2日目 気だるげなくらまくん
観察2日目、今日はママに頼まれてくらまくんの家にママの作った煮物を届けることになった。どうやら昨日ママとくらまくんのお母さんがたまたま話すことがあって、それがきっかけで仲良くなったみたいで連絡先まで交換したみたいだった。うちのママが作りすぎた煮物を貰って欲しいと言ってメッセージを送ったところ、家にくらまくんが留守番しているから届けておいて欲しいとのことだった。
「お前が持っていけよ…」と内心思ったけど、言うと面倒くさそうだったし、くらまくんの様子が気になるので大人しく言うことを聞くことにした。
インターフォンを押して母に頼まれて煮物を届けに来たことを伝えると、少しして玄関のドアからだるそうにくらまくんが出てきた。
何をどうしたらそうなる?といったような寝癖をつけた体操服姿のくらまくんは「煮物?なんで?」と首を傾げてきた。
「うちのママとくらま君のママがなんか仲良くなったみたいで、ママが煮物作りすぎちゃったから」
「あぁ、そうなんだ。知らなかった、ありがとう」
言っておけよ母親。と思いながら煮物の入ったタッパーを渡すと少し驚いた顔をしていたので、「どうした?」と聞くと
「煮物って言うからカレイとかかなって思ってた」
「あ、ごめん。普通の筑前煮みたいなやつ…てか、カレイって魚の?」
「うん。煮物って魚かなって」
「好きなの?」
「いや、別に…」カレイの煮付けを作りすぎることは無いだろ…そして好きじゃないのかよ…と思ったけどこれ以上突っ込むのはやめておいた。めんどくさいし。
その後、すぐにくらまくんのお母さんが帰ってきて煮物のお礼にお茶でもと言ってくれたので家にお邪魔したけれど、私がお茶に口をつける前にくらまくんは床に寝転がったままいびきをかいていた。お母さんがくらまくんを起こすと気だるそうにふらつきながらどこかに向かったかと思うと、何故か歯磨きをしていた。起きたら歯磨きのルーティンがあるんだね。
くらまくん観察記録
2日目 気だるげなくらまくん(起きたら歯磨き)