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新大陸を開拓するため、幼女型モンスターに魂を転送した魔女は、後に邪神と崇められる(自力で幼女になりたかっただけやのに!  作者: 椎名 富比路
第六章 海底神殿! 幼女は魔族の親玉と勝負する!(そこら中で派手にやったる

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第52話 幼女は、実は世界を守っていた

「アティさんの正体は、やはり魔女アトキン様だったんですね?」


 荒野エリアに向かうウチに、トルネルが声をかけてくる。


「せやで。あんたが王女やって教えてくれたから、あんたにも正体を明かしとくで」


「魔女様は、そこまでしてテネブライに入りたかったのには、理由があるんですか?」


 トルネルは、ダゴンの侵略から祖国ポーレリアを守るため、テネブライに乗り込もうとしていた。

 

「アンタと違って、たいそうな理由はないで」


 ウチはトルネルのように、打ち倒したい敵がいるわけじゃない。知的好奇心が、ウチを駆り立てているだけ。そんなウチに、大義名分など出てくるはずもなく。


 ダゴンからしたら、ウチなんかは立派な侵略者である。同族の身体を使って、土地を荒らして、人が住める世界にした。インベーダーと呼ばれても、文句は言えない。


「せやから、ウチはテネブライのことに関して、偉そうに語られへん」


「それでも、あなたは立派なことを成し遂げました。ポーレリアを、ダゴンたちの侵略から守ってくださったのですから」


「その火種かて、ウチが引き起こしたかも知れへん。ウチがテネブライを侵略したから」


「違います。ダゴンはどのみち、地上を制覇しようと動いていました。草原エリアなどが侵攻してこなかったのは、単に支配すべき土地が他になかったからです」


 ダゴン共はかなり昔から、近隣の国家を積極的に襲っていたらしい。


 となると、魔女時代にウチが戦ったダゴンも、「地上を侵略しに行ったろ」と外に出た個体だったのかも。

 今となっては、確認するすべはないが。


「アトキン、ここら辺でよろしいですかね?」


 荒野エリアの、未開拓ポイントだ。とてつもなく広大で、周辺にはなにもない。

 新しい武器のテストや戦闘訓練用に、この場所はあえて開けてある。


「あんたらは、このアジトに潜っててや」


 ウチは、半地下に配置した半円状のドームに、メフティ一家やカニエ、トルネルを入室させる。


 ここは非戦闘員用のシェルターで、どんな攻撃にも耐えられるように開発した。ここならどんな攻撃が来ても、非戦闘員はダメージを受けない。


「あなたとは、全力で戦わないと、と思っていました」


「せやな。まだうちのこと、オカンの件で恨んでるか?」


 ウチが尋ねると、クゥハは首を振った。


「母はそんなに、器の小さい魔王ではありません。あなたのことも、己の不覚だと自覚している頃でしょう。もっとも、リベンジをしてこない確証はありませんが」


 ウフフ、とクゥハが笑う。

 その姿は、オカンであるベルゼビュートそっくりだった。


 だが、すぐにクゥハは戦士の顔に戻る。カブトのマスクで顔を覆って、魔剣を抜いた。


「ベルゼビュートの一子、末娘のアークゥハート。いざ、参ります」


「【葡萄酒(ぶどうしゅ)の魔女】、アトキン・ネドログ。お相手いたす」

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