10話
翌朝
カイト「さて!黒マグロ狙いますか!」
秘宝を船まで運び霊獣塊を浜辺に置き、素材を麻袋に入れて背負いました。そしていったん横穴にもどるとゴゴゴゴゴっと地響きがしました。振り向くと砂浜深くめり込んでいく霊獣塊が見えました、その傾きで船が倒れそうになっています。
カイト「まてまてまてーーーーー!」
駆け寄るカイト
近くまで寄ると霊獣塊のめり込みが止まりました。
カイト(そういえば青龍が重力が素材になんとか言ってたな。この麻袋の中のどれかを俺が持った状態でこの塊のそばにいないとやばいってことだなこれは。まあこの塊自体は軽いから縄で縛って背負っていれば問題ないか!)
上手に縄で霊獣塊を背負い船を海まで押しました。
カイト「あっれ?船が簡単に押せる!てか軽い!」
片手で軽々船を持ち上げるカイト
カイト「この素材すげぇ〜〜〜〜!!船まで軽くなった!」
カイトはこの時気づいていませんでした、素材による重力操作の力は霊獣塊にしか適用されない事を。つまり船を軽々持ち上げたのは譲渡された覇者の馬鹿力のおかげであった事を。
船を海に浮かべ魔法石を駆動装置にセットする
カイト「出発!青い龍さんお土産ありがとう!」
島に一礼をするカイト
そして黒マグロ釣りを再開し、夕暮れ前にやっと仕掛けにあたりがきました。
カイト「なんだ、これは小さいな…リリースしないとだな」
ションボリしながら糸を引き上げるカイト
そして水面に現れる大きな魚影
カイト「え?デカっ!300キロはあるぞ!早くモリで仕留めないと!」
マグロの頭部をモリで一撃するとを簡単に貫通してしまいました。
カイト「え!?」
そして船の側面にマグロを固定しました。
カイト「おいおいおい、どうなってんだ?このサイズなのにカツオみたいなあたりだったぞ?」
考えるカイト
カイト(あれか?俺ってなんか凄い力を受け継いだんじゃないか?)
カイト「考えたって仕方ねぇ!大物釣れたし港に戻りながらもう1本狙いますか!」
また仕掛けを海に投げ進路をレッドアイズ島の港へ向けました。
そして夜になり
カイト「おっ!いいあたりだ!これは期待できる!」
船体が傾くほど良いあたりです
カイト「なんだよちゃんと強いあたりくるじゃん!昼間のあたりは気のせいだな!」
糸をたぐり寄せると水面に赤い光が1つ見えてきました。
カイト「なんだあの光…」
そしてあの光に見覚えがある事を思い出しました。
カイト「父ちゃんの足を喰った奴だ!」
片目が潰れたホオジロザメの様な魚類型魔獣が水面に上がってきました。
カイトは恐れよりも怒りに震えていました。
カイト「お前!絶対に許さねぇ!」
船の側面に体当たりをしようとする魔獣にカイトは持っていたモリを魔獣の頭に突き刺しました。だが魔獣の体は硬く、モリの方がグニャっと曲がってしまいました。しかしダメージは十分であったようで魔獣はかん高い鳴き声をあげながら海深く逃げて行きました。
カイト「逃がすかよ!」
魔獣の口にはまだ仕掛けがかかったまま、カイトはまた糸を引き上げ始めました。
カイト「俺はお前を許さねぇ!絶対にだ」
どんどんたぐり寄せられる糸。魔獣は意を決っしたように進路を船に戻し襲ってきました。
カイト「こいや!」
水面を飛び越え大きな口を開け牙をむいてカイトに襲いかかる魔獣。そしてカイトの体をまるごと噛みちぎる瞬間グシャっという音と共に静けさが戻りました。
カイトは左手で下顎、右手で上顎を掴みそのまま大きな口を引き裂くように2枚におろしたのでした。
カイト「ふぅ〜…父ちゃんの足の仇とれたな!こいつの歯ギザギザで格好いいな!全部とってネックレスでもつくるかな!この赤い目もなんか宝石みたいでいいぞ!それ以外は気持ち悪りぃから海に捨てちまおう」
カイトは知らず知らずレア素材を回収し港にもどったのであった。
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