17話
アムス「お待たせロイド!」
ロイド「いいえ」
アムス「ロイドはさ、おっちゃんが俺の農具を作る所を見てみたい?」
眼が輝くロイド
ロイド「当たり前じゃないですかーーーー!!絶対見たいです!」
アムス「農具だぞ?」
ロイド「農具だろうがなんだろうがシド様の作業を見る機会などないのです!弟子入りの願いも武具作成の修行をして貰えるなんて思ってないのです!シド様の技術の片鱗でもいいから感じたいのです!」
アムス「熱いな!俺はなんだかお前が好きだな!」
ニコニコが止まらないアムス。
アムス「ロイド!おっちゃんの許可はもうとってある!農具が完成するのに1ヶ月はかかるけど大丈夫か?」
ロイド「本当ですか! 長期休暇中なので大丈夫です!でも農具に1ヶ月って大量に作るんですか!?
私も鍛冶見習いとは言え農具ならお手伝いできる事はあるはずです!」
アムス「それなんだけど、2つ絶対守って欲しい事があるんだ」
ロイド「何でしょうか!」
アムス「1つ、見た事を絶対に公言しないこと」
ロイド「はい」
アムス「2つ、見るだけで俺達に何も聞かないこと!」
ロイド「はい」
アムス「さっき言った手伝うとかしないでほしい、声を出さないで邪魔にならない所でただ見ているだけって事!それが条件!!」
ロイド「わかりました!」
アムス「俺がロイドを気に入ったから特別に見せるんだからな!」
アムスの目から本気を感じたロイド
ロイド「グリーンスミスの名に誓って守ります」
アムス「なら中へ行こうか!いきなりびっくりして声出さないように口を手で押さえておくといいよ〜」
ロイド(農具で驚くわけないでしょ…見たいのはシド様の技術だから…)
工房の中へ入るアムスとロイド
そしてロイドは口から心臓が出るほどの衝撃を受ける。
ロイド(何故ここに最新の高レベル融解炉があるんだ!国家武具工房にある炉がここに!さすがシド様!!)
シド「小僧!アムスが言った事絶対守れよ!もし破ったらグリーンスミス家ごと潰してやる!邪魔にならねぇように見るんだぞ!」
うなずくロイド
シド「アムス!炉の近くに例の塊もってこい!」
アムス「例の?霊の?」
シド「素材の名前は言うな!」
アムス「りょうか〜い」
アムスは霊獣塊を炉の近くに運びます
シド「そっと降ろせよ!1ミリでも浮いた状態で降ろしたら床割れるからな!」
そ〜っと降ろすアムス
ロイド(???見た事ない素材だな農具にあれの塊を使うのかな?自分で素材を集めたなら農具に何を使おうが法的にも問題ないけどいったいどういう素材なんだろう?素材マニアの僕でも知らない素材がまだあるなんて・・)
シド「ああ!!」
【ピキッ】
床に亀裂が入る!
アムス「おっちゃんごめんよ…」
シド「いや仕方ない事だ物が物だからな…」
ロイド(何がおきたんだ?床に亀裂!相当重い素材なのか!?)
シド「裏に隠しておいたアレとってこい!でかくて裏口から入らないから細かくしてくれ」
アムス「了解!」
裏に行くアムス
ロイド(シドさんも気になるけどまだ炉にも火をつけてない!今ならアレが何か見るチャンスかも)
邪魔にならないように裏をのぞくロイド
覆われていた布から現れた大きな爪を見て目が飛び出すロイド。
ロイド(あれはおそらくカオスドラゴンの堅翼爪!素材図鑑にあった!はじめて見た!なんでこんなものがここに!!)
堅翼爪を繊維の方向に軽々引きちぎるアムス
ロイド(おいおいおいおいおいおいおーーーーーい!魔獣素材ランクSSは人の力で引きちぎれる代物じゃないぞ!
彼はいったい何者なんだ!!)
ロイドの真後ろに立つシド
シド「小僧、俺の口からも言っておく、お前が見た事全て公言するな、そして見てもいいが何も聞くな、わかったな?」
何度もうなずくロイドであった
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