わらえ
わたしは、私だけはこの状況を憂で後悔する事はしてはいけないのだ。
一瞬でも気を抜くと泣き出しそうになる、先の行動を悔やんで落ち込んで囚われそうになる
だがその状況を望んで手に入れた私だけは泣いている暇も落ち込んでいる時間もない
せめて望んだ私だけは笑っていなければいけないのだ。
それがどんなに心を痛めながらだとしても。ただ一人悠然と。
私の矜持のためには都合のいい女にだけは成ってはいけない
ただ会って
セックスをして
寝て
帰る
呼べば来る?行かないよ。せめて迎えにきてよ。
望めば手に入る?入らないよ。だって私はわたしのだもん。
もっと求めて欲しい
もっと愛して欲しい
もっと時間を、労力を使って欲しい
身体を重ねるためだけに私を使って欲しくないの。
この気持ちも愛だと呼ぶのだとしたら私にはそんな愛は乗り越えられない
やってほしいことは伝えてきた。それも最低限で。
それをできないと突っぱねたのは紛れもない貴方。
希望が叶わないのであれば気持ちが離れていくのは当然のことでしょう?
きっと貴方は自分の辛い時にそばにいたわたしも同じ気持ちだと勘違いしたのだろうけれど、そんなことないの
だって、あくまでもお互い丁度いい、都合のいい関係だったでしょう?
口を開けば揉め事ばかり。揉めなくなったのがなんでか本当にわからない?会話がなくなったからだよ。だって話すことがないのだから。
ただ会って身体を重ねる
それはただのセフレでしかない。
それを騙し騙し許し続け、掻き乱し合う。
せめて身体に印でもつけておけば気が紛れたのか。
いや、そんなことで紛れる気なら紛れている。わかっている。求めているのは少ないことなんだ。でもそれをしてもらえれない、それが悲しく、寂しく、虚しい。
いつだって心が叫んでいるのは一つだけで、「大切にしてほしい」ただそれだけなのに。
大切にしてほしい延長、流れであれもヤだこれもヤだ。あれをして欲しいこれをして欲しい。個人的には具体的に述べているだけなのにできないよ。無理だよ。と
してほしいことはしてくれない。しないでほしいことはする。
そんなあなたがわたしのそばにいる必要なんて、あるの?
だからお別れだよ。
わたしが泣くのはわかり切っているけど、悲しくなんてないよ。
どろどろのイヤな気持ちで心が乱されることがなくなるんだもの。心が乱される苦しみに比べたら一人でぽっかり過ごす方が歩きやすい。
こんな感情、誰に伝えるでもなく
泣き言の涙を誰に見せるでもなく
悠然に婉然に。わたしをわたしたらしめるためだけに。笑い続けよう。