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 読者の皆様どうもこんばんわ。そしてこちらの作品ではお久しぶりです。


 今回は隆司君の従魔登場です。それでは本編をどぞ!

 さて、移動して“魔物室”へ来てみたはいいが……どう考えてもこの数は………


「あの〜…魔物の数が随分少なくないですか?」


「………貴方が遅いからですよ。あれからどれ程時が立ったと思っているのですか?(ジト目)」


 …………返す言葉も御座いません。


 でもなぁ〜……


「まあ、少し見て回ってみます。……居なかったら最悪無人で魔獣が多い場所にでも移転してもらえばいいし。」


「どうぞ、御ゆっくり。」


 さて、見て回りますかね。


……………………………………………


 ……まともなモンスターがスライム族しか居なかった件。


「………あの〜…」


「…何ですか?」


「…モビルスーツや鉄人は魔物では無いのでは………」


「……私にそう言われましても………」


 そう、“ゴーレム”コーナーに何故か置いてある日本の某有名な漫画とアニメで見た事の有る奴が、何故か置いてあった。


「そも、こんな魔物ってそちらの世界にいますか?」


「………………………………………御答えしかねます。」


 長い沈黙の後、悲痛な声で答える職員……成る程。恐らく俺達の転移を企画した奴の趣味か。


 ………何と言うか…こんな奴を持って行ったら場所によっては世界観壊れないか?大体著作権的に絶対ヤバいだろうし………


 まあでも俺はこれらを選ばない。


 見て回って既に決めた。


「決まった様ですね。」


「はい。







 俺は異世界でスライム無双をする事にしました。」


…………………………………………………


 さて、俺の契約したスライム族を紹介しますかね。


 ちなみに確認だが、スライムは食事と環境でそれぞれ違いが生じていると考えられており、環境適応をする為に分化して同種族から異種族へとそれそれが変化する面白生物である。


 そんな多種多様な中から選んだのはコイツらだ:


・鋼スライム


 金属と数種類の非金属元素を好むスライムの一種。全身が鋼で出来ており、耐食性が高いスライム。全身は金属の様に固いが、身体の形が変幻自在で有る事が特徴。俺はこの中から“炭素鋼”“ステンレス鋼”“コールテン鋼”2匹ずつと契約した。


・毒物スライム


 人が毒物と一般的に分類したものを好むスライム。見た目はほぼ普通のスライムと変わらない。だが、体内に巨大な液胞?を持っており、更に発達したゴルジ装置?を持っている事から体色は大体青紫色をしているので違いは明白。俺は“無機毒スライム”と“有機毒スライム”1匹ずつと契約した。単体毒のスライムも居たのだが……流石に放射能を常に排出しているスライムと一緒には居れないので断念した。


・魔元素スライム


 魔元素と呼ばれる謎元素を好むスライム。魔法・魔術の行使が可能。但し他の種族と比べて肉体的に弱い。体色は魔元素の属性に左右される。俺が契約したのは“炎スライム(白蒼)”“水スライム(青透)”“風スライム(白緑)”“雷スライム(白紫)”“土スライム(黒茶)”“時空スライム(黄橙白)”“光闇スライム(灰)”各2匹ずつ。


・ノーマルスライム


 何の属性も持っていない分化前のスライム。今後の可能性に掛けて、俺は何と………計50匹と契約した。つか、この50匹が俺との契約を望んだので、何となく断れなかった。この中で9匹はとは、鬼・天魔・土魔族としてそれぞれ眷属契約をするつもりだ。後は…まあ色々楽しみにしておこう。


 鋼6匹、毒2匹、魔14匹、ノーマル50匹の計72匹と契約した。そして消費したポイントは何とたったの72ポイント……凄い得をした。


 つか、殆ど誰も選ばなかったんだな〜……(遠い目)


 それで、予想していた以上にポイントが余った……嬉しい誤算だ。


 これなら本当は欲しいと思っていた護衛用兼鍛錬相手として人型の魔物と契約出来る。


 だが、“俺の目当て”はこの部屋に居ない…聞くだけ聞いて見るか。


「…あの。」


「何で御座いますか?」


「アンデッド系の魔物って何処ですか?」


「アンデッドですか…珍しいですね。まあいいでしょう。着いて来て下さい。」


 珍しいって事は……誰も選ばなかったのか…


 ま、まあ既に事切れた遺体系の魔物と契約したいとは思わないのかもしれないな……


 でも逆に考えみると、意志の疎通と最低限の知能を持っている奴なら炎と光以外に弱点を持たない最強の護衛兼師匠になると思うのだが。


 そんな訳で、来ましたよ。


「…ウッ」


「………」


 立ったまま気絶した職員……かく言う俺も、鼻と目が滅茶苦茶痛いです(涙)


 ……アンデッドが選ばれない訳って、この臭いか?


 仕方が無い、自分でこの先は行こう。


 そして、俺は異臭のする部屋を進んだ。


………………………………………………


 いや〜………偉い目に有った。


 臭くて死にそうでした…今は何とか安全地帯に居る感じで…つか、後から考えればこういう時こそスライムに頼れば良かった(泣)


 何で思いつかなかったんだろう……orz


 さて、今はそれより契約する魔物だが……俺が狙っているのはスケルトンロードとリッチ。


 高位のスケルトン族は言語を理解し、更に剣士か魔導師として最強だと言われている。


 出来ればリッチとロード1体ずつと契約したい。


 そして目の前に居るのは……


「俺、俺を選べ!!」


「いや、儂じゃ。」


「拙者が…」


 …………何か全員、必死に自己アピール。気分としては、多分優柔不断な面接官?


 ……どうしよう………


 そう思っていた時、足下からガタンと音がした。


 ん?何だ?


 足下を見ると、そこには棺桶が置いてあった…漆黒で、相当古いものだ。


 蓋には梅の花をモチーフにした様な装飾がして有り……見ていると何となく懐かしい気分になった。


 俺は迫って来る連中を無視して、棺桶の蓋を開けた。


………………(???)………………


 私は眠っていた。


 もう眠ってから何年何ヶ月経ったか分からない。


 だが、それでも眠り続けていた……私が仕えるに値するロードが現れるまで…………


 そして、その瞬間が来た。


 血が凍り付く様な緊張感が走ったと思ったら、血が滾る様な熱が全身を駆け巡る。


 …ああ、分かる。


 かつて私が御仕えした“ロード”の魂が近くに居る…別世界で転生されていたのですか。


 そして、ロードは私の棺を見つけ…蓋が開かれた。


 目を開けると、そこには銀髪黒目の少年が居た。非常に驚いた顔をして、私を見ている…懐かしい。前も初対面ではその様なお顔をされていた。


 未だ心身共に幼いが、確かに主の転生体である事は明白。そして…今世も仕えるに値すると私は判断した。


 だから、私は跪いた。


「〇〇様、ベラドナ・フラン・ジョルジュ・ラ・ローレンアーク、再び御仕えしますことを御許し下さい。」


 すると、少年から魂が抜け、私の前に来られた事が分かった。


「久しいな、ベラドナ。だが、私の現世の名は〇〇ではない。我が名は橘隆司となり、今は我が記憶も封印してある…いずれ解くが。それより面を上げよ、顔が見たい。」


 顔を上げると、そこには光の束が有った……主殿だ。


「ベラドナ。何故自由にならなんだ?」


 悲し気な声で主は問いかけた。


「私の主は貴方様以外に居りません、故に、私は再び相見える時のためにアンデッドと成り、封印致した次第で御座います。」


 …だから、私の求める自由は主殿の隣に立てる自由のみ。


「……だが、現世での私は殆ど別人だ。それでも仕えるか?」


「ええ、貴方様の崇高な魂をこの少年は見事に受け継がれております。」


 少年は貴方様自身とは似て非なる存在と言う事は重々承知しております…ですが、私はこの方だと決めたのです。


「そうか。」


 主殿は嬉しげなお声をされていた。


 その後、私は少年の事を詳しく聞いた。どの様な場所でどの様な生活を御送りに成られていたか等話しを聞き、主殿が前世と殆ど変わらない方だと再度確信した。


 少し凝り性で、とても気が弱い方。それでも一度決断された事は何が有ろうと最期まで全うされる…それこそ時には残忍な行為も辞されない程。


 そして話し終えると光の束は、少年の身体へと戻られた。そして少年は目を覚まし……


「え、俺?」


 と。


 元の主殿と態度が瓜二つ。私は再び相見え、御仕え出来る事へ歓喜した。


…………………(end)……………………


 ………今俺の身に起こった事を説明しよう。


 足下の棺オープン → 美女が寝ていた!! → 目を開けると俺に跪いた → 一瞬ブラックアウト → 美女がやっぱりいた!!


 しかもだ……


「主殿、私と契約して下さい。」


 俺の好みドストライクな茶髪茶目かつ色白で巨乳な美女。秋葉原のメイドカフェとは違って(アレはアレでいいが…)、本格的な中世ヨーロッパのメイド服に身を包む美女。


 種族は何と……ノーライフ・クイーン。しかも、始祖。


 彼女は俺に契約を願い、俺は………


「こんな俺で宜しければ、御願いしたい。」


 …何となく頭を下げていた。


 顔を上げると彼女はクスリと笑っていた…やっぱり俺がこんな美女に頼むとか……身分不相応ですよね…分かります。


 そう思って少し落胆しそうになると、彼女は俺の右足へ跪いて……舐めた。


 ………………………?!


「いや、そんな、その、駄目だよ、汚いから!!」


 完全パニックになったが、彼女は落ち着いた声で


「主殿の足が汚い等、私にとってはあり得ません…貴方様は崇高な方なのですから。」


と、おっしゃっておりますが………


 俺が慌てていると、俺と彼女の周りに霧が発生した。霧は俺達を飲み込む様に包み……俺は彼女の存在を文字通り間近で感じた。抱き締められている様な、触れている様な……体温は低いが、何故か心が暖まった。


 霧の中から彼女の恍惚とした声が聞こえる……


「ああ、主殿……主殿を側に感じますわ…ああ♡」


 時々喘ぎ声を上げながら、俺を全身で包み……………暫くすると、霧がまた1つの身体へと戻った…彼女の姿だ。


「契約は、成立しましたわ。」


 俺は咄嗟にポイントを見て見ると…確かに100ポイント減っていた……え、これだけ?


 このは少なくとも最上位のアンデッドなのに?!


 俺は彼女に尋ねてみた…失礼かも知れないが、知るべきだと思ったから。


「主殿、相手が真に願って契約した場合はそのポイントでしたか?は減りません。


 故に、今まで主の契約したスライム達もまた主殿との契約を望んでいたのでしょうね……最初に契約出来た事に嫉妬致しますわ。」


 ……牙を剥く彼女…おお、スライムが震えている…いつも以上に何か怖がっている。


「そのぐらいにして、えっと…」


「私の事はベラとお呼び下さいませ。」


「えっと………ベラ?」


「ッ……////////」


 何故に赤面する?!俺の方が恥ずかしいんですけど?!!!!


 今それはいいとして、だ……


「…多分ここに居るって言う事は俺がこれからどうなるのか知っているよね?」


「ええ、心得ております。」


「俺としては他に戦闘が出来るアンデッド系の魔物と契約しようと思っているんだけど?」


 彼女はどう見ても戦闘向けではない気がするし……だが、彼女は無表情になるときっぱりこう言った。


「…及びません。私自身も武術の嗜みは御座いますが、専用の眷属が居ります故、他の契約は不要ですわ…増して、あの様な愚図で無能な連中等主殿の足を引っ張ります(ボソッ)」


 ………今サラッと毒を吐いたよ、この人。


 でもそれなら確かにいいかもしれない…このメイドなら何か俺を裏切らない気がする。


 うん、ならこのままポイントは持ち越して、異世界に行くか。


「あ、俺は橘隆司、普通に隆司でいいから。」


 彼女は凛とした声で、ニコリ温かい笑顔を浮かべて返事をした。


「これから“永久”に御仕えさせて頂きます、隆司様。」


 これからこっちを少し更新して行きたいな〜と思っております。


 実は、”それで(以下略)”と途中でコラボする予定なので、それが始まる前に隆司君の冒険wを描きたいと思っております。


 それでは次回も宜しく御願い致します。

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