炎上屋
炎上は、
いつから「自然現象」になったのだろう。
誰かが失言し、
誰かが切り取り、
誰かが拡散し、
気づけば一人の人生が燃え尽きている。
私たちはそれを、
「仕方のないこと」
「自己責任」
「ネットの怖さ」
という言葉で片付けてきた。
だが本当に、
炎は偶然に生まれているのだろうか。
この物語は、
炎上を起こす側に立った男の話である。
匿名の指先で火をつけ、
人を有名にし、
人を社会から消してきた“炎上屋”。
彼は悪者だ。
だが同時に、
かつて炎に焼かれ、
誰にも助けられなかった被害者でもあった。
正義は描かれない。
勧善懲悪も存在しない。
あるのは、
仕組みと、選択と、
その結果だけだ。
この物語を読み終えたとき、
あなたはきっと
次の炎上を違う目で見ることになる。
拡散する前に、
叩く前に、
笑う前に。
――その炎は、
誰のために燃えているのか。
そして、
あなた自身の指先は、
いま何をしようとしているのか。
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この物語は、
特別な誰かの話ではありません。
画面の向こう側で起きている炎上は、
いつも「他人事」のように見えます。
ですが、指を動かしているのは、
常に私たち一人ひとりです。
作中で描いた出来事の多くは、
名前や形を変えただけで、
現実のどこかで起きています。
誰かを守るつもりだった言葉が、
別の誰かを深く傷つけることもある。
正義のつもりで投げた石が、
取り返しのつかない結果を生むこともある。
それでも、
私たちは発信することをやめられません。
だからこそ、
この物語では「答え」を用意しませんでした。
安西ケントは英雄にならず、
悪にもなりきれないまま物語を終えます。
それは、
炎と向き合う現実の私たち自身の姿に
近いと思ったからです。
炎は、
使えば力になります。
同時に、
簡単に人を焼き尽くします。
そして恐ろしいことに、
炎を起こすために
特別な才能は必要ありません。
スマートフォン一つ、
匿名の指先一つで、
誰でも火をつけられる。
もしこの物語を読み終えたあと、
次に炎上を目にしたとき、
ほんの一瞬でも立ち止まれたなら。
「拡散する前に考えよう」
「これは誰の得になるのだろう」
そう思えたなら。
この物語は、
役目を果たしたのだと思います。
最後に。
この作品を
最後まで読んでくださったあなたの指先が、
誰かを焼くためではなく、
誰かを守るために使われることを願って。




