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新大陸を開拓するため、幼女型モンスターに魂を転送した魔女は、後に邪神と崇められる(自力で幼女になりたかっただけやのに!  作者: 椎名 富比路
第七章 魔の高山エリア! 幼女はダウンサイズする!(うちは最強の生命体になりたいわけやないんよね~

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第54話 幼女の誤算 

 テネブライ【海洋エリア】の上を、列車が走る。


 大陸間で鉄道橋がかけられ、ポーレリアとテネブライを繋いだ。


 これで、飛空艇を出すコストも下がり、物資を提供しやすくなる。人々は飛空艇より安価に大陸を移動でき、テネブライの【荒野エリア】へ移住が容易になった。

 

 せっかくだからと、荒野・海洋エリアの自治権をポーレリア王女トルネルに譲ってある。


 別にウチは、テネブライの物資がほしいだけだ。テネブライを、自分で統治したいわけじゃない。こんな広大な土地を、ウチだけで占拠するのは気が引ける。


 最初はトルネルも遠慮していたが、ウチが事情を説明すると承諾してくれた。


 

 

 

 一方、ウチは【高山エリア】で思考している。


「はあ、はあ」


「アトキン、もうへばりましたか?」


「思っとったより、難所やな」


 息を整えながら、敵に攻撃をした。


「邪神ビーム!」


 強烈な熱を打ち出す光芒が、ハチ型の魔物を一瞬で焼き尽くす。


「強いじゃないですか」


「オーバーキルやっ。ウチがやりたいんは、こんな戦いやないねんっ」


 ウチには、大きな誤算があった。思いの外、新兵器の攻撃力が高すぎる。


【邪神ビーム】こと【パーティクル・キャノン】は、確かに強い。【高山エリア】を根城にしている魔物の分厚い装甲も、ものともしなかった。粒子砲の名は、伊達ではない。


 とはいえ、ここまでの火力が必要なのか?


「とにかく、継戦能力が相当低いんよ」


 身体の一部、「器官」として機能している肉体の一部、【半永久器官】によって、魔力は一定まで回復する。しかし、撃つ度に疲労が溜まっていった。これでは回復はしても、精神的に参ってしまう。


「撤退や。やり方を考え直そうや」


「そうですね。アトキンはもうヘトヘトっぽいので」


 そういうクゥハは、まだ余力がありそうだ。


 


 数日後、ウチは自分の身体から、「半永久器官」を取り除いた。器官といっても一応アイテムなので、肉体から外すことは可能である。

 

「どうしたんです、アトキン? どういった気の迷いですか?」


「気の迷いやない。効率化を図るんや」


 アジトのテーブルに、ゴム状のパワードスーツを広げる。


「なんです、それ?」


「【バイオジャケット】や」


 見た目こそ、各部にプロテクターやリアクターを仕込んだ、首空きのタイツだ。実態は、ゴムと有機体を使ってこしらえた外部装甲である。


「【半永久器官】とか触手は今後、こっちに移植、搭載することにしてんよ」


「それでいいんです?」

 

「ええねん。根本から間違ってたんやからな」


 ウチはなにも、地上最強の生命体になりたいわけじゃない。

 それはクゥハの目標だ。

 テネブライの探索さえできれば、ウチは特に最強とかも興味がないのである。


 ウチはそれを忘れて、大型化・恐竜化を目指しすぎた。

 

「せやから、ウチ自体は弱体化を目指す」

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