22話
アムスの待つ部屋に駆け込むギルド長と受付嬢
ギルド長「お待たせしましたアームストロング様!」
アムス「大して待っていない、早く金に換金してほしい」
ギルド長「はい!お金なら今直ぐにお渡しします!」
受付嬢に手配するように伝えるギルド長
ギルド長「アームストロング様、我が国王陛下が王都でお待ちです」
アムス(あのカードで俺が勇者ってバレたな…品種改良の実験設備に目が眩んだ俺が馬鹿だった…)
アムス「俺のような農夫に国王陛下がなんの用があるのだ?」
ギルド長「勇者誕生の知らせから3年が過ぎました…いつ魔王が復活するかもわからないのですあなたは人族の未来なのです、どうか国王陛下のもとへ向かってください」
アムス「断る」
ギルド長「これは国王陛下からの勅命ですぞ!王都へ向かわなければアームストロング様、いや勇者様の立場が」
アムス「しらん!俺は農夫だ!勇者などではない!もう金などいらぬ!収穫が残っているから帰る!」
足早に帰路につくアムス
ギルド長「おい、いるか?」
受付嬢「はい」
キルド長「事の顛末を大臣に伝えよ」
受付嬢「はい」
瞬く間に消える受付嬢
そして数日後の玉座の間にて
家臣「かくかくしかじかのようです」
怒りに震える国王
国王「なんたる無礼者!!!我が勅命を無視するとは!!」
家臣「とはいえやっと見つかった勇者です、何卒寛大なお心を」
国王「そうだな、これからこの国のために命をかけさせるのだからな、多少の無礼は水に流そう」
家臣「さすが国王陛下」
国王「家臣達よテッド・アームストロングなる勇者を諭して我の前につれてくるのだ!これは勅命である!生きていれば方法は問わない!連れてきた者には褒美をだす!」
家臣達「承知しました!!」
国王「行け!!」
慌ただしくなる城内
国王(やっと勇者を見つけたぞ!とりあえず一歩前進という所だな…賢者の方も早く見つけ出さなくては…)
それから毎日のように王都の者が代わる代わるアムスのもとへ現れ国王への謁見、これは勅命であると言っても
そんなの知らないと突っぱね畑を耕すアムス。
王直轄の暗殺部隊が身内を誘拐を実行するもアムスは天涯孤独で親友と呼べる存在も確認できずこれもまた失敗したのであった。
国王「あれから3ヶ月だ!!何をしておる!!!」
家臣A「あの男はかなりの変わり者でして農業以外の事は全く関心が無いのです…」
国王「我が勅命すら関心が無いというのか!!」
家臣達「左様でございます」
国王「わかった、もうよい!これ以上待てぬ!やつが来ぬのなら我がいこうではないか!」
家臣「国王陛下!なりませぬ!国王陛下の威厳が!」
国王「魔王がいつ復活するかもわからないのだ!魔族を根絶やしにするためなら威厳などいつでも捨ててやるは!」
家臣「国王陛下!!」
国王「近衛隊長はどこだ!」
近衛隊長「ここにおります!」
国王「軍を従えて勇者のもとへ行く、農夫とはいえ勇者だ!屈強な兵士でも命の保証はない!
近衛隊長「我が軍は肉の盾になって陛下をお衞り致します」
国王「準備にかかれ!明日早朝には王都を出る」
近衛隊長「御意」
こうしてアムスの畑へと王国の軍が進行したのであった。
評価・感想・いいねを頂けると励みになります!ブックマークして頂けると大変嬉しいです!




