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あとがき

 初めましての方は初めまして。『メソロジア』シリーズを読んだことがある方はお久しぶり。

 ゆめしなつじです。


 趣味全開の後書きまで読んでいただいて誠にありがとうございます! 私が個人的に後書きを読みたい人間ですので、投稿サイトで小説を掲載する時は必ず章ごとに後書きを入れるようにしています。


 ちなみに。

 この後書きの始まり方にピンと来たそこのアナタ、私と気が合うと思いますよ。


 さて、それではまず、本作を書き始めた経緯から。

 作品紹介にも書きましたが、本作は2021年に開催された第28回電撃大賞に応募することを目標として書いた長編小説です。2次選考で落選という結果でしたが、私としては初めて新人賞で選考を突破できましたので非常に満足しております。


 実は今年で小説を書き始めて12年目になります。

 学生時代は何度か新人賞に応募しましたが、全て1次選考すら通らないという体たらく。今となってはその原因は明確なのですが、当時は自分の能力の低さにかなり悩んでいたのを覚えています。


 社会人になるタイミングで小説投稿サイトに活動の場所を移しました。その時に書き始めたのが『メソロジア』シリーズです。シリーズ累計100万字を超す長編シリーズとなり、個人的にはそこそこの反響を得られたかなと嬉しく思っております。

 投稿サイトで連載する内に色々なことを学びました。読者を意識する必要性、途中で飽きさせない構成力、読みやすい文章などなど、学生の頃にはなかった『技術』が自分の中で培われていることを感じています。


 今の自分なら。

 あの頃は届かなかった高みに手が伸ばせるかもしれない。


 そんなことを思ったのが、本作を書き始めるきっかけでした。


 腕試し。

 一言で表現するなら、まさしくこの言葉がピッタリと当て嵌まります。


 元々、『メソロジア』シリーズとは別に投稿サイトで連載したいと温めていたネタがありました。それを新人賞応募規定に合わせて執筆したのが本作『アセンション・オブ・エバジェリー』になるという訳です。

 連載用に設定や世界観を考えていたため、応募原稿に落とし込めた内容は全体の一部でしかありません。このままHDDの記憶領域に封印してしまうのも勿体ないと思い、当初の想定通り投稿サイトで連載してやろうと思い立ちました。


 そして、現在に至ります。

 今ほど小説投稿サイトがあって本当によかったと思った時はありません。サイトがなければ個人のホームページで掲載するくらいが関の山であり、多くの人の目に触れることはなかったでしょうから。


 本当ならこのまま第2章を投稿しようと思っていたのですが、色々と考えた結果、第2章の公開は延期することにしました。本編は9万字くらいまで書き溜めていて、6万字くらいまでは推敲まで済んでいるのですが、一旦別の作品に取り掛かろうと思っています。


 理由として大きかったのは、投稿サイトでの反響が想像していたよりも少なかったからです。

 個人的に今作は自分が培ってきた技術の集大成であり、面白さという観点で言えば、過去作よりも遙かに満足できています。ただ今作の反響の少なさを考えると、やはりマーケットには需要と供給という絶大な力が横たわっているんだなと改めて認識せざるを得ませんでした。


 面白い作品が読まれるのではなく、多くの人に読まれた作品が面白いと評価される。

 創作者として認めたくない現実ですが、やはり見て見ぬ振りはできなさそうです。この後書きを書いている途中、以前週間少年ジャンプで連載されていた『バクマン。』にも似たようなシーンがあった事を思い出しました。

 ジャンプで連載を目指すキャラクターに編集長が放った一言です。「自分の書きたい作品を書かせてもらえないのは、自分の実力がないからだ。面白い作品は連載される」うろ覚えですが、確かこのような台詞だったはずです。結局は面白さが足りなかったということだと今では受け入れています。


 エバジェリーを書く前までは小説としての読みやすさが大切だと考えて、文章表現や構成力といった技術面を強化してきました。いただいた感想を読んでいても、技術力の強化は一定の成果を得られたような気がしています。


 ですので、次は内容についても本気で取り組んでみたいと考えています。

 自分が書きたい内容と、読者が欲しいと感じている内容を上手く取り入れることが目標です。むしろ、出版社の新人賞に投稿するならまず内容面に気を遣えと昔の自分に言いたいですね。


 次回作ですが、すでにプロット作成中になります。

 2022年9月末締め切りの第17回小学館ライトノベル大賞へ応募を目標にしています。


 ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございました。

 小説はずっと書き続けますので、夢科緋辻という名前を見かけましたら気にしていただけると嬉しいです。




2021年11月3日

夢科 緋辻

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