15話
南の塔の大鐘が響き渡るその時をおなじくして城内では
家臣「陛下―――!」
国王「わかっておる!!勇者の数日後に賢者の誕生とは!!これは間違いなく人族が魔族を討ち滅ぼす機運!」
家臣「明朝すぐに賢者さまの所在も各ギルド長に確認するよう伝えます!」
国王「王家の言い伝えでは賢者のギルドカードは灰色のプレートから赤く輝くプレートに変わると言われておる!そのむね伝えよ!」
家臣「はっ!」
国王(勇者だけではなく賢者が誕生するとは!これは願ったり叶ったり!魔王が復活したとしてもこれならいける!!)
強く拳を握る国王
一方その頃城下町のシドは
シド(このタイミングで賢者の誕生とは!!これで戦争への道がさらに強くなる!そうすれば素材も更に高騰するのでは!)
すっかり酔いが冷めるシド
シド「これは行ける!!もう一軒!」
賢者の誕生に沸き立つ国民と何故か浮かない顔の国民
人族の中でも少しずつ本当に戦争が必要なのか、このままの平和が続くことはできないのか
そんな思いを抱く者が増えていくのであった。
翌日
シド「驚いた!!!!」
白鉄鋼の値段が50%上昇していた
シド(このまま4日後の朝まで上がり続けろ!!)
さらに翌日
シド「きたきたきたーーーー!昨日より更に100%上昇!3億だ3億!」
そして予定していた5日後の朝になりました。
世話になった宿屋の父娘に丁寧な挨拶をし馬車をレンタルして向かったのは初日の紳士服屋。
ドアを開けるシド
ランプ「きたかシド」
シド「ああ」
大きいスーツケースを3つ渡されるシド
ランプ「今日の相場で入れてある5億3千ちょいだ」
シド「確かに……」
顔を見合わせたとたん吹き出すシドとランプ
シドとランプ「ガーハッツハッツハ!笑いがとまらねえ!!」
シド「お前さんはもう売却したのか?」
ランプ「もうちょい様子みる事にした、今は相場が上がり続けてるからなしかもこの量を一気に売ったら暴落するしな」
シド「ちがいねぇ!じゃあ急ぎの用があるからいくわ!世話になったな!」
店を出て馬車に乗りメルトの炉作成工場へ向かいました。
若い守衛「ブラックスミス様!」
シド「社長に会いたい」
若い守衛「お取り次ぎいたします」
先日の部屋に通されました、そして現れるメルト。
メルト「来たって事はそうなんだな?」
シド「ああ3億用意した」
スーツケースを渡すシド
メルト「素材が高騰してて本当はこの値段じゃ譲れないんだが部下に確認させるからちょっと待ってくれ」
シド「だと思ったよ、賢者誕生だからな、だからこれは俺からの謝礼だ受け取ってくれ」
1億が入ったバックを渡され中身を確認するメルト、そして部下に下がるように指示をしました。
メルト「わりぃな、助かるは…」
シド「ちょいと金が沸いてきてな!それより俺の工房に設置はいつになる?」
メルト「王国への納品が終わった今は暇だから明日からお前の村へ向かえる」
シド「それは助かる、村までだって数日かかるからな、ところで聞き忘れたんだが炉の燃料はなんだ?」
メルト「基本石炭で構わないんだが霊獣塊を溶かすならSランク魔獣の素材だな骨、歯や牙はだめな、毛とか皮とか肉とか燃えるなら問題ない」
シド「Sランク!!爪は?」
メルト「爪はOK」
シド(よかった〜!カオスドラゴンの爪使うしかねぇなこれ)
ブツブツ小声で独り言をいうシド
メルト「領収書や納品書はどうする?」
シド「一切不要だ、出所が追えないようにしてほしい試作炉は廃棄した事にしてほしい」
メルト「わかった、口止め料はもうもらっちまったしな」
1億入りのバッグを指さす
シド「すまん、恩に着る」
こうして無事に最新の炉を手に入れ西の村へと帰路につくのでした。
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