表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/20

2

 大変長らく御待たせ致しました。申し訳ございません。


 では本編をどぞ!


 あれから数時間程俺は㊙本等を読んで時間を潰した。そしてスマホで設定した“五時間”を過ぎたというアラームが鳴ってから“決定”のボタンを押した。


 ………すると何の前触れも無く襲って来る痛み。


 頭は多大な情報量が一気に流れ込み、知恵熱が。全身の骨や筋肉からナイフをぶっ刺した様な激痛…成長痛が。内蔵からも、抉られて強制的に再生させられる様な激痛が。


 痛い!痛い!痛い!いたい!いたい!イタイイタイイタイ………


………………………………………………


 それから更に数時間位経った後、やっと痛みが引いた。あれは拷問並みだった。今までのリンチでの暴力でさえ可愛く思えた。


 何しろ、人体から出てはいけない音が出たのだから。


 バキ、ボキ、グシャ、ドクドク、ガッシャン、…(形容し難い音)……等々


 ああもうあんな経験はこりごり。二度と御免だ。それにもし俺の心臓が弱かったら…確実に逝っていたな。何処にとは敢えて言わないけど。


 さて、造り変わって?どんな姿になったのか見てみますか。


カシャッ(スマホで自分を撮った。そして拝見中。)


 …………………………………誰?


 スマホの写真に写っているのは身長165cmで、短足で、デブで、眼鏡で、ニキビ面で、キモい俺ではなかった。


 そこに写っていたのは………身長180〜190程度の銀髪黒目の優男だった。


……………………………………………


「……マジで俺かよ。」


 一旦自分の肉体がどう魔改造されたか見るため、裸族ナウ。そして色々と確認したけど、一応俺だって事は分かった。


 流石に幾ら“魔改造”でも、背中と腹に無数に有る刃傷痕は消せなかった様だ。


 まあそれはともかく。肉体的な変化は、足と背が伸びて、顔の骨格と頭の形が変わって、全体的に脂肪の変わりに引き締まった筋肉になって……そんで、頭髪がちゃんと生え揃っていた!!


 元々家系的に毛根が弱いらしく、親父や兄貴は誤魔化すため坊主頭にしていた。俺は…坊主は御免なんでな。まだ出家はしたく無い、煩悩万歳!と言うより、まだ残っている毛が頑張っているのにそれを剃り落とすのは嫌だったと言うか……


 まあ今は銀色な剛毛が生えているけどね?しかし何故に銀色?厨二チックだな……でもまだこれ+眼帯とか+オッドアイとかじゃなかっただけマシか?


 ………そう思っていた時期が俺にもありました。


 良く見ると完全な黒目では無くなり、右側が赤黒い色、左側は青黒い色だった。遠くから見れば黒になるけど、近くで見ればバレますね。厨二病ですね、本当に有難う御座いました。


 自分の姿を写した確認用の姿写し(貸してもらった)の前で暫くOrzしていたが、他に色々確認しないといけないと思い出し、復活した。


 そう、キャラメイクの様に設定した能力がちゃんと使えるかどうか。これが一番大事ですね、容姿なんて吹っ飛ぶくらいに。


 ……異世界入りして直ぐにアボンは無いからな。


 さてと、確認して行きますか。と言う訳で、職員を呼んだ。


「すいません。」


「何で御座いますか?」


「あ、身体能力等色々試したいのですが、そんな場所って御座いませんか?」


「え?」


 固まる職員。その様子を如何わしげに見る俺。


「あの、だから、ちゃんと設定した通りに動けるか試したいのですが。……まさか予備動作無しで異世界に放り出すつもりだったんですか?」


「いえ、今までその様な事例が無かったので。」


 くどいので、俺は痺れを切らせた。……何か前より沸点が低くなっている様な…………。


「で、有るんですか?無いのですか?」


「あ、あります。ご案内致します。」


 そう言って、俺達は教室から出て移動した。


 不定期連載ですが、次回もまた宜しく御願い致します。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ