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遭遇
曲がって少し歩くと、違和感に気が付いた。
低い唸り声が聞こえる。それも頭に直接響いてくるような不思議な声だ。
だんだんと声がする方に近づくにつれて気づいたら駆け出していた。
「助けてって言ってる?」
その唸り声が
苦しさからくるものだと気付いたからだ。
走って走って何度も曲がって
息が切れる頃、そこにたどり着いた。
見たことのない知らない場所だった。
そしてそこには、見たこともないくらい大きな生き物がいた。
それは、確かに生きていた。
なぜなら輝く二つの目がわたしの視線とぶつかったからだ。こちらを見るその目は、とても澄んでいて言葉では、いい表すことができない色をしていた。