休憩
第1回目のテストが終わった。
基本問題しか出てなかったので超楽勝だったぞ・・・。
これは平均点高いだろうな・・・。
テストが終わった後、先生達は採点にはいるらしく午後が休みだった。
明日からテスト返しが始まるので、それに向けての休暇?みたいなものかな。
事前に「一緒に午後遊ぼうぜ(意訳)」とオーガから言われ了承したので午後はオーガと共に王宮にてお茶会をすることになっている。
オーガ、ウォールと共に王宮のテラスに向かう。
王宮の廊下には所々に薔薇が生けてあるお高そうな瓶が何個もあった。
ファルナー王国の王宮では「薔薇王宮」という異名があるほど一年中薔薇が咲き乱れている。
何故そんなに薔薇があるのかと言うと、「歴代の王が好きだったから。」らしい。
ファルナー王国の歴代の王は何故か薔薇が超☆大好きなのだ。
薔薇が好きすぎてずっと王宮に飾っていたら他国の使者や王がその薔薇の量に圧倒されたらしく、面白おかしく「薔薇王宮」と呼んだらその呼び名をファルナー王国の王が大変気に入ったらしくその呼び名を定着させたらしい。
そんな歴代の王に刺激されたのか、ファルナー王国の血筋を引くやつらはこぞって狂ったように薔薇が大好きなのだ。
もちろん、王太子であるアルフレッドも大好きらしい。
そんな大好きな薔薇がとんでもなく美しく咲き乱れるファルベルンの薔薇園は鼻血を吹くほどの楽園・・・否、天国だそうだ。イカれてるな。
アルフレッドやオーガはよくうちの薔薇園に来ては「はぁ・・・本当に美しいよ・・・素晴らしい・・・。」と見惚れている。
目なんてハートマークが浮かんでいる。恍惚とした表情でそっと薔薇を手に取る王子たちは素晴らしく絵になるが、長時間そこに居座って薔薇を熱心に口説く彼らにドン引きしてしまう。
お姉様は「殿下達は素晴らしい感性をお持ちよね・・・さすがだわ。アルフレッド様素敵・・・。」と仰っていたが、私には理解できそうもない。あいつらやべぇ。
そんなことを考えながらいつの間にか着いていたテラスでお茶を飲む。
なんか最近ことある事にお茶を飲んでる気がするな・・・・・・紅茶美味しい。
ウォールとオーガは2人でワイワイと早速テストの話をしているらしい。
「今回は意外と簡単だったな。」
「そうですね。基本問題ばかりでした。」
「だが、配られた回答を見たら何個か計算ミスをしてしまったみたいだ。簡単だと油断してしまった。」
「次間違えなければ大丈夫でしょう。私も後半の引っ掛け問題で間違えてしまったみたいですし・・・お恥ずかしい・・・。」
「ウォールが間違えるなんてことあるんだな。」
「私をなんだと思ってらっしゃるのですか・・・?」
「・・・どんな問題も間違えない完璧人間だとばかり・・・。」
「なんですかそれ・・・。」
そう言ってクスクスと笑い合う2人は1枚の絵画のように美しい。
それを紅茶を飲みながらぼーっと見てると、オーガから「お前はどうだったんだ?」と聞かれた。
「うーん、まぁ、取れてると思う。」
「なんだその言い方・・・。出来てないと思う問題はなかったのか?」
「まぁね。」
そう答えると、オーガは目を釣りあげてウォールは信じられない顔をした。
「え、ライネお嬢様・・・お勉強していたんですか・・・?あんなに筋トレばかりしていたのに・・・。」
「そうだぞ!お前、筋トレしてばかりの筋肉バカだと思っていたのに・・・!」
「おいおいおいおい、おめーら今私に大変失礼なこと言ってるの気付いてる?????」
確かに筋トレばっかしてたのは否定しないが。
「あんなに狂ったように筋トレしていたのにいつ勉強していたんだ?」
「普通に夜に。お姉様に教えて貰いながら。」
そう言うと、ウォールは目を見開いて驚いたような顔をした。
顔がうるさいナリ。
「え!ローゼお嬢様と一緒にお勉強してらっしゃったんですか・・・!?てっきり遊びに行っていたのかと思っていました・・・。」
「違うに決まってんでしょ・・・。」
こいつ・・・私をなんだと思ってんだ・・・夜にお部屋に行ってまで遊びに行くわけないだろ・・・。
ジト目でウォールを見るとウォールは苦笑して「すみません。」と言った。まぁ、許すけど。
「ライネずるいぞ!俺も兄上に教わりたい!!兄上に手取り足取り教えてもらいたい!!!!でも兄上はいつもお忙しいからなぁ・・・。あぁ、兄上・・・。」
うっとりと手を組んで目を細めるオーガを見て、思わず「ブラコンきも・・・。」と言ってしまうと、2人とも声を揃えて「「見ていて気持ちが悪い程重度のシスコンである貴方/お前が言えることじゃないです/だろ。」」と真顔で言ってきた。
・・・こいつら、まじ失礼じゃね???????
ウォールに至ってはお前うちの執事だよね???? 失礼じゃね?????????
処すしかないですね。
憤慨した私によりテラスは破壊され、ウォールに宥められながら私は帰宅したのだった。




