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リトルフォーチューン―あるいは引きこもりの妹の話であって―  作者: やまみひなた@不定期更新
3.7/恋と愛
163/163

3.7/18 (終)

 旅立ちの日に相応しい晴れ間が陽光と共に広がる。

 今日は卒業式、若かりし頃の集大成とも言える日だ。

 右左は準備があるので僕より先に家を出ていったが、僕はゆっくりと学校へ赴いていた。

 普段こない父兄が校舎をうろうろしている。一方、受験が無事終わった人間と、終わらずに延長戦に入った人間の悲喜こもごもな姿もあちらこちらで散見された。

 野ノ崎はどうしてるかなと思い、教室へ遊びに行ったが、これがクラスメイトとの最後になるかもしれないと思ったのだろう、積極的にクラスの人間と話をしていた。

 これは邪魔するわけにはいかないな。僕は野ノ崎に声をかけず教室へ戻っていった。

 そうこうしている間に、担任がやってきた。後ろには子息の晴れ姿を見るために赴いてきた父兄が並んでいる。

 担任は咳払いして教室中をぐるりと見渡した。

「卒業、おめでとう。受験合格した奴はよかったな、失敗した奴、来年がある、気を強く持てよ」

 そんな言葉で始まった最後のHRは淡々と進行していった。

「何日か前に練習しただろ。馬鹿なことやったら卒業取り消して退学だからな」

 と、担任が冗談を飛ばすが誰も笑わない。今この空間がとてつもなく張り詰めていることを如実に表していた。

「チャイム鳴るまでまだ時間があるな……。適当に話をするか」

 と、担任は教卓に手をつけ一人話し出した。それは彼が二浪して一頃投げやりになったこと、大学に入って心変わりして勉強に打ち込むようになったこと、そして教師になったことなど彼の人生をダイジェストで振り返るものだった。

 だがその話は意外と周囲の心を掴んだのか、暗かった一遍の不合格者に少しばかり色よい顔を取り戻させていた。

 僕はこんな風になれるのかな。

 心の底に、そんな思いが過ぎる。

 するとチャイムが鳴りだした。この話もここで終わりだ。

「それじゃ、体育館に行くぞ。繰り返し言うが馬鹿な真似はするなよ」

 と、彼が手厳しく言うと、周囲の生徒達は「……はい」と気の張った声で返した。

 廊下を渡り、渡り廊下を過ぎていく。最初は慣れない場所だったそこだったのに、今ではここにいるのが普通に思えた。

 人間って不思議なものだ。この学校に何の感慨もないって言ってたのに、神様さんと出会ってからここが大切な場所に変わっていった。

 一階に着き担任が止まる。そして重い扉を開けた。綺麗に並べられた席に、一部の生徒が座っている。

 担任は何も言わず真っ直ぐ歩き、僕達の席と思しき場所で止まった。

「粗相はするなよ」

 と、担任はそう言い残し、席から離れていった。

 この行事を以て僕の高校生活もついに終わりか。そんなことを考えて二十分も経つと、周りの席に続々と同じ学年の生徒全員が着席していった。

 教師がマイクのテストをする。ちゃんと聞こえることを確認した後、軽い注意をし始めた。

 何とも言えず、まどろっこしい段取りだ。それでも僕達は無言の拘束を強いられる。そんなことを思っていると、校長が出てきた。

 校長は演壇に立つと、咳払いをすることもなく、柔和な笑顔で周囲を一望した。

「生徒の皆様、そしてご家族の皆様、今日という晴れの日にお集まりいただきありがとうございます。今年も無事に、生徒諸兄が卒業出来何よりです」

 と、校長は挨拶を始めた。これが長いんだよな。周りは泣きそうなムードより早く終われという顔付きに変わった。

 それから校長の話をどのくらい聞いただろうか。長いなと思いながら待っていると、校長はこほんと咳払いした。

「それでは」

「校長先生、ありがとうございます。次は次期生徒会長から送辞の言葉です」

 その言葉に僕はびくっとした。右左だ、右左がこの大きな会場で人のために声を張り上げる。

 本当に大丈夫なのか。僕は心配しながら舞台袖から入ってくる右左の姿を見つめていた。

「皆様、本日はお集まりいただきありがとうございます。そして三年生の皆様、ご卒業おめでとうございます。今まで色々な大変なことがあったと思いますが、それを乗り越えられたのはひとえに先輩方がご立派だったからだと思っています」

 右左は挨拶の言葉をしっかり大きな声で話していた。これなら大丈夫かな。僕はそんなことを思いながら右左の背を見ていた。

 右左は挨拶を粛々と告げる。何のサプライズもないかな。静かに聴き入っていると、右左の声の調子が、少し重いものに変わった。

「……私は、憧れていた人がいました」

 右左が咄嗟に発した一言が、周囲に沈黙を寄こす。

「その人も、今日卒業します。これから、その人に頼らない、生徒会長として自らの身を律して……律して……頑張らなきゃ……頑張らなきゃいけ……いけなくて……」

 右左は涙声を必死にこらえながら、次の言葉を何とか振り絞っていく。

 右左は涙を漏らしている自分が情けないと思ったのか、顔を上向き大きな息を吸い込んだ。

「皆さんの残された一つ一つのことが、この学校の大切な財産です。これからも、この学校で学んだことを誇りに頑張って下さい」

 と、最後に右左は笑顔で礼をすると壇上から静かに降りていった。

 右左の涙に釣られたのか、一部の女子などもちょっと泣いている。右左は本当に強くなった。もう僕がいらないのは明白だ。

 そして舞台袖に隠れていた教師が校長へ紙束を持っていく。

「3―A――」

 と、校長は次々と名前を呼び出していく。最初の一人には色々な言葉をかけるのに、二人目以降は以下同文だ。

 でも、こんな風に終われるとは思っても見なかった。良かった、僕は心の底から思った。

 それから卒業式がつつがなく終わり、僕と野ノ崎、ミミは校庭で静かに座っていた。

 どこかへ遊びに行くのもいいのだが、せっかく最後の学校だ、ここでのんびりするのも悪くないと、お互いに思っていた。

「終わったなあ。委員長は無事合格、そして俺は田舎暮らし」

「お前の場合これからだろ。田舎に引っ越しどうするんだよ」

 僕が野ノ崎に苦言を呈すると、野ノ崎は一笑に付すように空を見上げた。

「田舎なのは嫌だけどさ、そこにはそこの人生があって、俺はそうする運命だったじゃなかったって思うわけよ」

「うわあ、野ノ崎君前向き」

「いつまでもうだうだ考えてても仕方ないからな。一宏も頑張れよ」

「ああ、頑張る」

 と、僕らが話している最中、校舎から小さな人影が僕達に迫ってきた。

「右左?」

「ここにいたんですね」

 右左は息を切らせながら僕達を見る。野ノ崎は失笑しながら右左を見ていた。

「何の用だよ。あ、一宏の第二ボタンないから。自分で取って二宮にやるんだって」

「おい野ノ崎……」

「事実だからいいだろ。というか最後の日なのに一宏に告白する奴いねえなあ。二宮のことが大分広まった感じだな」

「もう野ノ崎君……右左ちゃんは何の用?」

 と、ミミがあどけない笑顔で訊ねると、右左は相好を崩して背筋を真っ直ぐ伸ばして答えた。

「せっかくだから、みんなで写真撮りたくて」

「ああ、なるほどな。こんな機会ももう最後か。ちょっと待てよ。すみませーん写真撮りたいんですけどシャッター押してもらえませんか?」

 野ノ崎は近くにいた父兄に声をかける。こんな日に嫌と言える親の方が少なくて、僕達は同じフレームの中に収まることになった。

 スマートフォンに写真が残る。こんなのも終わりか。僕が俯きながら郷愁に似た笑みを漏らしていると、右左が僕の右腕を掴んでいた。

「……兄さん、これで最後ですよね」

「弁当は作るけど、実質最後だな。一緒に学校に行くこともないし、休み時間に話すこともないし。でも右左は今みんなから求められてる。自信を持っていい」

 僕がそう諭すと、右左は大きな声を上げて涙をこぼしだした。

「私、やっぱり自信がないです! 兄さんがいてくれたから頑張れたけど、一人だったらどうすればいいのか分からないです!」

 右左の涙ももっともだった。きっと学校に行けるようになったのも、僕が側にいたからという理由だろう。でも、そこを肯定していれば右左はいつまで経っても巣立てない。

 僕は右左の肩をぽんと叩き、ゆっくり頷いた。

「右左、自分らしくやってる右左が、みんな好きなんだ。だから、時々弱い所だって見せてもいい。右左が右左らしいこと、それがみんなの求めてる楠木右左なんだ」

 僕が頭を上からくしゃくしゃ撫でると、右左はしばらく黙って、顔を上げた。

「なれるかどうかはわからないですけど……頑張ります」

「うん、頑張って」

 僕達のそんな話が終わると、野ノ崎が背伸びしながら僕の方ににやついた笑みで見てきた。

「なあ一宏、最後だしカラオケでも行かねえ? ミミは行くって」

 野ノ崎は軽く僕を誘惑していく。やれやれ、僕は呆れながら一言返した。

「悪い、今日先客があって」

「先客……? まさか二宮か!?」

「うん。あの人の家で色々」

 色々、という言葉を聞いて野ノ崎が生唾を飲み込んだ。そしてミミも苦笑していた。

「ま、まあ何っていうか二宮さんもカズ君もオープンだよね。そういうの羨ましい」

「ミミ、だったらさっさと彼氏作れ。俺とミミは一宏にバカにされてるぞ」

 と、ありもしない妄想で責め立てられるのだからたまったものではない。

 そうこうしていると、駅前の待ち合わせまであと少しの時間になった。

 野ノ崎とミミとはここでお別れかな、と思ったが、きっといつかまた会えると信じている。

 僕は右左と二人に手を振り、その場から駆けだした。

 駅前のロータリーにつくと、人葉さんが車を停めて待っていた。後ろの座席には神様さんがいる。

 彼女は僕に気付くと窓を開け手を振ってきた。

「遅かったねー」

「友達と喋ってて」

「何だ、てっきり学年中の女の子に迫られて身動き取れないようになってたって思ったぞ」

 人葉さんはこの間までのしんみりした顔が嘘のように、明るい二宮人葉に戻っていた。

 僕が車の後部座席に乗ると、人葉さんはバックミラー越しに微笑んで車を走らせた。

「本当はさあ、車で出迎えずに家で一宏君を待ち構えようかと思ってたんだよね」

「何それ、お姉ちゃんそんなこと考えてたの?」

「うん。家に呼び出して裸エプロンで誘惑」

 けらけら笑う人葉さんに神様さんは本気でむっとした顔を見せる。だからそんなことを考えるなと言いたい。

 神様さんはそんな人葉さんの相手をするのに疲れたのか、彼女を無視して僕を見た。

「一宏君、おめでとう」

「……ありがとう。ようやく一つ終わったって感じ。でも新しいスタートなのかもって思う」

 僕が微笑を交えて俯くと、神様さんは僕の手の平に自分の手を重ねてきた。

「君は今まで何だってこなしてこれた。大丈夫、必ず乗り越えられる」

「まあ双葉もそう言ってるけど、花屋うまく経営出来るようにならなきゃね。お客さんに愛されなきゃすぐ閉店だよ」

 いきなり手厳しい言葉が飛ぶ。しかしそれは事実であり、努力がすぐに結びついてくれるわけでもないのも事実だ。

 これから大好きな人と一緒に歩む未来を見る。その傍らに、もう一人、大切な人も支えるという生き方を僕は選んだ。

 それは色々と重くて辛い道だと分かっている、でも僕は辛さよりも得られることの大きさを求めてこの道を選んだ。そこに後悔なんてあるはずもない。

 車が十分ほど走ると、神様さん達の住むタワーマンションに到着した。駐車場に車を停めたあと、僕は二人に誘われる形でマンションに入った。

「一宏君」

「何ですか?」

「今日は母上は気を利かせて出かけているぞ。その言葉の意味は分かるな?」

 彼女の言葉に僕は赤面する。今更どうこうという間柄でもないが、それでも明け透けとなく言われると恥ずかしさが勝る。

「お姉ちゃん、一宏君が困ってる」

「あはは、一宏君の反応面白いからついついからかいたくなっちゃってさ。……一宏君、制服姿似合ってるけど、今日で最後だね」

 人葉さんは最後にしんみりと呟いた。そう、僕がこの服を着るのもこれで終わりだ。

 この服を着て期待なんてまったくない学生生活を送ると思っていたのに、大切な人と出会って人生が変わった。

 紆余曲折があって、別れを覚悟しなきゃいけないこともあった。でも今、こうして自分自身の手で大切な人達を抱え込める。

 僕は、幸せな人間だ。

「右左ちゃんは何してんの」

「生徒会の話し合いがあるから一緒に帰れないって話でした。その分家で話しますけど」

「うん、いい仲だ。さて、家についたけどまずお風呂入る?」

「……なんでお風呂なんですか」

「だって汗臭かったりしたら嫌じゃない」

「だからなんで汗臭さが話の中心に出るんですか」

 僕がおいおいという声で呟くと、人葉さんは失笑を抑えながら自分の部屋へ駆けていった。

「お姉ちゃん、本当に変わんないね……」

「そうだね。でもあの人の思い詰めたところ見てたら、今の方がいいと思う」

「私もそれは同感かな。真面目なお姉ちゃん、やっぱりちょっと変だったもん。あんな風に余裕を持ってる方が、お姉ちゃんらしいかな」

 神様さんのはにかみが、心の隙間にぴったり収まる。やっぱり、人葉さんはあの人を食った感じでなければ駄目だ。だから僕は、あの人にからかわれても笑顔でいられる。

 リビングで待っていると、人葉さんが戻ってきた。

 誘っていますよと言わんばかりの薄手の服は、直視しづらくて僕は視線を右往左往させていた。

「一宏君、卒業おめでとう。卒業記念に一緒の時間を過ごすのは私だよね?」

「……お姉ちゃん、ふざけすぎると怒るからね」

「あはは、双葉、冗談だって。可愛らしい服探したらこんな感じになったってだけ。そもそも人葉さん機能性重視で可愛らしい服あんまり持ってないし」

 そんなことか。僕は肩を落としながら人葉さんを見つめた。

 出る所は出て引っ込む所は引っ込む。本当に姉妹揃って理想の体形をしていると思い知らされる。

「一宏君、料理作ってあるんだ。食べない?」

「え、本当? ありがとう!」

「そう喜んでくれると嬉しいな。お姉ちゃんも下ごしらえ程度は手伝ってくれたから、一応姉妹の合作ってことになるのかな」

 彼女の笑顔は全てを赦す。僕は笑いながら、テーブルの方へ移った。

「私も料理作れるようにならなきゃなあ。外食尽くしでは栄養価が偏る」

「でも今勉強してるんでしょ?」

「うん。何か数学の問題解いてるみたいな感じでコツ掴めれば何とでもなりそうな気がしてる」

 分量、火加減、加熱時間、確かにこまめに計算をする感覚に似ている。その慣れない作業に人葉さんは飛び込んでいる。それは僕にとっても嬉しいことだった。

 冷蔵庫から神様さんがサラダボウルを取り出す。そして一匹まるまる使ったローストチキンをぽんと置いていく。

「さ、食べようか」

 と、彼女が呟いた時、僕はポケットからあるものを取り出した。

「神様さん」

「ん、どうかした?」

「最近使ってる。便利だよ、ありがとう」

 と、僕が見せたのは神様さんからもらった革のカードケースだった。彼女は照れくさそうに笑いながら何も言葉を返さない。

 そう、僕はこういう関係を望んでいたんだろう。

 二年前、僕は家族という存在を信じなかった。

家に帰ることになって頭の中にあったのは自分が捨てたと思った妹のことだった。

 そこで新しい出会いなんてあってもどうでもいいと思っていたのに、神様さんと知り合った。知り合って、彼女の優しさが僕の心の中にあったくすみを取り除いてくれた。

 その縁が続き、人葉さんとも知り合えた。どちらも大事で、どちらも守り通したいと思う。

 人葉さんと神様さんが料理を切り分け食事にありついていく。僕も苦笑しながらそれを口にした。

 隣に座る神様さんの横に、そっと手を延ばす。彼女の手元に置いたのは、自分で外した制服の第二ボタンだった。

 こんなものが何かになるわけでもないけど、僕は彼女に少しでも思いを伝えたかった。

 彼女はボタンに気付いたのか、くすりと笑って僕の手のひらに自分の手を重ねた。

「一宏君、私、頑張って君のこと幸せにするね」

「ありがとう。僕も頑張るよ」

「おいおい、私は無視かー」

「人葉さんも幸せにしますよ。これから、みんなで頑張っていきましょう」

 そんな言葉が溢れると、その場が明るい空気に包まれた。

 これからのことなんて分からないけど、僕達は今を生きていく。その今の中には嬉しいことだけでなく、悲しいことや辛いこともあるだろう。

 でも、一人じゃなく大切な人がいるからそれを乗り越えられると信じられる。

 昔は未来なんて暗いものだと思っていた。今、僕の目の前に広がる未来はきらきらと輝き続ける。

 僕達は生きる。どこかで小さな花が咲き、光に包まれた未来を見上げるように、誰かの一生だって晴れの日も雨の日も光を見上げ続ける。

 だから、諦めずにいられる。神様さんと出会うまでなら流していた多くの出来事を、僕は今、大切に受け止めている。諦めないために、そして願う自分になるために。

 春の温かさが窓から覗く。

 僕は一人じゃない、色んな人に支えられている。そう教えてくれるような、陽春の輝きを胸に仕舞いながら、僕は神様さんの隣で食事を皿に取り分けた。

ようやく終わりです。番外編も含めた最終回です。

番外編と言いつつ実は人葉を軸にした話だったというのは多分どっかでバレてたと思いますがそこは初志貫徹させていただきました。


そう……反省点……反省だらけですね。週一更新と言いつつアバウトに10日くらいで更新してたりそこは特に反省しております。

時間がかかった理由としてこの展開でよかったのかな、という点がありました。整合性を求めるなら双葉と一緒になって人葉とは別れるというのが筋ではないかと考えたのですが、人葉が不幸になる展開というのもいまいちしっくりこない。じゃあ二人同時に……というのもギリギリまで悩んで。

ただ自分の中で出した結論がこれなのでそこに悔いはありません。長い間かかったけど無事に終われて良かった。

長い間お付き合い頂いた読者の皆様には本当に感謝しております。読んでいただいているということがアクセス解析なんかで可視化されたことでモチベーションアップにつながりました。本当にありがとうございました。

さて、また何か書かなきゃなあと思いつつ、現在頭の中で設定を練り上げ中でございます。早くても半年後とかなので多分皆様忘れていると思います(笑)。

次はどんなお話でお会い出来るでしょうか。もし覚えていらっしゃったら次の作品もよろしくお願いいたします。

それでは(こんな後書きでいいんだろうか?)。

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