが多く、そして、みた夢の1つ1つをよく覚えていることが不思議だった。

けれど、最近は夢をみてもすぐに忘れてしまうことが多い。起きてすぐは覚えているのに、頭の覚醒に反比例して忘れていくのだ。

また、最近の夢は、登場人物が知らない人という特徴がある。そのせいで、全体がぼやけてしまって、どんな夢だったのかを忘れてしまうのだろうと思う。

そういう夢で厄介なのは、どんな夢だったかは覚えていなくても、夢の中でどんな気持ちだったかは、起きても覚えていることだ。わけのわからない淋しさや、切なさ、後悔なんかが胸の中にじんわりと残っていて、息が苦しくなる。

今日の朝もそうだった(あ、もう昨日だね)。なんでこんなに苦しいのか、泣きたい気持ちになるのか、わからないから、布団にキツくくるまってただただじっとしていた。

そうしていると、何が現実ほんとうで、何がうそなのかが分からなくなってくる。確かに胸が痛むのに、これは現実の痛みではないのだ。それなら、今が現実だと証明してくれるものは何なのだろう。いつも通りにTVをつければ流れるニュース?インスタントコーヒーの香り?鏡に映る、ベリーショートの眠たげな表情?どれも、あの胸の痛みには敵わない。あれほど確かにここにあると思わせるモノがない。

だから私は今日も、夢か現実かよく分からない世界で胸の痛みだけを信じて生きている。

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