《200文字小説》食う *変更有り
部活の先輩から聞いた話ですーーハッハー!
駅の構内で一人の男が、道行く人に向けて何か呟いている。
興味を持った俺は、その呟きを盗み聞きしてみることにした。
「人」
なるほど、普通のサラリーマンだ
「豚」
確かにデブいなあのおばさん
「鳥」
あのモヒカンがな
「レタス」
あーレタスの模様のファイルか
「牛」
服の柄か?
突然彼は俺の方を向いて、「爪」と言った。
爪がどうしたって?
「私はそいつが最後に食べたものが分かるんだ。」
あぁ、成程。
玲子の指、食べちゃったもんな。
答え分かりました?
*「俺」が言われた言葉を、「手」から「爪」に変えさせてもらいました。
まあ、俺が何を言われたかはほぼ関係ナッシングなんですよ。
草だろうが絵の具だろうが吐瀉物だろうが脳髄だろうが。
重要なのは、その前です。