2 山の神
◆◆◆
邑山と沙原。主とその眷属たる使い魔は、山中の道なき道を行く。
整備された登山道を外れ、獣すら通らないような場所を歩いている。登山者用の案内看板などもない場所をだ。素人が山で決してやってはいけませんという行動を、今まさに実践している。
「暑さでイライラするくらいなら、最初からそうしてれば良かったんじゃないの?」
ただ、道なき道を行くにしては、二人の足取りは軽い。特に苦も無く前へ前へと着々と進んでいく。
「まぁ……これは俺の拘りってやつ。日常的に使ってると戻れない気がするんだよ」
先ほどまでとは違い、汗は引き呼吸も乱れていない。ごくごく平然と歩を進める邑山。
「うーん。分かるような気もするけど……でも、私なんかとは違って、邑山君のはあくまで〝自前〟のモノでしょ? 別に堂々と使っててもいいんじゃない?」
「そこは見解の相違ってやつだね。ま、拘りもそうだけど、普段から使ってないのは、似たような連中にバレたくないっていうのもあるんだけどね」
「あーなるほど。そっか。力を使ってたら、邑山君みたいな他の人にバレちゃう可能性もあるんだ」
「一応、隠蔽してるからバレにくいとは思うけど、実は俺もこっちの術者がどの程度なのかっていうのはあんまり分かってないから……あくまで気休めだけどね」
そう語る邑山は薄く〝魔法〟を帯びる。
魔力を呼び水とした、奇跡の秘術を行使している。
彼が得手とするのは風。魔力混じりの風を薄く纏い、自身の身体能力の底上げにはじまり、外部からの影響を抑えたりもしている。
今の彼は、照り付ける陽の光も行く手を阻む草木の群れも意に介さない。特殊な防護服を着用しているようなもの。
ただ、沙原が指摘するように、普段の彼は、たとえ周囲に人がいなくとも安易に魔法を行使したりはしない。〝普通〟を装っている。
それは同業他者に絡まれないための自衛であるのと同時に、彼が彼であることを忘れないための戒め。
「邑山君は他のその……〝術者〟っていうの? そういう同業者的な人たちとの関わりは薄いの?」
「薄いというか、実はほんの数人しか知らないんだ。その内の一人がお師匠様的な感じで、界隈の常識やルールなんかを色々と教えてくれた人なんだけど、他の人は目撃した程度かな」
「へぇー……(あれ? そんなに数が少ないなら、私って早々に邑山君の眷属にならなくても良かったんじゃ? あ、でも、いきなり見知らぬ人の性奴隷にされる危険もあったわけだし……まぁこれはこれで良かったのかな?)」
まだ日が浅い沙原は気付かない。彼女が〝邑山晴桂〟と、あの時点で巡り合えたのがどれほどの幸運だったか。彼女がそれを実感するのは、まだほんの少し先のこと。
「お。そんな話をしてたら……やっぱりあったよ」
雑談の終わり。
目当てのモノが見つかった。悪い想定の内のナニか。
「……うーん。私にはさっぱり。気配とか全然分かんない。本当にこの辺りに神様がいるの?」
「本来はいるとかいないとかじゃないらしいけど……俺や沙原さんの感覚で言えば、あそこに〝いる〟よ。神の座がある」
彼は軽く静かに指をさす。
山の中にあれば特に誰も気にしないような、なんの変哲もない地点。
木々の根元に埋もれた、とある岩を彼の指はさし示している。
「へぇ、あそこに神様がねぇ。やっぱり全然分からないけど……」
その岩の付近を注意深く観察しても沙原にはなにも視えない。集中してもナニかを感じ取ることもない。
「分からないのは当然だよ。沙原さんが気付けるなら、あのお母さんだってとっくにここへ辿り着いてる」
「あー……そっか。そう言われれば確かにそうだよね。私なんかより、ずっとずっと本気で捜してるお母さんでも気付けないんだもんね。ここが……神様が守る、娘さんの眠る場所……」
尋常なる者はおろか、異界の住人となった者ですら知らない。気付けない。見つけることができない。
そこは境界を越えた異界であると同時に、古くから畏れ敬われてきた神域と呼ばれる地。
それすなわち神様のおわすところ。
◆◆◆
わたし、いつここに来たのは覚えてないの。
でも、お母さんとはぐれたのは覚えてる。
周りに誰もいなくなって……さっきまで一緒にいたサキちゃんやユウくん、カオルちゃんもいなくなっちゃって、すっごく怖かった。
お母さーん! って大声で呼んだんだよ?
でも、だれも答えてくれなくて……いつの間にか、周りが暗くなって、雨も降ってきて、寒くて、怖くて、お腹もすいたし……帰りたい。
帰りたい。帰りたい。お母さんに会いたい。帰りたいよ。
ずっとそうして泣いてたの。
でも、いつの間にか怖くなくなったんだ。
あったかいのが来てくれたの。
もう寂しくないよって声をかけてくれたの。
だいじょうぶだから、こっちへおいでって言ってくれたの。
それからはずっとここにいる。
ここはあったかくて怖くない。
でも……ここにもお母さんはいない。
ああ、会いたいな。
いつまででもいていいって言ってくれるけど、わたし、やっぱりお母さんのところに帰りたい。
お母さん、いつになったら迎えに来てくれるのかな?
え?
あれ?
なんだろう?
誰か来た?
ここに誰かが来るなんて久しぶりな気がする。
え? う、うそ……?
あれは……お、お母さん……?
え? ほんとに?
◆◆◆
「愛ッッ!! ああァァッッ! やっと! やっと逢えたッ!! 愛! ごめんね! お母さん、ずっとあなたを捜してたのに! 見つけられなくてごめん! ああァッ!」
「お母さんッッ!! ずっとずっと待ってたんだよ!! わたし、寂しかったんだよッ!!」
悲しい事故が、その命の終わりが母娘を引き離した。
だが、それでも母と娘はお互いを求めた。再会を望んだ。
世間からの心霊スポットだの、典型的な怪談話だのという評価などどうでもいい。
母は娘を捜し、娘は母を待っていた。
ただそれだけの話。
そして、今ここに二人は再会を果たす。
母と娘にとっては、再び巡り会えたというだけでいい。
再会をお膳立てした存在など、少し離れたところから、ありふれた怪談話の顛末を眺める者らのことなど……今の二人が気にすることじゃない。
「えぐ……ぅぅ……っく……よ、よ゛がっ゛だぁ゛ぁ゛ぁぁ。ひっく……ほ、ほんとによかった。ぐす……お互いがずっと求めてた……よ゛がっ゛だよ゛お゛ぉ゛ぉ゛……うう……ぐす」
ぐしゃぐしゃの顔。真っ赤な瞳。涙がとめどなく流れ伝う。まさに滂沱の様だ。
離れ離れになった母と娘の再会を目の当たりにし、感極まっている。心が震えている。震え過ぎて引きつけや痙攣を起こすんじゃないかと心配になるほどに。
ただ、もう一人の目撃者はドン引きしている。
もちろん、母と娘の命を超えた再会にケチをつける気など毛頭ない。
単に同行者の極まった様子に引いているだけだ。
「(えぇぇ……? めっちゃ泣くじゃん。いや、まぁ私もちょっとうるっとはきたけど……あー……なんだろ? 一緒に映画観てた友達が先に泣いちゃうと、ちょっと冷静になってこっちは泣けないみたいな? えっと……邑山君って、周りに対して割りとこう……ちょっと無関心というか、突き放す感じのキャラじゃなかったけ? え? 実はこんな感じなの?)」
主である邑山がボロボロと泣いている姿を前に、母と娘の再会に対する感動よりも〝いや、君ってそういうキャラなの?〟という疑問に支配されてしまう沙原だったりする。
◆◆◆
嗚咽と号泣を交互に繰り返す邑山の様子が落ち着いた頃合いを見て、沙原は声を掛ける。問い掛ける。
「それで……邑山君。怪我の方は大丈夫なの?」
そう。今の沙原が一番に心配するのは、邑山のキャラの方向性などではなく、その体についてだ。
なにしろ今の彼の見た目は酷い。パーカーは破れ、所々で肌が露出している上に血の汚れもあちこちに付着している。山で見れば、まさにどこぞから滑落したのかと心配される見た目だ。
「え? あぁ、まぁこのくらいの怪我なら、山を下りる前に癒えちゃうから問題ないよ。ありがとう」
だが、それでも彼の認識としては軽傷程度。
「な、ならいいんだけど……(いやいや! このくらいの怪我てッ! 吹き飛ばされて血反吐吐いてたじゃん! 手足だって、さっきまであきらかに曲がっちゃいけない方向に曲がってたでしょ!?)」
母と娘は感動の再会を果たした。
が、実のところ、沙原にはその経緯がまったく分からない。
邑山がとある岩を指さし、そこに神の座があると言った後のことだ。
彼は沙原の視界から消える。
いきなり吹き飛んだ。吹き飛ばされた。
予兆のようなモノなどはまったくない。少なくとも、彼女は察知できなかった。
邑山の……力ある魔導士の眷属として、今の彼女はそこらにいる怪異が相手なら、肉体言語で語り合っても圧倒できるだけの〝力〟がある。にもかかわらずまるで動けなかった。主への害意に反応すらできなかった。
彼女が気付いた時には、邑山はそのまま潰れてしまうんじゃないかという勢いで木に激突し、血反吐を吐いていた。
「結局のところ、一体何があったの? 邑山君に攻撃してきたのは神様だったの?」
沙原が主の危機を認識し、行動に移す前にことは終わっていた。
「はは。あんなのは〝攻撃〟じゃないよ。俺たちで言えば、寄って来た羽虫を軽く払ったくらいじゃないかな? あの山の神が俺を〝攻撃〟するつもりだったなら、そもそもここには来れてなかったよ。途中で事故があったとか、天気が崩れたとか、急にやる気が失せて家を出るのを止めちゃったとかで、俺たちはこの山に近付けなかったと思う。神々の……土地神様の〝攻撃〟っていうのは、殴ったり蹴ったり吹き飛ばしたりとかじゃなくて、神域に寄せ付けないモノらしいから。で、そういうのを祟りとか神慮なんて言ったりするんだってさ」
「え? じゃあ軽く払われただけであんなことに?」
出力は抑え気味だったが、邑山は事前に魔法を纏っていた。それでも反応すらできず吹き飛ばされ、内臓の損傷や複数箇所の骨折という結果だ。
〝普通の人間ならあきらかに死んでいた〟
沙原にも理解できた。それほどの〝力〟だった。
「〝こっち〟の神々も大別すれば〝怪異〟らしいんだけど……流石に別格だよね。名や存在が知られてるわけでもなく、特別に祀られてもいない。そんな山の神に軽く撫でられただけでアレだから……やっぱり神様っていうのは畏れ敬うべき存在だよ。あははは」
「(わ、笑いごとじゃないような……?)」
あっけらかんと笑い話のように語る邑山だが、とても〝そうだね。次から気を付けないと。あははは〟などと共感できない沙原。
「そ、それはそれでいいとして(よくないけど)……邑山君は結局なにをしたの? あの山の神様は亡くなった娘さんを守ってくれてたんでしょ? なのに、どうして今までお母さんを呼んでくれなかったの?」
邑山のキャラクターにいささかの疑問を抱きつつ、沙原は話を進める。事情を聞く。
「あくまで想像でしかないけど、あの神様は、山で亡くなった哀れな子供の霊を鎮めて護ってくれていただけなんだと思う。娘を捜して山を彷徨うお母さんについては眼中になかったというか、保護した子供とお母さんの関係性なんかも分からなかったんじゃないかな?」
「え? 分からない? 神様なのに?」
「さっきも言った通り神様も怪異だよ。しかも、元・人間という分かり易いモノじゃなく、自然発生的なまさに超自然のナニか。人間の道理や理屈、家族愛なんかがそのまま通じる相手じゃない。善くも悪くも諸々を超越した存在なんだと思う。少なくとも、今回の山の神はそういう感じだった。でも……俺としては、とても優しい神様だったと信じたいところだね」
吹き飛ばされて血反吐を吐いた邑山は、すぐさまその場に平伏して願う。折れた手足などお構いなし。反撃など以ての外。敵意や害意など欠片もない。
かしこみかしこみ申し立て祀る。
神の座にて安寧を過ごす者に、どうしても会いたいと願う者がいると。その強き願いを持つ者、害意を持たぬ者へのお導きを与え賜えと。
通じるかは分からない。作法なども知らない。ただ、それでも邑山は、自らが異界にて得た魔力を練り上げ、それを願いに乗せて放った。神の座に向けて。真摯に真摯にただただ願う。母と娘の再会を。
その異様な状況に沙原も動けない。動いては駄目だ。今は瞬きをすることさえ不敬なのだと……魂でそう悟ってしまうほどの異常事態。
木々の合間から差し込む陽が神の座を照らす。風が吹き草木を揺らし、虫の音もある。
だが、その場には神聖にして異質なる深き深き静謐が漂う。
ようやく沙原にも察知できた。
確かに、確かに、そこには神が〝いた〟。
彼女にとっては永遠にも思える時間だったが、実際にはほんの瞬きの間の出来事。
神の座を通して神は来訪し、そのまま神の座を通して神は去る。
そして、場には〝道〟が残される。
娘の呼ぶ声が母に通じる。聞こえる。引っ張られる。居場所が分かる。
それは娘が母を、母が娘を見つけるための〝道〟だ。
ほどなくして母は駆け付ける。娘のもとへ。執着に飲まれ自我を失い掛けていた彼女だったが、いつの間にか生前と変わらぬ姿を取り戻した上でだ。
こうして、母も神の座に招かれ、遂に娘との再会を果たした。
「ま、あくまで俺がそう思ってるだけで、山の神様がこっちの願いを理解してくれたのかは分からないけどね。もしかすると、あの〝道〟は定期的に現れる単なる自然現象でしかなく、今回の件はただの偶然だったって可能性もある。別に俺たちがここへ来なくても、今日、ここで、お母さんと娘は再会できていたかも知れない」
彼は願った。その願いに合致する結果が訪れた。
しかし、それでも邑山は、自分の願いが神に通じたとは思わない。神と分かり合えるなどと思ってはいけない。
あくまでも神は畏れ敬うモノ。人智を超越した怪異なのだから。
「……ううん。きっと山の神様は、邑山君の願いに応じてくれたんだよ。あのお母さんと娘さんが再会できたのは、邑山君がいたからこそ。邑山君のおかげ。私は……そう信じてるよ」
偶然のはずがない。これは邑山が願いを申し入れたからこその結果。その行動には意味があったのだと……真っ直ぐに彼の目を見て沙原は語る。
「はは。そうだといいなってくらいにしといてよ。それでもありがとう、沙原さん」
泣き腫らしたのが丸分かりだが、すっきりとした表情で邑山は礼を言う。
ただ、彼としては本当にどちらでもいい。
母と娘が再会できたという結果がすべて。それだけいい。あくまでこれは、彼の自己満足の活動なのだから。
「これからあのお母さんと娘さんはどうなるの? めでたしめでたしで成仏するの?」
「さぁ? どうなんだろうね。満足を抱いて母娘で成仏するのか、これからも山の神様のもとで安らかに過ごすのか……この先は、もう俺たちには分からないよ。ただ、どうなるにせよ、あの母娘にとってはこれまでよりはいい結果だと信じたいね。……いや、違うか。俺はそう《《信じてるよ》》」
彼の彼女へのお返し。
神の座の先がどうなっているのか。
それは誰にも分からない。
招かれない限りは。そして、一度招かれてしまえば、もう戻っては来れない。
〝あの世はきっと良いところなんだろう。なにしろ、行ったやつが誰も帰って来ない〟
まさにそんな笑い話を地でいくものだ。
それでも邑山は信じる。
「あ……! そうだね。私も、あのお母さんと娘さんにとっては、これまでよりも良い結果だって信じるよ」
信じること。善くも悪くも、それはちっぽけな存在が理不尽へ抵抗するための希望。より良き未来を願う、人の心の有り様。
「さて……それじゃ帰ろうか? 話をしてる間に、もう〝道〟も閉じちゃったみたいだし」
帰り支度。邑山は念のため、〝道〟に引っ張られて変なモノが寄って来ないかを警戒していたのだが、それは杞憂に終わる。
そもそもこの山には〝怪異〟がいない。
邑山は知っていた。聞いたことがあった。
〝怪異がいない山には強き怪異がいる〟
より強い神が弱い悪霊を間引く形になるのだと。
つまり、この山で娘を捜してた母が、もし時を経て怪異となった暁には……山の神が直々に彼女の存在を飲み干して滅していたはず。
そうなる前に一定の結末を迎えることができたことに、彼はほっと胸を撫で下ろす。
「ホントだ。言われてみれば、あのなんとも言えない神聖な感じが薄くなってる気がする」
こうして何事もなく〝道〟は閉じ、神の座は元に戻る。もっとも、そこにどれほどの変化があったかを判別できる者は決して多くはない。
これからも、人知れず神の座はそこにある。山の中で静謐を保ったままに。
「あ、一応の注意だけど、もう神の座の方は視ない方がいいよ。さっきの俺みたいに鬱陶しがられて払われでもしたら……沙原さんだったらそのまま成仏だよ?」
「うぇッ!? ちょっと! そういうことは先に言ってよ! ジロジロ見ちゃったじゃん!」
気配を辿って神の座を視ていた沙原は思い切り首を曲げる。無理矢理視線を逸らす。
名もなき山の神様に羽虫のごとく潰されて成仏するというのは、彼女の想定する中ではあまりにも酷い。到底承服しかねる結末だ。
「ごめんごめん。ちょっと気が抜けてた」
「あー!? なにその軽い感じ!? あの母娘とはちょっと差が大きくない!? 私、眷属なんですけどォー!?」
「へ? いや、そういうのは俺の匙加減でよくない? 別にどうしても眷属になってくれって頼んだわけでもないし、あの母娘と比べる意味も分からないし……」
「あーあー! そーいうこと言っちゃんうんだー!? くっそー! さっきまでボロボロ泣いてた癖にィィッッ!! 感激屋さんかよ! 普段の無関心系キャラはなんなの!?」
「いやいや、ますます意味分からないし。っていうか、あの母娘の感動の再会を目の当たりにすれば、むしろ泣かない方がおかしいでしょ?」
「なにそれ!? 私が冷たいやつって言いたいわけ!? 卒業式で泣かない系だとでも!?」
「卒業式で泣かない系って……ちょっとネタが古くない? まぁ俺も知ってるから人のこと言えないけど……」
「そもそも! 邑山君が引くぐらいわんわん泣くからじゃん! こっちは泣くタイミングを逃しただけだっての!!」
「あーあー♪ いーけないんだーいけないんだー♪ そーいう風に人の所為にしちゃいけないんだー♪」
「んなッ!? や、やり返しやがったなァー! 上等だよコノヤローッ!」
彼と彼女のボランティア活動は続く……のか?
◆◆◆




