第二十話:怒り
前話から、ちょっとアブナいカンジになってきました。だんだん深くて暗い内容に…。
もう少しで一部を終わらせようと思っているところです。
樹里と沙紀が同時に……!!!
ってかんじの第一部最終話を考えています。
バンッ
沙紀「くそッ…!柴咲のヤツ……絶対許さないわよ…!」
ドクン…
沙紀…どうしたんだろ…。
柴咲さんが、何を…?
真紀「沙紀、どうした?柴咲に何かされたのか…?」
沙紀「涼が……柴咲のヤツに…!」
真紀「……神楽坂さまが…柴咲に……?」
沙紀「…ゴメン。やっぱり…何でもナイ…。」
真紀「………そうか…。」
沙紀「うん…ごめん…。」
…沙紀……。
涼って…沙紀のカレシの……神楽坂涼………だっけ…?
神楽坂さんが…柴咲さんに……何をしたっていうの……?
葵「福山……。」
え………?
樹里「し…柴咲さん………!」
葵「助けて……福山…。」
樹里「柴咲さん……。一体…何があったの……?」
葵「…い…言えるワケないじゃない…。あんなコト……!」
え……?
あんなこと…?あんなことって……何…?
葵「ここでは……言えない……。」
樹里「どこなら…言える…?」
葵「…やッ……ヤダ……!今は…言いたくない……!」
樹里「…分かった……。」
一体、柴咲さんに何があったの……?
沙紀「ねぇ、樹里。」
樹里「…何……?」
沙紀「ねぇ、柴咲葵のコト…自殺するまで追い詰めて……。」
樹里「……は…?どういう意味……?意味分かんないよ……。」
沙紀「言葉どおりの意味よ…。アイツに…自ら命を絶たせるのよ……。あんたなら、出来るハズですものね…。」
樹里「いッ…イヤよ……。どうして、わたしが柴咲さんにそんなコトさせなきゃいけないっていうの?」
沙紀「アイツは………許せない……死ぬまで追い詰めてやる…!」
樹里「何があったのか知らないけど、わたしはそんなこと出来ない。」
沙紀「…ふ…ん……。沙紀の命令を断るって言うのね…。それなら、沙紀も容赦しないわよ。まずは、あんたから。あんたのこと、死ぬまで追い詰めてやるわ…。それでもいいなら、どうぞ断って………フフフ……さーて、どうするのかなぁ♪」
樹里「やるわけないじゃない……。」
沙紀「ふぅん…そうなんだー…。それなら、遠慮せずにいかせて頂くわ♪」
沙紀はポケットからカッターナイフを取り出し、私に向けてきた。
樹里「いッ……イヤッ…!やめて……!」
沙紀「やめないわよ…。あんたが死ぬまではね……。」
樹里「やッ……!!」
私はそのまま教室から逃げた。
沙紀「言ったじゃない。逃がさないって。」
沙紀はカッターをポケットにしまい、私をゆっくりと追ってきた。
私は保健室に逃げ込み、ベッドに隠れた。
樹里「キャッ……!」
涼「あれ?君…沙紀と仲いい…福山樹里ちゃん…だっけ?」