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勇者でしょ?いえ農夫です。  作者: 羽場ネロネ
勇者でしょ?いえ農夫です。第三部
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2話

カイト「おいおい、立派な家だな?どうしたんだこの家?」


アムス「話は中で、そこのガレージに船をおいていいぞ!俺はマグロを冷蔵室に運んでくる」


カイトは手入れの行き届いたトマト畑にしばし目を奪われる


アムス「どうした?」


カイト「なんて綺麗なトマトなんだ」


アムス「こっちのは出荷用じゃなく自分達で食べる用で完熟ギリギリまで収穫しないから真っ赤なんだ」


カイト「これをお前が育ててるのか?」


アムス「野菜を育てる事に人生をかけている、1つ食べてみるか?」


トマトを差し出すアムス


カイト「いいのか?」


アムス「もちろんだ!」


カイトはかじりつきました


カイト「なんて甘いんだ!そして美味い!なんだこれ!本当にトマトかよ!信じらんねぇ!」


アムス「これからいつでも食えるさ、ガレージはこっちだ」


真新しいガレージに入ると


カイト「ピンピンの綺麗なガレージだな!」


アムス「ああ、できたてホヤホヤだからな、でどうやって船を立てる?木っ端でももってくるか?」


カイト「いらねぇよ!船首のマグロの頭を触ってドーーーーン!するだけ」


マグロの頭に雷力を流すカイト、すると船が自立してバランスをとりました。


アムス「どうなってんだよそれは…」


カイト「企業秘密だ!」


アムス「さぁ入ってくれ!」


カイト「お邪魔します!」


マリア「いらっしゃい、リサから軽く聞いたわよ」


カイト「あ、あなた様は!」


マリア「あなたのあの時のマグロ本当に絶品だったわよ!」


カイト「王女殿下、何故このような場所にいるのですか、国をあげて貴方様を探しております!」


マリア「知っているわ、でも私にも理由があるの、カイトだったわね、座って話をしましょう」


カイト(いったいここで何がおこっているんだ…)


マリア「まずは質問させて?半年前に私とリサはあなたにあっているのよ」


カイト「え?」


リサ「グレーゾーンであなたは私達に釣り具屋の場所を聞きました」


カイト「あの時の女性!!なんでグレーゾーンに行くのか少し気になってはいたんですがまさか王女殿下とは」


マリア「それであの後シド・ブラックスミス様にはお会いできたのですか?」


カイト「はい!一生物の道具を仕立てて貰えました!」


マリア「1つでいいから見せてはもらえないかしら?」


カイト「いいですよ!」


船からモリをもってくるカイト


アムス「その装飾はおやっさんの作品に間違いないな」


カイト「アムスもシドのおっちゃん知ってるのか?」


マリア「アムスも私もお世話になったからね」


カイト「王女殿下がですか!?何の用でです?」


マリア「ここでは王女殿下と呼ばないでほしいの1人の人族としてマリアと呼んで欲しいの、敬称も敬語も不要よ」


カイト「わかりましたマリアさ・・」


マリア「わかったマリアでしょ?」


カイト「わかったマリア・・」


マリア「単刀直入に聞くわね、あなた覇者よね?私にはなんとなくわかるの」


カイト「俺は漁師だ!覇者ではない!」


アムス「やっぱ最高なやつだなカイトは」


マリア「では私達の事を聞いてほしいの、そこのアムスは勇者よ」


カイト「え?まじかよ!国王陛下に背いて国外追放ってきいたぞ!」


アムス「だからここにいるんだろう」


カイト「なるほど!そういう事か!でも何故国外追放になったんだ?」


アムス「農業やるから勇者にはならないって言ったら国外追放、勇者の力で暴れたら村人殺すって脅された感じだな」


カイト「あのくそ国王まじか!だから国民に好かれないんだよ」


マリア「本当にごめんなさい、王族として恥ずかしいかぎりです」


カイト「失礼しました王女殿下、つい口に…」


マリア「ここではマリアよ、叔父の行動は目にあまるわ」


カイト「マ、マリアはなぜここにいるの?」


マリア「私は賢者よ」


カイト「へ?またまた〜冗談はやめた方が」


マリア「ならそのモリを貸してくれる?」


カイト「このモリは特別の素材でできているんだ!女の力で持てる代物じゃないんだ」


マリア(重力操作魔法の理を展開)


モリが空中に浮きました。


マリア「これで持てるわよ?」


カイト「まじかよ、、どうやら本当みたいだな」


マリア「私は賢者として生きるのではなく料理人として生きる事を選んだの、それが私の夢だから。でも賢者である事が国王にバレた時に私の両親や弟達にまで迷惑がかかる、あの国王だから斬首さえあるかもしれない。だから私は行方不明という方法で魔族領に身を隠すしかなかったの」


カイト「俺と全く同じ理由だな、俺も家族の身を考えて誰かに気付かれる前に海に出たんだ、無人島を探してとりあえず生活を始めたやさきアムスとリサさんに会った感じだ」


マリア「リサは私を心配して着いてきてくれた私専属のメイドなの、霊獣の力はないからギルドカードを所持しても疑われることがないの、だから今でも王都への出入りができていてアムスの作物を出荷してもらったりして収入を得ているの」


カイト「それはすごい!」


アムス「あとそのモリは霊獣塊からつくったんだろ?俺のこの鉈や鎌もシドのおっちゃんに作ってもらったんだ」


鉈と鎌を見せるアムス


マリア「私の調理器具もシド様につくっていただいたのよ。その時にアムスにも色々手伝ってもらったの、そのご縁で今ここで生活ができているの」


カイト「そうだったのか、俺もシドのおっちゃんとロイドに手伝ってもらったな〜」


アムス「ロイド?緑の髪だったか?」


カイト「ロイドをしっているのか?」


アムス「ああ!3年前かな?俺の農具作るときに作業を見せてあげたんだよ」


カイト「そうだったのか!ロイドには釣り具だけじゃなくて船の設計建築まで世話になったんだよ!」


リサ「世間は狭いですね」


マリア「すっかり素性がわかって打ち解けてきたわね!そろそろ夕飯にしましょう!」


カイト「俺のミナミマグロ!!解体するぜ!」


マリア「ミナミマグロがあるの?」


アムス「かなりの大物だ!冷蔵室にいれてある」


マリア「新鮮なうちは刺身がいいわね!カイト!部位ごとに柵までお願い!盛り付けは私やるから」


カイト「あいよ!」


霊獣塊の長刀で綺麗に解体していくカイト


カイト「ハマグリの殻で骨の間の肉をこそぎとる中落ちが美味いんだよ!」


テキパキと解体が進んでいきました。


カイト「アムス!炭を熾せる?」


アムス「七輪でいいか?」


カイト「それがベスト」


そしてテーブルにこれでもかというミナミマグロの刺身の盛り合わせが完成しました。


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