王子が幼なじみになるようで
私が第2王子であるオーガと喧嘩?をして、アルフレッド野郎にメンチ切ってから・・・何故かわからないが、2人がよく訪ねてくるようになりました。
本当に解せない。
オーガはオーガで
「お前を絶対にコテンパンにしてやるからな!!
この俺に対して偉そうに説教したこと、後悔させてやる!!このクソ女!!」
と言ってきたので
「やってみろ、ばぁ〜〜〜か!!」と嗤ってやれば、ムキになって飛びかかってくる。
が、毎度毎度やり返してやっている。
わぁ、私やっさしい!!!!!!()
アルフレッド野郎はアルフレッド野郎で、
よくちょっかいをかけてくるようになった。
それだけならまだしも、「私に見せつけるように」姉に絡むようになった。
「ちょっと!!!!!お姉様に触るな!!!」
と、アルフレッド野郎がお姉様に触れる度に怒鳴るのだが、アルフレッド野郎はそれを愉しむように爽やかに笑って「僕達は婚約者だからいいんだよ。君に言われる筋合いはない。ね、ローゼ?」と赤面した私のお姉様にそれはもう妖艶に微笑むのだ。
・・・そう、私の!!!!お姉様に!!!!!!
え??まじでなんなの???私の大天使☆ローゼたん♡に穢れまくってもう穢れませんみたいなところまできたお前が触れるなよって話じゃない???ってかこいつ本当に7歳かよ・・・。
( ライネチャンオコダヨ! っ^ω^)≡⊃)3゜)∵←アルフレッド
まじ許さん。
・・・でも、お姉様がアルフレッド野郎に腰に手を回されて幸せそうに笑っているのを見ると、なんとも言えなくなるのだ。
___少し前に、アルフレッド野郎とお姉様でなんだか話し合いをしたそうだし。
なんか、ある日突然に
「アルフレッド殿下と、お話し合いをしてくるわ。きっと、婚約解消ね。私って、ほんと駄目駄目よね・・・。」
と寂しそうに呟いて、泣きそうに微笑むということをしながら話し合いに向かったお姉様に向かって
「大丈夫です!!!アイツと婚約解消したらお姉様はライネが娶ります!!!安心してください!!!お姉様誰よりも愛してます!!!!」
そう、クソデカ声で言った記憶は新しい。ちなみにそういった時のお姉様は苦笑していた。悲しい。
それから1〜2時間後・・・話し合いから2人で仲良く帰ってきたと思えば・・・そこに、それはもう真っっっっっっ赤に赤面して涙目になりながら幸せそうにこちらに小走りで戻ってきたお姉様とその後ろでなんだかツヤツヤしてお姉様を眺め微笑むアルフレッド野郎を見て、なんかもう、うん、悟ったよね。
とりあえず、いつアルフレッド野郎を殺そうか悩んでるよ。ハハハハハハッ。
・・・さらに心労MAXになることがある。
それは、オーガがこっちに突っかかって返り討ちにする度、「こらこら、ライネを虐めて泣かせていいのは私だけなんだから。やめなさい。」と意味深にこちらを見て笑うアルフレッド野郎のことだ。
めちゃくちゃゾワゾワする。鳥肌立つよ。
お姉様は、「まぁ、殿下ったら。そんな冗談もおっしゃるんですね。」と微笑むが・・・。
否、絶対にこれは冗談じゃないだろ、と思った・・・。
なぜなら、「冗談」と微笑むお姉様に向かって曖昧にそれでいて完璧な笑顔で肯定も否定もしないからだァ!!!!!!!!!!!!!
・・・ああああああああ、本気で怖いんだが。
いや、怖いっていうか、気持ち悪い。
うん、この言葉がしっくりくる。気持ち悪い。
きめぇ。まじきめぇ。こんなんが皇太子とかファルナー王国終わりだわ。まじで。
・・・最悪なことに、よく遊びに来る2人のせいで2人が幼なじみになりそうです・・・。
ッッあぁああ!!!
ほんと!!やだぁ!!!!!!!!!!!!!!
・・・って、おぉい!!!!
勝手にお姉様に触るなっつってんだろ!!!アルフレッドこのクソ野郎!!!!!!氏ねやオラァ!!!!!!!!!
こちとら同担拒否ガチ勢じゃボケェ!!!!
公式のカップリングは求めてないんだよッッッ!!!!!
・・・あぁ、お姉様と穏やかに過ごしていた日々が懐かしい・・・。
なにが悲しくて5歳で過去を懐かしまなきゃならないのさ・・・・・・もうやだ・・・ばぶぅ・・・。
赤ちゃんになりたい、ライネであった。