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勇者でしょ?いえ農夫です。  作者: 羽場ネロネ
勇者でしょ?いえ農夫です。第一部
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7話

アムス(やばい!やばい!やばい!)


数10メートルどころではない1分近く落ち続けるアムス


手にもつたいまつの火も消え落ちていく暗闇の奈落


アムス(終わった〜完全に終わった〜じいちゃんごめん……)


底に落ちる瞬間青白い光に包まれるアムス

そしてふわっと柔らかく優しい反動がアムスを包む


アムス(なんだこのフワフワすげぇ気持ちがいい)


ポンポンと跳ねながら地面に転がるアムス


アムス「は〜〜 生きてた、よかった〜!」


その時

アムスの数十倍はあろう大きさの真っ白な身体に金の模様、(たてがみ)の虎が言いました


???「人族よ何故この山にきた?」


驚くアムス


アムス「誰!何故?俺は白鉄鋼を集めにきたんだ!」


???「白鉄鋼?あぁ人族には精製できない素材か」


アムス「アシッドスライム一匹から米粒位しかとれねぇからな!」


???「ハーッツハハハハ!!我に臆せんとはやはり面白い、洞窟の入り口で干し肉を供えたのはお前か?」


アムス「そうだ!風で飛ばされたけどな!」


???(久しい肉の供物の味、格別だったぞ…)


???「名をなんと申す」


アムス「テッド・アームストロング!アムスでOK!」


???「アームストロングか…懐かしい響きだ、数百年前にアームストロングってやつに我の力を与えたのだが魔王との決戦前に急に勇者辞めて田舎暮らし自給自足ライフをエンジョイしたやつがおったのを思いだした!はっはっはっはっは!」


高笑いが響き渡る


アムス「虎のおっちゃん、ごめんよ、俺はまだコツコツアシッドスライムを倒さないといけないんだ、なんとか上まで戻れないかな?」


???「虎のおっちゃんか・・・やはり面白い」


白き虎が立ち上がりアムスに近寄り


???「我が名は【白虎】霊獣の中で最高にして勇者を選ぶ者、我の力をお前に託す」


白虎の身体が霊体に変化する


アムス「シドのおっちゃんが霊獣がなんだ言ってたけどまさか?」


身体にみなぎる勇者の力


白虎「勇者に必要な聖剣や防具の差材を渡す!これは秘宝だ、これで魔王を討つのだ!」


ポカンとするアムス


アムス「いや勇者とか絶対にやらないから!」


白虎「は?では何故我の領域に入った?」


アムス「だから言ったろ?コツコツ白鉄鋼集めるためだぞ?」


白虎「白鉄鋼を集めてどうする?」


アムス「農具を強化するためだよ?」


白虎「農具?」


アムス「そう農具」


白虎「農具?」


アムス「農具!!そんで最高の農業をするの!文句あるか?」


白虎「ははははは!そうかお前は我が力と秘宝が目的の冒険者ではないのか!農具!!面白い!面白過ぎる!」


高笑いが洞窟中に響き渡る


白虎「やはりお前はあの者の血縁なのかもしれんな!まぁなんにせよもう力と秘宝の譲渡は終わった。あとはお前の好きに使うがよい!」

白虎(まぁ運命には逆らえないものだ・・)


白虎「お前のハッピー農業ライフを傍らで見届けてやるぞ!あと見た目よりその素材は重いから取り扱いに気をつけるんだぞ!」


そう言い霊力になった白虎はアムスの身体に吸収されました。


アムス「えっ?素材?俺にくれんの?重いって?超軽いけどなに???」


リュックからはみ出すほどの素材を軽々持ち上げるアムス


そして白虎が消えるとともに明かりがなくなり辺りが真っ暗になりました。


アムス「待って待って待ってーーー!こっからどうやって上に登るのさーーーーー!」


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