2話
カイト「とうちゃ〜〜〜〜〜ん!!!ヒット!」
正午過ぎの堤防で比較的大きめな魚をヒットさせるカイト
父親「カイト!腰を入れろ!糸を巻き過ぎるなよバレる!」
左右に揺れながらしなる釣り竿
カイト「うおおおおおおお!」
必死に釣り上げるカイトそして
カイト「っしゃあ!釣り上げたぜ!」
父親「シマアジじゃねぇか!高級魚だ!でかした!夕方前に店にならべるぞ!まだ時間あるからまだまだ釣るぞ!」
カイト「あいよ!」
そして日が沈む前に片付け自宅兼店舗に戻りました。
カイト「父ちゃん!俺も朝の漁に参加したい!」
父親「それは無理だ、夜明け前に出発だし戻ってくるのはお前が学舎で勉強してる頃だ」
カイト「俺勉強してるより父ちゃんの手伝いしてぇな」
父親「それはダメだ!計算もそうだが学舎で学べる事はとてもありがたいことなんだ、ちゃんと勉強せんのなら今後一切海には行かせないぞ」
カイト「わかったよ」
そして店舗につくと先ほどの釣果を店先に並べていくカイト
カイト「いらっしゃい!いらっしゃい!今さっき釣った形の良いシマアジあるよ!」
カイトの威勢の良いかけ声に客が集まってきました。
カイト「石鯛もあるよ!早い者勝ちだよ!」
カイトの声に気が付いた母親が店の奥からでてきました。
母親「カイト、ちょっとこっちにきなさい」
そして店の奥でカイトに言いました。
母親「今日学舎の先生がみえてカイトが授業に集中してないって言ってたけどどうなの?」
カイト「勉強むずかしいんだよ…」
母親「魚のことや釣りの事ならなんでもすぐ覚えるじゃないか」
カイト「それは好きな事は勝手に覚えるっていうか…俺将来は漁師になるんだから勉強意味ないじゃん!」
母親「算術は漁師をするにも商売をやるにも大切なの!それはわかるでしょ?それに文字の読み書きもできないとダメ。魚を釣ってるだけでは生きていけないの。届いた発注書を読めて納品書を書けて、売り上げを計算できなければダメなの!」
カイト「わかったよ…魚屋に必要な勉強はがんばるよ、でも歴史とか理科とか俺には必要ないよ…」
母親「必要ない事なんて何もないの、でもとりあえず国語と算術はがんばりなさい!」
カイト「はい…」
母親「では戻ってたくさんお客さんに売ってきてちょうだい」
笑顔に戻る母親
カイト「おうよ!!いらっしゃい!いらっしゃい!」
店頭に戻るとお客さんの要望に応えている父親
父親「アジ2匹ね!どうする?三枚?開き?」
お客A「フライ用の開きでお願いするわ」
父親「あいよ!」
手際よくフライに開く父親
父親「そっちのお客さんはシマアジかい?それは今日の大当たりだよ!」
お客B「4人で食べるには少し大きいのよね・・・」
父親「半身で売るよ!どうだい?」
お客B「それなら頂くわ、刺身用の柵で頂けるかしら」
父親「アラはどうします?」
お客B「アラはいらないわ」
父親「あいよ!」
お客C「それなら俺に残りの半身刺身用で売ってくれる?アラ汁にするからアラもつけて」
父親「あいよ!」
どんどん魚をさばいていく父親
眼を輝かせるカイト
カイトにとって父親は憧れの存在なのです
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