第四百六話 要求【ハリス】
運営に関わって忙しい毎日だったが、いつの間にか残り一日・・・。
残った四人は、誰が優勝しても観客は納得するでしょう。
闘神の称号は誰が手にするのか。
ただ、どう贔屓目に見てもルージュ様はありえない・・・。
◆
「いっちばーん!」
「先に影から出たのは私です」
「あんた負けず嫌いだね」
ミランダ様と二人で、誰よりも先に運営本部に入った。
だが、まだやることはない。
「新聞見た?」
「はい、大きく取り上げられていましたね」
記者たちは寝ずに仕事をしてくれた。
まあ、祭りなのだ。これくらいはしていただく。
「二百人以上の規模だったからね。討伐に参加した七十人はみんな英雄だってさ」
元戦士、騎士団、衛兵団、それに闘士が協力し盗賊団を捕らえた。
闘技場の席がすべて埋まるのは間違いないだろう。
立ち見はどれくらい入るか・・・。
「アメリア様には申し訳ありませんが、彼女のおかげですね」
「騎士団とか衛兵団も気分いいだろうね。しばらくは街歩けば頑張ってねーとか言われるよ」
「他の女性と子どもたちも全員身元がわかりました。子どもたちの両親は、泣きながら騎士団長に頭を下げていたそうです」
「子どもとはずっと手繋いでろって、どこに行っても呼びかけてんのにね」
もっともだ。戻ってきたから良かったものの、取り返しのつかないことになっていた可能性もある。
その時は騎士団を責めていたのかもしれない・・・人間とはそういうものだ。
◆
「なるほど・・・調子いいわけだ」
話題が体調のことに変わり、その理由を説明させてもらった。
「はい、リラさんから教えていただいたので間違いないです」
「じゃあ・・・あいつの胸に抱かれてたんだ・・・」
「それ以上はされていませんよ」
疲労も残らず万全の体調、むしろ感謝しかない。
「ふふ、お二人とも早いですね」
「あ、おはよー」
「おはようございますミランダ様」
二人だけの談笑の時間に、この世で一番嫌いな存在が現れた。
ちょうどいい、私になにも期待しないように言わせていただこう。
「今日は楽しみですね。きっと幸福な一日になるでしょう」
「あなたにお話がありました」
「そ、そうなのですか?なんでしょう?」
コトノハは嬉しそうに近付いてきた。
・・・触れられるわけにはいかない。
「近寄らなくても話せます。そこで止まってください」
「・・・わかりました。お話ができるのなら構いません」
理由が無かったとしても、記憶を読まれるのは気分が悪い。
「ちなみに、ミランダ様にはあなたの正体を教えてあります」
「・・・そうでしたか」
「えっと・・・なんかごめんなさい」
「いえ、いいのです」
ミランダ様も謝る必要は無いというのに・・・。
「正体を明かさずに近付き、人の記憶を読むのは感心しませんね。せめて断ってからが礼儀ですよ」
「私が作った命です。断りを入れる必要はありませんよ」
「つまり嫌われたいということですね?」
「そういうわけではありませんが・・・」
口答え・・・減点ですね。
「せめて、あなたの正体を知っている者に対しては許可を取ることをお勧めします。悪用しないとわかっていても気分はよくありません」
「ミランダ、あなたもそう思いますか?」
「うん・・・なんかやだ。覗かれてるみたいな感じで気持ちわるい」
「気持ちわるい・・・」
はっきり言われてから気付くか。
私以外の意見があればいいようだ。
「今後はそうします・・・」
「信用はしていないので、今後も触れないでください」
「信用なさい・・・」
命令・・・これも減点ですね。
まあいい・・・。
「昨晩、リラさんとチル様を呼び出しましたね?」
それでは本題に入ろう。
◆
「・・・申し訳ありませんでした」
コトノハは素直に頭を下げた。
反論も無いので、本当に悪いと思っているのだろう。
「あなたは、私に憎まれたくてやっているのですか?」
「違います・・・」
「ハリス、もういいじゃん。ねちっこいよ」
ミランダ様が呆れた顔をした。
ねちっこい・・・。
「そ、そうですよね。それに私は嫌われたいとは思っていません」
コトノハが調子に乗り出した。
味方ができるとすぐこうなるのだろうか?
「行動がそうなのです。私からリラさんを引き離すことで、どう思われるか考えてください」
「リラを精霊にしたこと・・・感謝しているくせに・・・」
「出て行っていただきますよ?」
最後に触れられたのは明の月だ。
まったく忌々しい・・・。
「あのさー、ハリスなんかほっときゃいいじゃん。なんでそんなに構うの?」
ミランダ様は退屈なようだ。
私は近付かれなければどうだっていい。
「私は嫌われたことがありません。なので気になって仕方が無いのです。本当は仲良くできればいいのですが・・・」
「ジナスは?」
「ジナスは私を嫌っていませんよ。口うるさいとは思われていますが、ハリスのように近寄るなとはいいません」
たしかに私だけか・・・。
「ていうか、女神様ってジナスのこと許してんの?」
「許してはいませんよ。仲良くしなさいと言った仲間たちを消し、私を三百年以上も封じていたのですから当然です。なので反省するように、お仕置きとして境界を任せます」
「まあそっか・・・。でも大会見せてあげようって思ったのはなんで?」
許していないという割には甘すぎる。
ただ、そのおかげで色々とうまくいった。
「私のせいでもあるからです・・・」
「なんで女神様のせいなの?」
「ジナスは一番最初に作った精霊です。シロたちには言えませんが・・・特別に思っています。だから洗い場にいるようにさせたのですが、そのせいで反発してしまったのでしょう」
お気に入りは自分の思うようにしておきたいというところか。
「まだまじわったりしてんの?」
「いえ、しばらくは許しません。ジナスが泣きながら求めてきたら考えますが・・・」
「なんか、浮気男を許しちゃうダメな女って感じ・・・」
「えっ!!!」
コトノハは口を大きく開けて固まった。
それに近い思考ではある気がする。
もしくは飼い犬や猫に甘噛みをされた程度にしか思っていないのだろう。
◆
「もうジナスの話はおしまいにしましょう。私はハリスと語らいに来たのです。もう怒っていませんし」
コトノハがミランダ様の机に移動した。
心を持ち直したようだが、この上からの言い方・・・気に入らない。
「あなたは命を作った・・・私たちは許さなかったのに・・・」
「ですが・・・愛が生まれました」
「あそこまでの罰は・・・必要でしたか?」
「・・・」
黙った。そうではないと言っているようなものだ。
「あたしたちは助かったよ。あんたがいなかったら死んでたもん」
「あ・・・ほら見なさい。あなたの愛のおかげです」
「ハリス、もう許してあげたら?」
「そうです。許しなさい」
ミランダ様はふざけているだけなので許せるが、この女だけはダメだ。
「そうだ・・・リラから聞いていますか?私も商会というもののお手伝いをしようと思っています」
「いりません」
「近くにいれば仲良くなれるでしょ?」
「近くにいてほしくないのです」
この問答にはまったく意味が無い。
・・・どうせ断っても来るのだ。
「私は命を作ったことに対し、後悔も反省もしていません。そして今でもあなたは嫌いです」
「・・・私は反省していますよ。たしかに意地になってリラを解放しませんでしたが、あなたなら精霊銀を見つけられると信じていたからです」
「見つけたのはルージュ様です。私一人では無理でした」
「あなたがいたから導かれたのです。その愛・・・私は好きですよ」
それでも無理だと言っているのだ。
私にも意地がある。
女神と和解することはありえない。
「私は嫌いだとお伝えしています。もう付きまとわないでいただきたい」
「・・・なにか望むものはありますか?」
「なんですかそれは・・・子ども扱いされるのは好きではありません」
「と、特別に一つだけなら・・・」
この女はまだ引かないのか・・・。
それならば、絶対に無理なことを要求してやろう。
「ケルト様を返していただきたい」
「・・・」
コトノハは黙り込んでしまった。
流れ、流れて、世界を巡る存在になってしまった友・・・。
こうなってしまっては蘇らせることも、精霊にすることも不可能なのは知っている。
精霊鉱はケルト様の命で作られはしたが本物とは違う。
声を感じる、夢に現れる・・・それは込められた魂の魔法の力。
ケルト様ではない・・・。
「どうでしょうか。これが叶うのであれば、私はあなたと和解しますよ。接し方も他のみなさんと同じようにしましょう」
「・・・」
「共に食事をしてもいいですよ」
「・・・」
コトノハは答えられないようだ。
胸がすっとしてくる。
無理な要求には、同じもので返すのがいい。
「できないのでしょう?つまり、永遠にありえないのです」
「あなたの思い・・・よく理解しました」
「諦めたのですね?」
「ふふ・・・ミランダ」
コトノハはいやらしい顔で魔女へ振り返った
「ハリスはミランダのおっぱいが大好きなのですよ」
「へ・・・」
なにを言い出すかと思えば・・・。
「たまにおもいきり揉みしだきたくなる時があるみたいです」
「そうなんだ・・・」
「信じることはありません。私を陥れるために言っているだけです」
こちらが冷静であればあるほど信憑性は薄くなる。
「・・・まあ、別にそれはいいんだけど。ハリスと仲良くなりたいんじゃないの?」
「いい機会です。とことんまで嫌っていただきましょう」
「もうすでにそうなっています」
「・・・みんなに言いふらしてやるんだから」
コトノハはふくれっ面のままどこかへ消えた。
・・・本性を現しましたね。
やってみるがいい。
もうリラさんには知られている。だから揺らがないのだ。
「・・・リラじゃ物足んないの?」
ミランダ様が真面目な顔を向けてきた。
本人から言われると、少しだけ揺らぐ・・・。
「夜はどうなのよ?あたしは構わないけど、さすがにリラがかわいそうでしょ」
「・・・リラさんは対策を打ちました。私を愛でる時に限り、あなたのようになります」
「なるほど、今度聞こ」
「話すはずがありませんね・・・」
だが、一応口止めはしておこう。
リラさんは精霊だが人間でもある。
ルル様やフラニー様とも、そういった話をしているので魔女ともするかもしれない。
「女神様って本当に言いふらす気なのかな?」
「どうでしょうね。脅しだけのような気もします」
「あたしもそんな感じしたんだよね。あんたが無理なこと言った時は、ちょっと固まってたけどさ」
「感情的になりやすいのです。少し時間を置けば落ち着くでしょう」
まるで子ども、どうしようもない性格だ。
「失礼だけど、この世界を作ったって言われても信じられないよね。妖精の姿だからかな?封印されてた時の方が女神様って感じだった・・・」
「ステラ様のように切り分けができるのでしょう。いずれにしても、遊び好きな姿が本性です」
「そういやステラも昔言ってた。女神様は遊び好きだって」
「おまけに癇癪持ちです。ステラ様もしっかり受け継いでいますね」
「ふふ・・・」
ミランダ様が鼻で笑った。
思い当たることはいくつもあるのだろう。
◆
「・・・紅茶でも淹れますか?」
報告書をミランダ様に渡した。
運営の集合時間はまだ少し先、特にやることも無いのでくつろいでいることにしよう。
「いや、いい。・・・なんだこれ、西区と南区はどうしたのよ?初日は頑張ってたじゃん」
ミランダ様が犯罪件数の報告書を見て目を細めた。
「中央区は変わりなく少ない件数ですよ」
「・・・東区と北区が激減してる。でも逆に初日はよかった西区と南区が増えてんじゃん」
「記録は訴えのあった日です。初日に被害を受けた方が、きのうになって相談に行った・・・それで認知件数が増えたのではないでしょうか」
「数字だけだとわかんないわね・・・。こっちはすぐわかるのに」
こちらにはジナス様がいる。
比べるのは酷と言うものだ・・・。
◆
「おはようございます!!」
第二王子が腹から声を出して入ってきた。
最終日、今日でミランダ様からの評価が決まるので気合が入っているのだろう。
「おはよう・・・あんたさ、誰よりも早く来るようにって言ったよね?」
「あ・・・そのつもりだったのですが・・・」
「・・・まあいいや」
これで減点か・・・。
「では、お手紙の仕分けに入ります」
「うむ、ご苦労。そういや王様来るけどいいの?」
「お手伝いを許可いただいたと伝えてあります」
「・・・あっそ」
射止められる可能性は、ほぼ皆無のようですね。
「あの・・・新聞を拝見させていただきました」
「・・・仕事中に私語?」
「・・・」
少しかわいそうでもある。
まあ、ありえないと伝えた上で来ているのだ。
哀れむことはないか・・・。
◆
運営本部には手紙の擦れる音だけが響いている。
単純作業だが真剣に取り組んでいるようだ。
「ねえあんたさ、奥さんたちとうまくやってんの?」
ミランダ様が王子へ視線を移した。
静けさに耐えられなくなったのか、もしくは弱みでも掴んでおくつもりなのだろう。
「え・・・あ、愛していますよ・・・。開拓地から戻った時も労ってもらいましたし・・・」
「そうじゃなくってさ・・・夜の話」
「・・・」
「満足してないんだ?」
「・・・」
・・・そのようだ。
なにか当たりがあったのか・・・。
「違ったらごめんだけど、あんたの趣味に付き合ってくれないって感じじゃない?」
「え・・・なぜそれを・・・」
「おお、正解だったんだ」
「・・・」
趣味・・・口は挟まずに聞いておこう。
「きのうなんとなく思ったんだよね。例えば・・・踏まれたりとかされたいでしょ?」
「・・・はい」
なるほど、なぶられて悦ぶ性癖か。
「奥さんはどっちもしてくれないの?」
「・・・誰が聞いているかわかりません」
「誰もいないって。そこの変なのも気にしなくていいよ」
「・・・私は消えましょう」
部屋を出て影に潜った。
すぐに戻ればいいだけ・・・。
◆
「元から?それとも目覚めるきっかけとかあったの?」
「・・・母上です」
「は?」
影に潜ったまま聞かせてもらうことにした。
ミランダ様の意図はわからないが、私は弱みを握っておこう。
「幼い頃・・・食事で粗相をした時、立ち居振る舞いがだらしなかった時・・・部屋に戻ったあとに折檻がありました」
「王妃様でもそんなことするんだ・・・お尻叩かれたりとか?」
「はい・・・羞恥を伴えば覚えるだろうと、女性の使用人を見届け人に・・・下を脱がされ・・・」
「思い出して興奮してんじゃん・・・まあ、あんたのお母さん美人だしね」
第二王妃は本気で躾のつもりだったのだろう・・・。
「恥ずかしいかと聞かれ、こういう思いをしたくなければしっかりと作法を身につけろと・・・」
「あんた・・・わざと粗相してたんじゃないの?」
「・・・」
そうなってしまったのか・・・。
「あんたにとってはご褒美だったんだね・・・」
「はい・・・たまに仰向けで押さえつけられ・・・その・・・指で弾かれたりも・・・」
「王妃様の趣味でもあったのかな?」
「それは違うと思います。十歳を過ぎた頃から無くなりましたので・・・その後は口頭で注意をされるだけになりました」
王妃が気付いてしまったからなのでは・・・。
「大人になっても忘れられず・・・。でも誰にも言えず・・・ずっと・・・ずっと抑えて・・・我慢してきました・・・」
「王妃様にまたやってって言えばよかったじゃん」
「言えるわけないじゃないですか・・・」
・・・言ったらどうなっていたのだろう?
「奥さんには打ち明けたの?」
「まあ・・・ですが妻は・・・どちらもそれを頼むと嫌な顔をします」
ミルネツィオはどこまで秘め事を話すのか・・・。
「そりゃ王子・・・いや、旦那か。そういう印象無かっただろうしね」
「私も・・・本気ではなく、試しにという言い方で頼んではみたのですが・・・そんなことはできないと・・・」
私にとっては愉快な話だ。
・・・この男が第一王子でなくて本当によかった。
「でもしてほしいんだ?」
「本当は・・・強気で・・・言葉で責められたりもされたいのです・・・」
「あー・・・あたしならいじめてくれそうってことね?」
「はい・・・理想の女性に近いと思いました・・・」
惚れたというよりは、付き合ってくれそうな方ということか。
「美しく芯の強いってのは、ただの誉め言葉?」
「本当にそう思っています。妻はどちらもお淑やかで・・・もちろん愛してはいますが・・・」
「あんたさ、してもらうことばっか考えてるでしょ?」
「え・・・どういう・・・」
ミルネツィオは言われている意味がわかっていないようだ。
反応を見るに当たっているのだろう。
「あれしてほしい、これしてほしいばっかで、自分が気持ちよくなることしか考えてないって言ってんのよ」
「・・・」
「求めるんならまず与える、これをしなさい。向こうが気持ちよくなれば、その分あんたが悦ぶ感じで返してくれるようになるよ」
・・・真理ですね。
これは相手が必要なこと、独りよがりではダメなのだ。
「愛してんならそうしな」
「ミランダさん・・・」
これで王子の恋慕も止まるのではないだろうか・・・。
「頑張れ王子、妻を愛せ」
「・・・あなたも迎えたい」
「あ?」
「あなたも愛したいのです」
より盛ってしまったのですね・・・。
ふふ、私には関係ないことだ。
「・・・あんたに振り向くことなんか無いって言ったよね?」
「・・・」
「ねえ、聞いてんの?」
「は、はい・・・」
ミルネツィオの顔は紅潮している。
優しさと厳しさ、その緩急が響いてしまったようだ。
「・・・もういい。仕事戻りな」
「はい!私の気持ちはお伝えした通りです!!」
「無いって言ってんだろ変態が!!」
「はあ・・・はあ・・・」
「・・・」
ミランダ様・・・狼狽えているのか。
・・・いいものを見させていただいた。
◆
「みなの働きには感謝しかない。まだ早いが・・・今年はこれまでで一番の祭りだと感じている」
王とミランダ様を正面に全員が整列した。
・・・闘士たちも後ろに集まっている。
準決勝の四人も来てくれたようだ。
「そこに私の息子もいるが気を遣う必要は無い。そなたたちの手足として使ってくれ」
「なんなりとお申し付けください!!」
「では、私からは以上だ。始まりはミランダに任せよう」
王が下がった。
ここでの立場は弁えているようだ。
「目指すのは大成功よ!!全員でそこに向かう!!!」
ミランダ様は背筋を伸ばし、堂々と胸を張った。
しっかりと通る声、一番熱い日になる予感・・・。
「そのためにはあたしたち全員で同じ方向を見ないといけない!!」
ほとんどの者が拳を握った。
同じ方向・・・聞き覚えがある。
「目を逸らさず、一つになるように・・・。この気持ちで最終日に挑むよ!!全員声出せ!!!」
ミランダ様が拳を振り上げた。
叫びにも似た返事が、土砂降りのような轟音を起こした。
熱はどんどん上がるようだ。
これなら目標までまっすぐに向かえるだろう。




