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新大陸を開拓するため、幼女型モンスターに魂を転送した魔女は、後に邪神と崇められる(自力で幼女になりたかっただけやのに!  作者: 椎名 富比路
第八章 敵は魔物生態系最強 ドラゴン

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第75話 幼女、竜と決着をつける

 ウチは急ごしらえで、バイオジャケットに搭載しる【邪神ショット】を改造した。吸い込み式の掃除機へと、変形させる。


「いてまえ! 【サイクロン・バキューム】!」

 

 

 ウチは、テネブライの周りに浮遊しているナノマシンを、バイオジャケットに吸わせる。攻撃するのではなく、吸い込んだ。


 デコイにしていたバイオジャケットにも、同じ改造を施す。


 で、ナノマシンのコントロールを奪う。


 みるみる、テネブライを覆っていた影が、小さくなっていく。ウチが、ナノマシンを強奪しているからだ。

 

 

 テネブライは、ウチと同じ能力を持っていた。ウチができることを、相手は一瞬で使えるようになる。


 ならば、「こちらも同じことが可能だ」ということ。


「アンタにできて、この魔女アトキン・ネドログにできへんことは……ないんじゃ!」


 同じ星のテクノロジーを、使っているのだから。こちらにも【ファミリア】というスキルがある。手下を作って、操ることができるスキルだ。


 多分相手は、ナノマシンをファミリアで操作している。


 だとしたら、ナノマシンを奪って制御し、相手を弱体化させればいい。


「くらえ、【邪神粒子砲】っ!」


 集めたナノマシンを、特大極太粒子砲として放出した。


 テネブライには、かわされる。


 おまけに、ウチの手持ちのナノマシンも、大半を失った。


 なるほど。やっぱ攻防一体の、使い切りブレスなわけね。しかも一度撃ったら、コントロールもなにもない。消滅してしまうと。

 諸刃の剣で戦うことになるから、一撃必殺が多いわけか。



 テネブライも、ウチの狙いに気がついたようだ。ナノマシンを引っ込め、遠隔操作をあきらめる。


 次の集団はおそらく……。


「な? 肉弾戦やんな?」


 ウチは【マギアーツ】……術式を込めた徒手空拳で、応戦した。


 三人がかりで戦うが、二体のバイオジャケットがやられる。

 

「コイツ、【マギアーツ】までコピーしとる!」


 さすがに、【分身】で数を増やしただけでは、コイツのフィジカルには通用しないか。

 

 テネブライが、ナノマシンを発熱させて、蛇腹剣を作り出した。


 しかし、ウチにはコイツが持っていないものがある。


「蛇腹剣なら、ウチの方が上手や! 【マギアーツ】、全開!」


 ウチは相手の蛇腹剣を、素手で受け止めた。腕がなくなってもいい覚悟で、クソ熱い刀身を白刃取りする。


「今度は……全力じゃ!」


 落とした妖刀の柄を、ウチは蹴り飛ばす。


 本当のマギアーツは、こちらに注ぎ込んでいた。


 ウチの妖刀が、ドリルのように回転する。そのまま、テネブライの胸部を貫いた。


 テネブライの心臓部に、妖刀が突き刺さるのを確認した。


 急所を突かれ、テネブライは肉体形成ができなくなる。


「ウチの勝ちで、ええよな?」


 返事はない。


 テネブライは、完全に沈黙した。

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