掃除の時間です。
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「うざい奴」ケータイの画面にはこの4文字が書いてあった。
それにはしっかりルーム名とフルネームが書かれていた。
そして、「消してほしい」とかかれていた。
それを眺め少女はニヤリと微笑み「掃除の時間です。」と、呟いた。
ここは普通の学校。何一つ変わらない。唯一変わっていると言うと、皆大人しく怯えているということだ。この学校の生徒高山アリスは「また掃除屋が動いたね。あの不良を学校拒否に陥れるとわ。藍那も気をつけなよ」「…うん」本当に聞いているのかという曖昧な返事を返した。川島藍那にとってはどうでも良い事だった。それは、藍那本人が掃除屋なのだから。そこに場違いな男が入ってきた。元気よく藍那たちのもとへ立ち寄り「なーなー聞いた?あの不良の事」さっきアリスが言った事をオウム返しした。「それより大輝今日もまた依頼があったから放課後教室で待ってて。今日こそはちゃんと来てよね。」「わーっているって」「本当に解ってるのかしら」
他愛も無い会話に見えるが二人はもちろん掃除の話をしている。
放課後になった。誰もいない教室静まり返っている。藍那は「やっぱり来なかった。大輝の奴」すこしふてくされている。そこに息を切らして大輝が入ってきた。「わりー遅くなった」反省のいろを見せない大輝に藍那は呆れ「時間がおしてる早くいくよ」
といって鞄から異物な物を出した。“ガスマスク”だ。それをかぶり教室を出た。大輝はどこから入手したのかターゲットのメアドが書いてある紙をもってケータイをいじっている。メールを送信し終わったのか大輝も鞄からガスマスクを取り出しかぶった。
そして教室をあとにした。