4話
シド「おい小僧…」
農具に興味津々なアムス
シド「あれからお前毎日この時間きてるよな?」
アムス「?迷惑?いつでも歓迎って言ったのおっちゃんだぞ?」
シド「いやいいんだが、飽きないのか?」
アムス「こんなすげぇ農具飽きるわけないよ!」
ニヤニヤが止まらないシド
アムス「なぁおっちゃん、じいちゃんの鎌の刃がボロボロでさ研いではいるけどもうそろそろダメになりそうなんだ」
シド「そうか、まあ道具には必ず限界はあるからな、お前のじいさんなら格安で新しい鎌作ってやらんでもないぞ?」
アムス「ありがとう、、でもじいちゃん言ってたんだ、農具に使われるのは品質の低い鉱物だって、武器とかには強い鉱物や魔物の素材が優先されるけど農具には回ってこないんだって」
シド「そうだな、たとえ農具に使ったとしても高額でとても農夫が買えるよな値段にはならんかな」
アムス「そうなのか〜」
シド「まぁ自分で素材を手に入れるなら加工賃だけだからそんなに価格は高くならんけどな」
アムス「うん、じいちゃんも言ってた、でも魔物は強いから冒険者でもなければ無理だって」
シド「確かに魔物は強い、だが冒険者も最初はただの人だ、修練と実践を重ね努力して強くなるのだ!
最初は弱い武具でスタートし倒した魔物の差材で武具を徐々に強くしていき一人前になっていくのだ!
今の小僧が魔物に挑んだ所で死ぬだけだ、だがこれより毎日あいた時間は身体の鍛錬をしたら数年後にはもしかしたら冒険者なみの強さを得るかもしれん!腕立て!腹筋!背筋!走り込み!やれることはいくらでもある!」
アムス「おおおおおおおおお!!」
アムス「やる!俺は強くなる!強くなって魔物を倒して最高の農具を手に入れる!」
シド「なははは!その時はおれが最高の一振りをうってやろう!」
アムス「一振り?」
シド(いかんいかん、武具職人時代の口癖が…)
アムス「おっちゃんありがと!明日からはしばらくここにはこないよ!じいちゃん手伝いながら身体を鍛える時間に使う!でも魔物と戦う前に一度ここにくるから色々教えてくれよ!」
シド「わかった!けっして無理はするなよ!頑張れよ小僧!」
シド(ガキなのに覚悟が決まった眼してやがる)
アムスはそれから毎日農業と筋トレで身体を鍛えました。
そして5年の月日が過ぎました。
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