5話
あれから数日経ったころ
アムス「マリア、出荷用じゃなくて欲しい野菜あるか?」
マリア「サラダに使えるような葉物が欲しいわ」
アムス「了解、種はあるから直ぐに育ててみよう」
マリア「果物もあると嬉しいけど贅沢は言わないわ」
アムス「収入源が出来たから必要なものや育てるまでではないものは市場で買う方が良いだろう」
リサ「野菜を売ったお金はアムスさんのものです」
アムス「2人が家の事をやってくれているから農業に専念できているんだ、収穫で得た金はみんなの生活資金でもある!贅沢が出来る環境ではないが普通の暮らしならできる」
マリア「ありがとうアムス!」
アムス「てかマリア王族だろうが?なぜ金がない?」
リサ「王族の皆様は現金を持ち歩く事はなく全て後日銀行を通しての決済なのです」
マリア「銀行で現金をおろしても、買い物をした場所で私の名義で決済した時点で行方不明じゃなくなるのよ」
アムス「なるほどそういうわけか」
マリア「私も何か収入になる事を考えないといけないわね」
アムス「マリアは店でも持って料理を提供できればすぐ収入を得られるのにな」
リサ「本当ですよね…」
マリア「魔族領で店もっても客がこないわよ」
沈黙する3人
マリア「自分の店をもって料理を作るのも私の大切な夢の一部!絶対に諦めないから!」
リサ「はい!マリア様!」
その頃魔族ドレアムが数百のしもべを引き連れアムス達のもとへ向かっていました。
ドレアム「我が直轄領で何かあれば他の魔王候補になめられる!全員死ぬ気で侵入した人族を殺すのだ!!」
魔族達「おおおおおおおおおおお!!!」
その日の夜入浴を済ませるマリアとリサ
マリア「アムス出たわよ〜」
アムス「ああ」
リサ「居候の身でいつも先にお風呂を頂いてしまってすみません」
アムス「毎日畑で泥だらけの俺が先に入ったら湯がもったいないだけだから気にしないでくれ」
マリア「アムスが出る頃には夕食準備しておくわね」
鼻歌を歌いながら調理を始めるマリアそしてアムスが体を洗い湯船に浸かったその時
マリア「索敵魔法に反応!数百の魔族!しかもそのうちの1つは今まで見た事無い大きさ!」
外を窓越しに確認するマリア
マリア「リサはこの魔方陣の上から動かないで!」
リサ「はい!」
リサが魔方陣の上に立つとリサの姿と気配がなくなりました。
マリア「とりあえず敷地内に結界魔法をはらないと!」
急いで結界の理を展開するマリア。
ドレアム「結界魔法か?くだらん」
完全に展開出来ていない結界に三つ叉の槍を突き刺すドレアム、すると結界が割れたガラスの様に崩壊しました。
外にでるマリア
マリア「あなたなかなかやるわね!」
ドレアム「お前がドレアスを倒した人族か覚悟は出来ているんだろうな?」
トマト畑に降り立つドレアム、すると
【キーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!】
っと下っ端魔族達は意識が飛ぶほどの耳鳴りとともに辺りは張り詰めた殺気に覆われました。
アムス「本当に魔族って奴はトマトをなんだとおもってるんだ…」
腰にタオルを巻いただけの全裸アムスは怒りに震えている。
アムス「雑魚はマリアに任せていいか?」
マリア「了解!」
マリアは魔法の理を展開し空高くにブラックホールのような球体を作り出しました。
マリア「さぁ、どこまで耐えられるかしら?」
球体から強い引力が発生し羽ばたく力が弱い魔族から次々に吸い込まれました、しかし中級魔族は耐えています。
中級魔族「この程度で我ら全員を吸い込めるとでも思ったか!」
マリア「そっちこそこれが私の全力だと思ったの?」
引力のレベルをあげるマリア
中級魔族達「ああああああ〜ドレアムさま〜〜〜!」
ドレアム以外全ての魔族が吸い込まれたかと思われたが1人だけ姿を消し逃げられました。
マリア(1人逃げられた、転移魔法のたぐいね)
ドレアム「あの女!お前を倒したあと殺してやる!」
アムス「お前に俺は倒せない」
鉈を手にするアムス
ドレアム「一瞬で終わらせてやる」
アムス「早くやってみろ」
ドレアムの攻撃をすべてかわすアムス
ドレアム(クソっなんてスピードだ!攻撃が当たらん!)
アムス「お前の一瞬とはずいぶん長いようだな、鉈でいなす必要もないほど遅いぞ?」
ドレアム「人族程度がなめるな!あたり一面すべて吹き飛ばしてやるわ!!」
ドレアムは全魔力をいっきに集中させ辺りを爆発させようとしました。
アムス(爆発をあいつごと包み込め…)
よくわからない原理で爆発が止まりその中にドレアムを閉じ込める事が出来ました。
ドレアム「何をした!」
アムス「爆発の中にお前を閉じ込めた感じかな?」
身動きがとれないドレアム
アムス「トマトを踏み潰した罪は重い」
ドレアムに近寄るアムス
アムス「お前は魔王なのか?」
ドレアム「こたえる理由はない」
アムス「マリア、この爆発ごとあの黒い球体に吸い込ませて大丈夫か?」
マリア「あのブラックホールがどこに繋がってるか私も知らないのよ」
アムス「ならいいんじゃね?」
マリア「そうね」
爆発ごと吸い込まれていくドレアム
ドレアム「お前達はいったい誰なんだ!人族の持てる力ではないぞ!貴様勇者だろ!?」
アムス「いえ農夫です」
ドレアム「赤い髪の娘!お前は賢者だろ!?」
マリア「いえ料理人です」
ドレアム「このわしが人族にやられるとは!魔王様万歳!!」
吸い込まれたドレアムを確認して魔法の理を解くマリア。
マリア「料理冷めちゃったじゃない!温め直すわね」
アムス「そういえばリサは?」
家に入る2人
マリア「リサ終わったわよ、魔方陣を解くわね」
現れるリサ
リサ「マリア様!ご無事で良かった!」
もじもじするリサ
マリア「どうしたのリサ?」
リサ「アムス様、何かお召し物を…」
アムス「おおおおおおおおおおお!忘れてたゴメンゴメン!足も泥だらけだからもう一回風呂に行ってくる」
のんきな3人だがマリアは1人逃げたのをすっかり忘れていたのでした。
魔王領中心部
???「どうだった」
逃げた魔族「かなりの力を持った人族でした。ドレアムの反応が消えたのでおそらく殺されたかと思います」
???「やつめ魔王候補の恥さらしだな」
逃げた魔族「この後いかがいたしますか?」
???「相手が勇者や賢者ならばやっかいだ、一度魔王候補皆を集めて会議を開く、段取りは任せたぞ」
逃げた魔族「御意」
魔族達の間で少しずつアムス達の存在が表にでてきてしまうのであった。
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