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麒麟との戦いの勝利の宴は最高潮を迎えていました。
仮設テントの中にあるソファで意識を取り戻さないアムスの頬を撫でながら膝枕をするマリア
マリア「アムス、お願いだから目を覚まして」
リサ「マリア様、アムス様の心拍も脈も安定しています。後は焦らずに意識が戻るのを待ちましょう」
マリア「そうね…」
その頃あの世でもこの世でもない世界で意識を取り戻すアムス
アムス「ここはどこだ、やけにまぶしいな…」
???「魂に精神が結びついたか…」
アムス「誰かいるのか?ここはどこだ?」
???「誰か?ここは私だけが支配する事のできる肉体の必要ない世界」
アムスは声が聞こえる強い光りの方をまぶしげに目をこらしました。
アムス「いったい誰なんだ?」
???「私はお前がいた大地を創造した女神だ」
アムス「女神!?そういえば戦いはどうなった?皆は無事なのか?」
女神「大帝が麒麟を消滅させたから人族も魔族も無事だ」
アムス「よかった、本当によかった。麒麟を消滅できたんだな、本当によかった…」
女神「さて元の身体に戻る準備はできたか?」
アムス「どういうことだ?依り代になった後は大帝が俺の身体を使うんじゃないのか?」
女神「これは本当に特別な事だからな」
アムス「無限創造の力は麒麟を封印か消滅させるために使ったんじゃないのか?」
女神「大帝はその存在を等価に麒麟を消滅させた、無限創造の力はお前の魂を依り代に戻すために使ったんだ」
アムス「俺は自分の身体に戻れるのか?」
女神「ああ、我が創造した大帝と麒麟のエピソードはここでピリオドだ。次のエピソードを楽しみにしよう…」
アムス「次の?」
女神「さぁ自らの身体に戻るがよい…」
アムスの魂は自身の身体に戻っていきました。
そのころ生身のアムスの身体は
リサ「マリア様、人族の古い言い伝えで魔王に永遠の眠りの魔法をかけられた勇者が人族の姫の口づけで目覚めるという話があるのを知っていますか?」
マリア「初耳だわ?そんな物語があったの!?」
リサ「はい」
リサ(そんな話あるわけないじゃないですか…)
リサ「マリア様の口づけでアムス様が目覚めるかもしれません、いかがですか?」
マリア「私がアムスに口づけ!?」
そこに現れる酔っ払ったミラ
ミラ「アムスはまだ目を覚まさないの?」
リサ「ミラ様、これより人族に古くから伝わる目覚めの口づけでマリア様がアムス様を目覚めさせます」
ミラ「なにそれすごい!私も立ち会うわ♪」
マリア「リサ!私まだアムスにキスをするなんて言ってないわよ!」
リサ「アムス様がこのまま目を覚まさなくても良いのですか?」
マリア「良いわけないじゃない!でも本当に私のキスで目を覚ますのかしら…」
リサ「ダメで元々じゃないですか!マリア様!」
ミラ「そうだ!ぶちゅ〜〜〜っていってまえ!」
マリア「絶対他の人には秘密だからね!約束よ!」
リサとミラ「OK!」
膝枕をやめてソファにアムスを寝かせるマリア、そしてアムスに口づけをしました。
マリア(アムス、お願いだから戻ってきて…。私にはあなたが必要です…)
リサ(マリア様のファーストキス♪)
ミラ(マリアって意外に積極的ね…)
それでも目を覚まさないアムス
マリア「ほら!やっぱり昔話なんてそんなもんよね、でも諦めたりできないからこれから脳医学でも勉強するわ!」
マリアが立ち上がり出口の方に向くとアムスがむくっと上体を起こしました
マリア「そろそろ宴の食べ物がなくなる頃だから私つくってくるわね」
リサ「待ってくださいマリア様!後ろ」
マリア「後ろなんて向いてられないわよ!」
ミラ「マリア!マジで後ろ!」
マリア「後ろ後ろなんなのよ!前進あるのみよ!」
アムス「本当に女衆はいつも元気だな…マリア、水を貰えるか?頭がめっちゃ痛い」
マリア「へ?」
後ろを振り向くマリア
マリア「アムス…。アムスなの?」
アムス「そうだ、どうやら戻ってこれたようだ」
マリアはアムスに飛びつきました
マリア「心配したんだから!もうダメかもって思った!アムスを取り戻せなかったらわたし」
アムス「心配かけたな」
ミラ「目覚めのキッスすごい!みんなに報告とカイトとロイドよんでくる!」
アムス「目覚めのなんだって?」
リサ(本当に目覚めさせるとは…。さすが私のマリア様です)
テントに飛び込んでくるカイトとロイド
カイト「アムス!お帰り!戻ってくると思ってたぜ」
アムス「ああ、ただいま」
ロイド「身体に違和感は無いですか?」
アムス「俺の中にいた大帝は完全に消えたな…」
ロイド「でもその腰のフォルダーの鉈や鎌で身動きが取れないように見えませんが」
アムス「そういえばそうだな」
フォルダーから鉈を取り出すアムス
アムス「以前と変わらないな、大帝の力が無くなったのに不思議だな」
リサ「私の中の鳳凰がそれは長い時間大帝様の力を宿したからだと言っています」
アムス「そうか、それはありがたい置き土産だな。農業がはかどる」
マリア「目覚めてすぐ農業の事?本当にあきれるほど農業馬鹿ね!」
アムス「マリア、腹が減ってきた。なんか美味しいやつを作ってくれないか?」
マリア「もちろん♪」
マリア(あなたのためにならこれからいついつまでも…)
NEXT EPISODE 完
魔王ミラ・レティスを主役にした新しい物語が始まりました。
魔王でも愛し愛されたい!https://ncode.syosetu.com/n9015hs/
よろしくお願いします!




