side「僕」
夢を見た。そして夢の中でよく声を聞く。
「…の………の……た……る。…ま……い………。…い……な…た…こ……と…の…開…る…。」
…何を言っているのか僕はよくわからない。
この声を聞いたらいつの間にか現実世界に戻っている。
「またか…。」
僕はそうつぶやき、薬を飲んで寝転がった。
時計をみると、大きい針は8を指していた。
「やべっ、今日は学校行かないと…これ以上遅刻すると内申が…。」
僕は支度をして学校へ向かった。
学校について時計をみたら8時15分を指していたので僕は安心した。
だがそれと同時に「帰りたい」と思ってしまったが内申のために学校に残ることにした。
そこからというもの普通に授業を受けてもうすぐ帰れるというところである人に呼び出された。
「またか…。」
そう考えたものの僕は呼び出されたところに向かった。
そうして向かった先でその人に言われたのは
「お前、なんで生きてるの?ずっと言い続けてるよね?お前はここにいたとしても目障りなだけだから消えたほうがいいよって。なのになんで消えないの?とっとと消えろって。」
そう言い終わると同時にその人は殴ってきた。
「痛っ。痛いです…。やめてください!お願いします。今日こそはちゃんと消えますから…だからお願いします。」
そう僕が言うとその人は殴るのをやめて、満面の笑みを浮かべ去っていった。
「もう嫌だ…。これ以上殴られるぐらいならあの人の言ったようにいなくなったほうがまし…。今日こそは…。」
そう思うと僕は家に帰り、親の仏壇に手を合わせ「僕もそちらへいくね。」と呟いた後、昨日と同じ手つきで僕は首を吊った。そしてまた今日も
登場人物
僕(名前はない)→高二、数年前に事故で家族を失っており笑顔を作れなくなった。笑顔が作れないのがきっかけで一人の子からいじめられるようになった。
その人→僕をいじめている。実は悲惨な過去を持っているとか…?