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勇者でしょ?いえ農夫です。  作者: 羽場ネロネ
賢者でしょ?いえ料理人です。
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6話

そしてあれから5年の月日が過ぎました。

料理の腕を磨いたマリアはとうとう父親に料理を振る舞う事にしました。


「お父様、これが私のつくったディナーです。お口に合うかわかりませんがどうぞお召し上がりください。」


母親と弟二人(長男ジョージ 次男ウィリアム)にも料理を振る舞う


父親(マリアも成長し大きくなったな!初の手料理!どれどれ食べてみるか)


厚さ1.5センチはあろう豚ロース肉、ジンジャーと醤油の良い香りがたっている


父親「マリアこれはいったいなんだい?」


マリア「これはポークジンジャーです。ジンジャーをきかせたタレに漬け込み焼いたものです」


父親「これは初めて食べるな」

(豚か…たいして期待できそうにないな…)


ナイフとフォークで切り、口に運ぶ父親、そして驚いた口調で言いました。


父親「うまい!なんだこの爽やかでいてどっしりとしたソースのパンチは!」


マリア「お母様も弟たちも暖かいうちにお召し上がりください」


母親と兄弟達も少しためらいながらも促されるまま口に運びました。


母親「お肉が柔らかいのね、豚の厚切りだからもっと堅いかとおもいましたわ」


ジョージ「これはなんと美味しいのでしょうか!」

マリア「お肉が柔らかい理由は調理方法によるものです。このポークジンジャーはパンよりもライスがあいますがいかがでしょうか?」


父親「ではライスをいただこうか」


マリア「サラダのドレッシングも私が作りました」


母親「爽やかな果実の酸味がおいしいわ〜」


マリア「ソーセージと野菜のコンソメスープです。ソーセージは最近料理長に教わったものです」


ウィリアム「お姉様はソーセージまでお作りになるのですね」


父親「濃い味の後のライスは口の中がリセットされるからまた食欲が沸いてくるのだな」


一呼吸おき


父親「マリア、また食事をつくってくれるかね?」


マリア「いいのですかお父様!」


父親「ああ、15才までと言ったがこれからもお前の好きにしなさい、ただし!勉学もおろそかにしないこと!いいね?」


マリア「はい!」


父親「それから半年前には決まっておったが、週末からの余暇は南のリゾートアイランド【レッドアイズ島】で過ごすことになっておるから皆そのつもりで用意しておくように」


マリアと弟たち「はい!」


翌日の早朝厨房で仕込みを手伝うマリア


マリア「料理長これで大丈夫?」


料理長「完璧です、明日から余暇でしたね?もう今日は良いので明日の準備をしてください」


マリア「準備なんかリサが完璧にしているだろうから必要ないの!だから今からまかないつくるね!」


料理長「マリア様は本当に料理がお上手になられました、王族でなければ引く手あまたの料理人になられたはずです」


マリア「なぜ王族が料理人になれないのか本当にわからないわ!でも私は諦めないから!」


プンプン怒るマリア


マリア「今日のまかないはミートソースのパスタ!ミンチ肉に細かく刻んだトマト、玉ねぎやニンジンにセロリ!

栄養満点で元気もりもり!!」


味見をするマリア


「ちょっと酸っぱい!もうちょい煮込んでトマトの酸味を抑えないと!」


料理長(マリア様は本当にセンスがよい…)



鼻歌を歌いながらご機嫌なマリアそこへリサがやってきました。


リサ「マリア様そろそろ明日の支度の確認を…」


マリア「リサ!もう少しでまかないが出来るから一緒に食べてからにしましょう」


リサ「マリア様がよろしければ私は喜んでご一緒致します♪」


マリアの作ったまかないを一緒に食べられることが嬉しいリサは頬を赤らめました。


料理長「リサさんちょっとお願いがあるんだが」


リサ「なんでしょうか?」


料理長「明日から滞在するレッドアイズ島でしか栽培されていない香辛料を手に入れてきて欲しいんだ。カイエンペッパーの一種でヴァーミリオンペッパーというカイエンペッパーの50倍の辛さの香辛料なんだ」


リサ「わかりました、どのくらいの量が必要でしょうか」


料理長「粉末状なら100グラム乾燥させた状態なら500グラムほしい」


リサ「承知致しました」


料理長「くれぐれも取り扱いに注意してほしい。ヴァーミリオンペッパーを触った手で眼などこすったらとんでもないことになるからね」


リサ「ご心配ありがとうございます」


マリア「リサ、はい!まかない!料理長も手の空いてる皆も一緒に食べようよ!」


楽しいまかないの時間


料理長「マリア様に質問です。私はなぜヴァーミリオンペッパーが欲しいのでしょうか?」


マリア「そうね、単純に激辛料理も楽しそうだけどきっとカイエンペッパーより少量で辛みがつくわけだから

赤い色素や粉末が料理の色彩に影響しない事ぐらいしかおもいつかないわ」


料理長「もうマリア様に教える事はなさそうですね……」


少ししょんぼりする料理長


料理長「あと単純に私がヴァーミリオンペッパーを使ったことがないのです。触ったこともないのです!料理人としては全ての食材、調味料、香辛料に調理器具を使ってみたいのです!」


マリア「本当に料理長は料理馬鹿よね。でもそこが最高に尊敬してるところなんだけどね♪」


その場の皆が大笑いしました。


料理長「リサさんヴァーミリオンペッパーは急に不作と聞いています、市場になかったらそれ以上探さないでください

高騰しているものをわざわざ買うほどの事じゃないので。執事にヴァーミリオンペッパー購入の許可を頂いているので代金は執事から貰ってください」


リサ「承知致しました」


料理長「マリア様、どうぞ楽しい余暇をお過ごしください」


マリア「ありがとう!」


そして翌日レッドアイズ島に出発するのでした。



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