6話
月明かりで水面が輝く夜
父親「そろそろお前は寝る時間だ、今日はもう諦めろ!」
カイト「だってもう起きたらレッドアイズ島でしょ?もうちょっとだけお願い!」
父親「ダメだ!お前はまだ子供なんだ!俺が船長!文句はなしだ!」
カイト「チェッ、、」
父親「何か不満か?」
カイト「ないです!寝ます!」
カイトが父親に糸を渡した瞬間に大きな当たりが!
父親「これはデカい!」
船体が元いた東にどんどん引っ張られる
父親「黒マグロのひきじゃない!黒マグロだとしたら500キロオーバーだ!」
カイト「父ちゃん!やばい!」
船の逆手に廻られて大きく傾く船体
父親「船がやられる前に糸を切るぞ!」
堅い糸を必死で切ろうとする父親
しがみつくカイト
糸が切れたやいなやその反動で夜の海に投げ出されるカイト
父親「カイト!!」
すぐさま飛び込む父親!
カイトを掴まえ大きく揺れる船体に投げ込む父親
父親「あぶなかった……」
その時
海中に引き摺り込まれる父親
父親(くそ!片足を噛まれている!黒マグロじゃない!サメか?)
暗い海の中、何に足を噛まれているかわからない父親
父親(眼が赤く光っている!魚類じゃない!魔獣だ!絶対俺がここで死ぬわけにはいかん!カイトが島までたどりつくまでは!!)
腰に携帯していたナイフで魔獣を刺すも全く歯が立たない、そして足はくいちぎられてしまいました。
父親(くそ!だがこれで海面に上がれるのはラッキーだ!カイトを守らなければ!カイトのために生きなければ!)
カイト「父ちゃん!!!」
暗い海面でもわかるほど血が浮かびあがる所に父親を見つけロープを渡し船上に引き上げるカイト
しかし父親の背後に赤い光る眼が近づいていました。
カイト「このやろう!!」
とっさにモリを突き刺すカイト
魔獣の片目にモリが刺ささり魔獣はかん高い鳴き声をあげながら海深く逃げて行きました。
カイト「父ちゃん!!」
父親「カイトに怪我がなくて良かった、怪我してたら母ちゃんにどやされる所だった」
笑う父親
カイト「父ちゃん!足が!」
父親「足?ああ血を止めないとだな、そこの糸を取ってくれ」
糸で止血をする父親
父親(このままだと港までに失血死だな、俺は絶対にカイトを港に届けるんだ!!)
父親は熱された動力装置に足の切断面を押しつけました
カイト「父ちゃん!」
父親(カイトを不安にさせてたまるか!)
止血するために断面を焼く父親、常人なら悲鳴をあげるほどの激痛であろう所を声を殺して耐える父親、その父親の背中の大きさにあらためて父の偉大さを感じるカイトでした。
父親「カイト、悪いが今日は徹夜だ、全速力で島に帰る」
カイト「大丈夫なの父ちゃん!」
父親「足が無くても操舵はできる!お前は助手だ!俺の言うとおり手伝ってくれ!」
カイト「なんだってするよ!」
そうしてカイトは父親の指示に従いました
そして夜明け頃にレッドアイズ島の港が見えてきました
父親「カイト、発煙筒に火をつけろ」
カイト「はい!」
父親(ここまでくれば大丈夫だろう…)
遠くの港で仕事をしている漁師
漁師A「発煙筒がたかれてる!誰の船だ!!」
双眼鏡をのぞく漁師B
漁師B「ライドの船だ!」
まわりの漁師達に緊急事態の鐘を鳴らす漁師
ライドの船に接近する漁師仲間
漁師A「どうしたんだ!!」
カイト「父ちゃんが足を怪我して血がすごいんだ!」
ライドの船に飛び乗る漁師A、操舵室で意識を失っているライドを見つけました。
漁師A「漁師B!先に戻って病院に急患の連絡!輸血の準備を!急げ!」
カイト「さっきまでは父ちゃん意識あったんだ!」
漁師A「俺が操縦を代わるぞ!時間が無い!」
そして全速力で港につくと同時に病院に搬送されるライド
カイトは急に現実を感じ恐怖を覚えたのでした。
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