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勇者でしょ?いえ農夫です。  作者: 羽場ネロネ
勇者でしょ?いえ農夫です。第三部
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12話


リサ「シド様、おはようございます」


眠りから覚めるシド


シド「おはようリサ、ずいぶん寝てしまったようだ」


リサ「お食事の用意ができております」


シド「ありがとう、すぐ行く」


着替えを済ませリビングへ向かうシド


マリア「シドさんおはよう!」


シド「おはようマリアあれ?男達は?」


マリア「アムスは収穫、カイトは漁に出ているわ」


シド「自分の夢を着々と叶えているな、感心感心」


マリア「漬けマグロの山かけとマグロのすまし汁、人族領のワサビも自生に成功したの!すりおろして使ってね」


シド「美味そうだ!頂きます!」


リサ「シド様、引退したとおっしゃってましたが今後どのように暮らす予定でしょうか?」


シド「金なら一生暮らせるだけあるから心配しないで大丈夫だ」


マリア「ここで一緒に暮らすのはどう?」


ミラ「そうだ、そうしろ」

目覚めてリビングに顔を出すミラ


ミラ「美味そう!マリア!ご飯大盛りでお願い!」


マリア「言われなくてもいつも大盛りよ!はいどうぞ」


ミラ「鍛冶屋なんだろ?魔族領にはそういう道具を作れる人材が本当に乏しいんだ、実技指導をお願いしたい所だったんだがどうだ?」


シド「すまんが俺はしばらくのんびり暮らしたいんだ。そしてきっとその実技指導は俺ではなく別の適任者が現れる。そう信じているもんでな」


ミラ「別の適任者か、あんたの弟子ね、そういえば迷惑をかけるとかなんとか…。まぁいいわ、それにしてもこのワサビが最高!鼻に抜けるツーーーンとした感じが良い!!」


その日の正午、皆で食事をした後シドは人族領の自宅に戻りました。


ミラ「皆聞いて〜!ちょっと1週間程度留守にするからね!」


リサ「最近頻繁に出かけているようですね」


ミラ「昨日も言ったけど人族領で守護者が現れたらしいのよ、そして北側のグレーゾーンから魔族領に侵攻する気配らしいの」


マリア「ここが南側のグレーゾーン近くだから遠いわね」


ミラ「私が現地に行く事はないんだけど魔王様の様子がここ数年と明らかに変わってきててね。いつ目覚めてもおかしくないみたいなの、だから魔王候補は基本的に魔王城にいるのが義務になったの。とはいえ1週に1度くらいは自身の直轄領に戻っても良い事にはなってるけども…」


マリア「何よそれ、私のご飯もっとミラに食べて欲しいのに!」


怒るマリア


アムス「日持ちする野菜を持たせてやるからちょっと待ってろ!」


カイト「アジとホッケの干物が良い感じだから持って行きなよ!炙るだけだから向こうでも食べられるでしょ!」


マリア「私が1度魔王城に行ければ転送魔法で毎日ご飯送ってあげるのに…」


ミラ「何!その手があったか!!!」


ひらめくミラであった


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