6話
それからアムスは二日をかけて西の山へ着きました。
アムス(ここが西の山か…結構寒いな……)
大きな荷物を担ぎながら道なき道を登り洞窟の入り口にたどり着き入り口のすみに狛犬のような石像を見つけました。
アムス(携帯食の干し肉をお供えしよう)
アムス「狛犬さん?お地蔵さん?!どっちでもいいか、これからコツコツ魔物を倒すから長いお付き合いになると思います。お供えするので俺をお守りください!!」
入り口から冷たい風が勢いよく吐き出され、そして暖かい風を吸い込むや供えた干し肉が洞窟の中へ吸い込まれてしまいました。
アムス「ああああああ!ほしにく〜〜〜!もったいねえ、風で飛ばされるなら食っとけばよかった」
しょんぼりするアムス
アムス「まぁいっか!よおおしぃ!いっちょ始めますか! 」
洞窟の中へ進むアムス
以外にもすぐに見つかるアシッドスライム
アムス(これがアシッドスライムか、おっちゃんが酸に注意しろって言ってたな。たいまつの火を当てればすぐ倒せるんだっけか)
たいまつの火をアシッドスライムに近づけると
ジュッ
スライムは一瞬で蒸発しました。
アムス「やった!倒せた!」
アムス(本当に簡単だったな!さてさて白鉄鋼 白鉄鋼)
蒸発した紫スライムのそばを探すアムス
アムス「なーーーーーーい!これっぽっちもない!!」
アムス(むぅ、、まだ洞窟の入り口付近だもんな、もっと深くまでいかないと土や石に白鉄鋼石が入ってないのかもしれない)
アムス「コツコツは始まったばかりなのだ!!!」
どんどん進むアムス、その間に片っ端から紫スライムを倒すが未だに白鉄鋼はドロップされません。
アムス(おっちゃんが嘘つくわけないからな、もっと深くまでいってみよう)
アムスは洞窟の深部へとコツコツとアシッドスライムを倒しながら進みます
アムス「そろそろでろや白鉄鋼〜〜〜〜!」
アシッドスライムにたいまつを当てる!
ジュッ!!
【カラーン!】
小さい硬貨が落ちるような音がし、米粒程度の大きさのものが落ちました。
アムス「おおおおおおおおお!!!」
白い鋼の粒、間違いなく白鉄鋼
アムス「やったーーー!コツコツの記念すべき一個目!」
喜びで涙があふれるアムス
アムス(やっとでた!ってことはこの辺りのアシッドスライムは白鉄鋼が含まれる土砂を食べてるってことだな!)
アムス「よっしゃーーー!ガンガン集めるぞ〜〜〜!!」
アムスは次々とアシッドスライムから白鉄鋼を集め始めました。
洞窟の深部へ近づくほどアシッドスライムがドロップする白鉄鋼が大きくなってきました
アムス(なるほどなるほど…奥にいくほど効率よく白鉄鋼が集まるんだなもっと集めたいけどもう結構時間が経った。ここでテントを張るのは危険だな、寝てる時にアシッドスライムに酸をかけられたらゲームオーバーだし、一度村に帰って数日洞窟にこもれる用意をしよう。そのほうが深部で活動できる時間が増えて効率が良いはず!)
アムス「よーーーし!帰るぞーーー!」
アムスが帰路につくその時
【ガタガタガタ!!】
足もとが崩落し暗闇に落ちるアムス
アムス「あああああああああああああ!」
アムス(これは死ぬーーーーーー!!)
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