番外編 リターンフロムアドリーム
前回の番外編の続き。過去1文字数少ないです。まあ番外編だから……
「……ここは……」
俺は見慣れない天井を見上げていた。
「あ、起きた?」
一人の女性が俺の顔を覗き込む。
「ああ……カリン」
「体調はどう?大丈夫?」
久しぶりに彼女に会ったような気がする。にしても俺は何か体調を心配されるようなことをしたんだっけか。
「……俺、どうしたんだっけ」
「えーと、コルミナさんの実験に付き合ってぶっ倒れた」
ぞっ。体中の皮膚が粟立つ。コルミナさんに一体ナニをされたのだろうか。怖いので聞かないでおこう。と思ったら、
「いやー、新しいポーションの被検体、大変そうだったねー。回復するはずなのに、使った瞬間ビクンビクン痙攣して倒れちゃった」
思い出したくない感覚が無理矢理呼び覚まされる。思い出すだけで今にもぶっ倒れそうだ。
「やめてくれ、思い出したくない」
この前までの戦争でうけたダメージの総量より今回受けたそれの方が大きかった。
「ふふっ、じゃあまた明日」
彼女はそう言って部屋を出ていく。
「ふー」
まだ戦争で大きい魔術を連発した疲労が残っている。変な夢を見たような気がするが、それはこの疲労のせいだろう。どのような夢だっけか。思い出せない。
「にしても、あのポーションは兵器として開発した方がいいよな」
しまった、ついあのポーションのことを考えてしまった。あんなの忘れなければ。
おや、と気がついた。俺の部屋のベッドはこんなに豪華だったか?いやもとからかなりなものだったはずだが。ポーションの苦痛のせいで記憶が少し飛んでしまった。ていうか、コルミナさんも謝罪の一つくらいしてくれよ。まあ結局最期まで彼女に謝られることは無かったが……
「救世主様ーーーーー!!!」
カリンとは違う女性の声が響き渡る。おそらく遠くで叫んだのだと思われるが、それでも鼓膜にかなりのダメージが入った。
やれやれ、またかと思いながらも、大声の方へ向かう。
「ちょっと待っててくれー!」
可能な限り大きい声で答えたが、彼女の声には敵わない。いや彼女のそれと比べる方が馬鹿らしい。
まあ、ちょっとした人救いの始まりだ。一日が始まって早々何かしらのハプニングがあるというのは気が重いが。
ていうか、外暗くないか?今何時よ?てか俺はどれくらい気を失っていたの?近くにいたメイドに聞く。
「えーと、もう日付が変わる頃で、アダム様が倒れてから2日です」
おい、コルミナぁ!!!!
救世主の声が宮殿中に響き渡ったという。
本編の流れが決まらないため番外編で誤魔化す作者……毎日投稿の危機!!
では、また次のお話で。




