16話
マリア「目的地まで馬車で3日ね。マリアと二人ならストレスがないけど今回は護衛がたくさん、飛龍艇で数時間で移動できたらいいのに」
リサ「飛龍艇は国王陛下とその弟君の殿下しか使用することができません、残念ですねマリア様」
マリア「まぁいいわ馬車には馬車の利点があるわ!道中にある町や村には必ず立ち寄ってね、知らない食材や調理方があるかもしれないから!たくさん寄り道するから西の村は6日位かかるかも」
リサ「はい、調べはもうついておりますのでご安心を」
マリア「さすがリサね」
マリア達は西の村までに通る町や村でその地の特産物や郷土料理を楽しみました。
時には猟師と一緒に狩りに行きウサギや鹿、猪に熊などを狩り村人達と分かちあいました。
そしてのんびり6日をかけようやく西の村まで着きました。
マリア「ここね!あのトマトの生産者がいる村は」
リサ「はい、料理長が言っていた通りこの村でトマトを栽培しているのその方だけのようです」
マリア「では行きましょう!」
村に入り更に西に進むと大きなトマト畑が見えてきました
マリア「収穫前の緑のトマトが一杯!うっすら赤身を帯びてきているのもあるわ!」
リサ「マリア様、興奮しすぎです」
マリア「畑の中に家屋が見えるわ!あっ!人もいるわ!」
リサ「御者、ここで止めてください」
馬車と護衛の騎馬隊が停止する
ずかずかと家屋へと通じる道を進むマリア
そして
マリア「ごめんくださいこちらでトマトを栽培しているアームストロングさんにご用があるのですが」
アームストロング「はい、私ですがなにか?」
マリア「あなたがアームストロングさん!私あなたのトマトがあまりにも美味しく感動して…だからどうしてもこの目で地に育つトマトを見てみたくてここまできたのです!」
アムス「そうなんですか!王族の方ですよね?ありがたきお言葉!」
マリア「アームストロングさんの」
アームストロング「アムスで結構です」
女性「アムスさんのトマトは冷やして生で食べるとフルーツのように甘くて感動でした♪♪従来のトマトは酸っぱくてとても生で食べれなかったのにアムスさんおすすめの岩塩を振るだけでスペシャルな一品になるの!」
アムス「喜んでもらえてとてもうれしいです!ですが今の問題はありがたいことに需要が過多で価格が高く皆に当たり前のように食べていただく事ができなくなっている状況です、私はもっと量産して誰しもが手に届く価格になるように品種改良を続けているんです」
マリア「そうだったのですね、努力家なんですね!そこの箱はトマトですか?」
アムス「これから出荷するトマトです」
マリア「少し青い状態で出荷するんですか?」
アムス「トマトは収穫してから追熟するんです牛車で4日くらいで王都ですのでその翌日5日に市場に並びます。その時に完熟になるようにこの少し青い状態のトマトを収穫して出荷しているのです」
女性「そうなのね!知らなかった!はるばる王都からきてよかった!」
アムス「あっそうだ!」
少し青いトマトを数個収穫するアムス
マリア「ちょっと待って!その剪定鋏見せてもらえないかしら」
アムス「見てもいいけど触るのは怪我するからだめです」
マリア(この剪定鋏の装飾、料理長の包丁に似ている)
マリア「その腰の鉈もみせてもらえないかしら」
アムス「ああ、はい」
マリア(素材は違うけどこの美しい装飾は料理長の包丁以外で他で見た事ない!)
マリア「美しい細工ですね!どこでこれを手に入れたのですか?」
アムス「向こうにある農具・釣り具店で新調したものです」
女性「こんな近くにこれほどの装飾ができる職人が!帰りによってみることにします」
アムス「確かにとても腕の良い職人です!さてこのトマトをお譲り致しますのでおそらく王都へご帰還する頃には真っ赤に食べ頃になるはずです!」
マリア「まぁそれは面白い」
リサ「王女殿下そろそろお時間です」
目を丸くしするアムス
アムス(おいおい王女殿下だったのかよ〜)
マリア「わかったわ、行きましょう。アムスさん!あなたのお野菜の未来を楽しみにしております」
馬車に戻るマリア
リサ「お忙しい中すみませんでした。王女殿下は少し世間しらずでして…これは謝礼です、お受け取りください」
紙袋を渡すリサ
アムス「謝礼など結構です、お納めください」
リサ「そうですか…では失礼致します」
マリア「リサ!アムスさんが言ってた農具・釣り具店に立ち寄って」
リサ「料理の次は農業にお目覚めでしょうか?」
マリア「そんなわけないでしょ!いいから寄ってちょうだい」
ため息をつくリサ
リサ「御者、農具・釣り具店までお願い」
うなずく御者
マリアとリサはシドの店に向かうのでした。
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