表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/17

7日目 風邪ひきくらまくん

観察記録7日目、まだママとパパは帰ってきていないので、今日も晩御飯はくらまくんの家でご馳走になることになった。


18時頃にくらまくんの家に行くと、くらまくんの姿が見当たらなかった。「遊びに行ってるのかな?」特に気にもとめず、くらまくんのお母さんと2人で夕食の準備をして、ご飯を食べた。今日もくらまくんのお父さんはまだ帰ってきていなかった。

今日の晩御飯は唐揚げだった。唐揚げはどの家で食べてもだいたい美味しい。唐揚げという食べ物はどう食っても美味い。他愛も無い話をしながらご飯を食べ終えた頃、お母さんが何か思い出したようにハッとした顔をして「ごめんね、このお粥、くらまの部屋に持っていってあげてくれる?2階の1番奥の部屋だから。」そう言って卵がゆとペットボトルのスポーツドリンクをトレーに乗せて渡された。くらまくんは体調が悪いみたいだった。お母さんはと言うと、お父さんを迎えに行くのをすっかり忘れていたらしくて、慌てて出かけて行った。


「くらまくん。私だけど、入るよ」ノックしながら声をかけると、唸り声のようなものが聞こえたので少し入るのを躊躇った。部屋のドアを開けると、暑い。とにかく暑い。なんなんだこの部屋は。ふとベッドに視線を送ると、この真夏に暖房を付けて毛布を被っている変人がいる。

「何してるの?」

「汗かいたら治ると思って」

「倒れるよ、冷房に変えて」

「汗かいて治さなくちゃ」何言ってんだこいつ。と思ったけれど、何か言うのもめんどくさいので毛布を剥ぎ取って冷房をつけた。「こいつ長袖まで着てやがる…死ぬ気か…?」と思ったけれど、脱がせるのは違う気がしたので、やっている事の危険性とお粥を食べるようにだけ伝えて部屋を後にした。移されたくないし。

お母さんに置き手紙だけして帰ることにした。

-ご馳走様でした。くらまくんもお大事に-


くらまくん観察記録

7日目 風邪ひきくらまくん(いくらなんでも夏に暖房はヤバい)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ