10話
砂煙をあげ走りシドの店に向かうアムス
アムス「おっちゃん!」
シドの店の前にあっという間に到着しました。
シド(なんだ?思ったより早い帰還だな、どうせ道中でコツコツやるの諦めたんだろな…往復だけで4日かかるんだぞ?今回は偵察だったとしても一時帰還まで4、5日はかかるのにまだ3日しかたってないぞ…)
シド「だから最近の若いもんは…」
店の扉を開けるシド
アムス「ただいま!洞窟の中でかっこいい骨?をゲットしたんだけどなんせでかい!店の裏に置いてもいいかな?」
シド「おおおおおおおおお!!!お前!これどうしたーーー???わかった!裏におけ!帰路だれかと話したりしたか?」
アムス「一直線で帰ったからだれとも話してないし会ってもいないよ!」
シド「それならいい!急げ!」
店の裏に骨を運ぶアムスそしてすぐさま大きな布で覆い隠し足早に店の看板を裏面【CLOSED】にし鍵をかけた。
シド「お前それどうした?」
アムス「ああそれ骨だけゾンビから持ってきた、翼の生えた超でかい牛みたいなやつマジ超超超でかかった!」
シド(カオスドラゴンに違いない)
シド「お前これは正確には骨じゃない、俺でも一度しか見たことがないカオスドラゴンの堅翼爪だ
堅さ、強度が異常な素材だ!これを売れば一生暮らせる代物だ
どうするんだアムス?ってかなんでお前がカオスドラゴンを倒せたんだ?
カオスドラゴンの縄張りまで深くもぐったのか?」
アムス「その話は後で後で!これみてよ!」
リュックから白鉄鋼の大きな塊をだす
アムス「これ白鉄鋼だよね?」
白く輝き光る白鉄鋼
あいた口をパクパクさせるシド。
シド「お前・・その大きさどうなってる…アシッドスライムからは米粒程度しかとれないはずだ…」
アムス「ああそれね」
ポケットから数粒とりだしてシドに見せる。
アムス「このちっさいのはアシッドスライムからとれた!この粒の方は記念にとっとく!」
キラキラする粒を眺めニコニコするアムス
アムス「こんだけあれば白鉄鋼足りるよね?」
シド「当たり前だ、100分の1も使わん、残ったのはどうする?」
アムス「おっちゃんの作業代金は残りの白鉄鋼で足りる?」
シド「余裕で足りるどころかそもそも代金もらうつもりもあんまりなかったというか…」
アムス「それはダメだよおっちゃんもきっちりもらって!」
シド「それなら1割程度分けてもらえれじゅうぶん」
シドの話を途中でさえぎるアムス
アムス「あっそうだった!なんかお宝もらったんだよね〜〜」
リュックの中から白虎に譲渡された素材、鉱石のような巨大な塊と
白虎柄の皮、爪、牙をとりだしテーブルの上に置きました。
すると一瞬で机が壊れて地面に素材がめり込みました。
シド「お前これまさか」
アムス「これおっちゃんが言ってた霊獣ってやつの素材?」
驚きで意識がもうろうとするシド
アムス「おっちゃん大丈夫!?!?」
シド「あ、ああ、少し驚いてな、大丈夫だ、てことは霊獣にあったんだな?」
アムス「白虎って言ってた」
シド「おいおいまじかよ!勇者じゃねえかお前!こんな所で油売ってる場合じゃねえぞ!王都に行って勇者になった報告をするんだ!」
アムス「嫌だ!!俺は勇者になんかならねぇ!農夫になるんだ!」
シド「お前の気持ちはわかる!だがお前は今や勇者なんだ!その力はお前のためだけにあるんじゃないんだ!」
アムス「白虎は勇者にならなくて良いって言った!農業ライフエンジョイして良いって言った!」
シド「へ…?」
アムス「力も素材も好きに使って良いって言った!だからさこの素材って白鉄鋼よりも良い感じにならない?
もしならないならいらねぇんだよな」
シド「本当に白虎が良いっていったんだな?嘘じゃないんだな?」
アムス「命にかえて嘘はついてねぇ!」
キリリとするアムス
シド「この塊は言い伝え通りなら霊獣塊、用途は剣や鎧を作る素材、皮や爪、牙は霊獣の霊力、守護や霊力が宿る差材だ当然俺も初めて見る代物だ!そして白鉄鋼などと比べていいそんな陳腐な素材じゃない、魔王に対抗できる究極の素材だ!」
アムス「よしOK!これで作ってもらえるかな?代金はその白鉄鋼全部で!」
シド「本気なんだな?本気の本気なんだな?お前が勇者という事がばれたらどうする?」
アムス「そん時はそん時だ俺の夢は最高の農具で最高の農業をする事だから!」
シド「わかった!お前の農具おれが作ってやる!だがしかし少し時間をくれ!うちの工房の設備ではその素材を加工できない!だがこれだけの白鉄鋼があれば炉の新調などの資金は問題ない!1番の問題はこの素材の重量だ!勇者のお前には軽いかもしれんが俺には霊獣塊を転がす事すらできないんだだからお前は俺の助手をやれ!問題ないな?」
アムス「もちろん!ありがとおっちゃん!」
シド「明日から王都に行って白鉄鋼の売却と炉の手配などしてくるお前は2週間後にまたここにくるんだ、いいな?」
アムス「わかった!」
シド「てかこの白鉄鋼の塊はどうやって手に入れた?」
アムス「白虎から力もらった後に全身白鉄鋼のゴーレムに襲われてさ、一か八かで殴ったらバラバラになったその一部分だよ」
シド「なるほどな、、アムスこの大きさだと怪しまれるんだはちょっと米粒くらいの大きさに砕いてもらえるか?」
アムス「できるかな?やり過ぎて砂みたいになったらまずいよね?」
シド「砂だと運搬しにくいかな」
アムス「なら弱めで調節しよう!せーーーの!」
デコピンで軽く弾くアムス
【パーーーーーーーン】
ちょうど良い粒になる白鉄鋼
シド(こいつまじ勇者だは…)
シド「あとは俺がやっとくからいいぞ?疲れたろ帰ってゆっくりやすめ!」
アムス「それが全く疲れてないんだ!でも畑の作物が心配だから帰るよ!じゃあ二週間後ね〜〜!」
我が家に帰るアムス越しに
夕焼けの麦畑の穂が波のようにゆれるのでした。
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