12話
それから2週間後
ミラ「おはよー!」
マリア「ミラ〜!心配してたのよ!あれから来ないから同族殺しで処刑されたかと思ってたのよ!!」
抱き合うマリアとミラ
ミラ「マリア、お腹すいたの」
マリア「もう!ちょっと待ってなさい!朝食は片付けちゃったけどすぐ美味しいの作るから」
リサ「あらミラ様、いらっしゃいませ、何やらお疲れのご様子ですね?」
ミラ「もう激動の2週間だったのよ…」
リサ「そうでしたのですね、ごゆっくりしていってください」
ミラ(リサは本当に癒やしの女神ね…)
アムス「おう!ミラか!完熟のトマトだ食ってみろ!」
真っ赤に熟れたトマトを投げるアムス
かぶりつくミラ
ミラ「アムスのトマトはマジさいこーーー!マリア岩塩ちょうだい!」
マリア「はい岩塩あと簡単で悪いけど卵サンドね」
フワフワの黄色い卵がパンに挟まれている
ミラ(ああ、また初めての食べ物…)
卵サンドを食べるミラ
ミラ「濃厚な味わいでいて絶妙な酸味が旨みをもたらしている!」
角が伸び縮みするミラ
マリア「酸味はマヨネーズね、そのままなめてみる?」
ミラ「お願い!なめてみたい!」
マヨネーズをなめるミラ
ミラ「このマヨネーズとやらで戦争になってもおかしくないよ!」
マリア「んなアホな」
アムス「これの茎の方をマヨネーズつけて食ってみろ」
セロリを渡すアムス
ミラ「この茎は独特な味がするわね、でもマヨネーズつけるとさっぱり食べられる!」
マリア「アムス、もうちょいしたらジャガイモがとれるのよね?」
アムス「ああ、来月には収穫できる予定だ」
マリア「ミラ、ジャガイモとマヨネーズの相性は抜群なのよ、楽しみにしててね!」
ミラ(本当にここの人族には魔族に対して敵意も悪意もない、でも私が魔王候補になった事を伝えたらさすがにこうはいかないはず、でも私も皆に正直でないといけない気がする…)
意を決して自分の事を話すと決めたミラ。
ミラ「みんなに話があるの…」
アムス「これから収穫があるから昼飯の時でいいか?」
リサ「私も家事がありますのでランチタイムなら大丈夫です」
マリア「私はその昼食を作る仕込みと罠にかかった獣の処理しないとなの、ランチの時でいいかしら?」
ミラ「もちろん!私も何かお手伝うよ!」
アムス「良い心構えだ!働かざる者食うべからずと人族は言うんだ、まぁミラは魔族だけどな!」
そして昼まで各々が精を出しミラはお手伝いをしました、そしてランチタイムになりました。
アムス「で話ってなんだ?」
ミラ「ちょっと待って、このご飯めっちゃ美味しいんだけど」
角がニョキニョキ伸びる
マリア「カレーよ、香辛料をきかせた食べ物よ」
ミラ「辛いんだけど止まらない美味しさね」
リサ「お肉の旨みの他に野菜は溶けるほど煮込んで味に奥行きがでていますよね」
マリア「たくさんあるからおかわりしてね」
ミラ「おかわり!」
皆の食事が終わる頃ミラが話始めました
ミラ「私は魔王候補序列1位のソロモンの配下ではなくなったの」
リサ「まぁ、立場は大丈夫ですの?」
ミラ「それは大丈夫!」
マリア「よかった〜」
ミラ「私は魔王候補序列5位になってこの地域の領主になったのよ」
アムス「そうか、魔王候補になったのか、おめでとう」
全く気にもしないアムス
ミラ「皆大丈夫なの?魔王候補なのよ?」
アムス「それの何が問題なんだ?ミラは良く食べる良い奴じゃないか」
リサ「はい、アムス様のおっしゃるとおりです」
マリア「ミラが魔王候補になっても魔王になってもあなた自身が変わらないなら私も変わらないわ」
ミラ「よかった〜、もうこの2週間大変だったのよ、領地の引き継ぎやら私の配下もこの地に移住させないといけないし、このあたりに魔族がたくさん来るけどあなた達に危害を加えることはないから安心して、出来れば私みたいに仲良くして貰えると嬉しい」
マリア「わかったわ!ということは私達がいるここもミラの土地ってこと?」
ミラ「管轄としてはそうだけど開墾して生活できる環境にしたのはあなた達だからあなた達の土地でいいわよ!」
アムス「思った通りミラは話がわかるやつだな」
ミラ「でもあれよ?あなたたちが変な事をしたら報告する義務はあるからね」
アムス「至って問題ない、つまりまだ未墾の地は開墾しても良いのだな?」
ミラ「はいどうぞ、つまり美味しい物が私も食べられるのよね?」
アムス「もちろんだ!ミラの直轄地で生活をし農業をして良い許可がでたんだ、ミラは大家のようなもんだ!作った作物は当然お裾分けするぞ! なんならこの家に住むか?」
ミラ「魔王候補はそれなりに忙しいのよね、でもこの近くに家を建てる予定だからちょいちょいマリアのご飯食べに来ていいかしら?」
マリア「毎日きていいのよ、あなたが領主の間は少なくとも魔族との対立は無いってことでしょ?」
ミラ「もちろん!」
こうしてアムス達はミラを通して魔族達との交友の機会を得たのでした、これは人族にとっても魔族にとっても大きな変革の始まりだとまだ誰も気がつきもしなかったのでした。
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