5話
父親「黒マグロは当たりが強い! 黒マグロが疲れるまで耐えて耐えて釣り上げるんだ!」
カイト「おう!」
父親「とにかくそうは簡単に釣れないんだ、毎日挑戦しても釣れない時は釣れないんだ」
カイト「だからお宝なんだね!」
父親「そうだ!大きさにもよるが1年で3本も釣れば暮らしていけるほどだ!」
カイト「絶対釣ろう!母ちゃんが喜ぶ!」
父親「ちげぇねえ!」
父親が針にイカをつけて海に放る
父親「まずはイカからやってみるぞ!黒マグロは竿では釣らないぞ!船体に取り付けたドラムに糸を手でたぐりよせて巻くんだ!そして近くまでマグロがきたらモリで頭を突くんだ!」
カイト「了解!」
父親「糸を持ってろ、グッと急に潜ったらヒットだ、そうしたら起こしてくれ、俺は仮眠する」
カイト「了解!」
糸を渡されるカイト
父親「速度を落として更に東に向かう航路をとる、ヒットしなくても二時間後に起こしてくれ」
父親(さて、やっと寝られるな…)
糸がピンッと張る感触
カイト「父ちゃん!糸が張ってるよ!」
父親「ビギナーズラックでもそんな早く喰いつかねぇよ!気のせいだ、最初は過敏になるもんだ!じゃあおやすみ!」
張った糸で船のスピードが落ちていく
カイト「父ちゃん!糸が!」
父親「糸を渡せ!この引きの力は黒マグロだ!!」
父に糸を渡すカイト
父親「舵を右にいっぱいにきれ!逆をとられると船ごともっていかれるぞ!」
カイト「右にいっぱい!」
クルクルと舵を回すカイト
父親「いいぞカイト!ここからは持久戦だ!奴が疲れるか俺達が疲れるかの勝負だ!」
マグロとの勝負が始まりました。
一進一退の駆け引きが4時間も続きました
そしてマグロの方が先に疲れ船体近くまで引き寄せる事ができました。
父親「カイト!モリで頭を突き刺すんだ!」
カイト「了解!」
父親「力いっぱい突き刺せ!」
カイトは持てる力いっぱいモリを突き刺しました
頭から血が流れ出す黒マグロ、そして動かなくなりました
父親「でかした!このサイズは船に上げられない!船の横に縛りつけるぞ!これは300キロクラスだ!」
カイト「ラジャー!!母ちゃん大喜びだね!」
マグロとの格闘が終わり安堵する親子
父親(本当に直ぐに釣れたな、カイトは海に愛されているのかもな)
カイト「まだ昼前だよ?これからどうするの?」
父親「俺は疲れたから日が出てるうちに寝て体力を回復する、その間はお前は海の監視だ!なにか異変がないか監視するのも海の男の大切な仕事だ!」
カイト「了解!!」
日が暮れる少し前に起きた父親
父親「疲れて長く寝てしまった、カイト飯は食ったか?」
カイト「昼飯は父ちゃん寝てる間に簡単に済ませたよ!イワシ開いてを日中干しておいたよ!」
父親「お前は本当に漁師としてのセンスが良いな!」
父親は脂ののったイワシをあぶって飯にのせ身をほぐし、動力装置の熱を利用して沸かした茶をかけ味噌を少し垂らし食べ始めました。
父親「これぞ最高の茶漬け!」
一気に掻き込む父親
カイト「父ちゃん!3連休の初日だけどどうするの?」
父親「カイト!良く覚えておけ!海の幸は欲張ってはダメなんだ!海の命を必要以上に刈り取っては絶対にダメだ!だから時間はあっても帰路につくぞ」
カイト「え〜〜、、せっかく来たのに〜」
父親「とはいえ帰路につくまでの間はカイトの好きに釣っていいぞ!」
父親(夜だしそんな簡単に大物が釣れることはないだろう)
カイト「やったーーー!」
父親は夕暮れの中、進路をレッドアイズ島の港にもどしました。
父親(明日の朝には港につけるだろう…)
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